タンホニーの提言II
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黒き月は吠えているか?

否。


最終アップデート: 1987/12/10

アイテム番号: SCP-001

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-001への対抗手段として利用できる可能性のある他のアノマリーの研究から得られた情報は、全てサイト-01に転送されなくてはなりません。SCP-001の研究と対抗手段の候補の研究時には、参照のためあらゆる消滅は可能な限り詳しく記録されなくてはなりません。

SCP-001に対する全ての収容と無力化の努力はサイト-01において管理者の直接の司令下に置かれます。

説明: SCP-001は強大な力と影響力を持つエントロピー実体であり、通常現実の外部のどこかに存在すると考えられています。財団以前の記録の大部分では、SCP-001は「黒き月」と呼ばれています1

管理者の証言および歴史上の記録では、SCP-001の物質世界への影響は、自意識ある生物の突然でランダムな消失として発現します。この消滅では、対象となった生物は自発的に黒い固形物へと変化し、4秒後に完全消失します2

管理者によると、この消滅は極めて稀です──数十年に一度しか発生しません──が、その頻度は時間の経過とともに指数関数的に増大すると主張されています。SCP-001が実際に知性を持つか、単に純粋な力として作用しているのかどうかは、現在不明です。

多数の歴史的、および前史的な情報源からは、直接の観察下では作用できないことが示唆されています。これらの情報源が信頼できるかどうかは証明されていませんが、このアプローチをとった記録された事案で成功したものはありません。加えて、SCP-001が通常現実内に存在しておらず、遠隔的に作用するという事実により、直接の観察は現在不可能です。

SCP-001が自由に振る舞うままに放置されると、総体的な存在脅威を提示する可能性を持つという事実──もし管理者の仮説が正しいならば──から、オロマスデス計画が認可されました。オロマスデス計画は、SCP-001の収容及び無力化のための異常なオブジェクトの意図的な制作や改修を行うものです。


補遺001-1:

SCP-001の直接的な収容の試みについてのさらなる情報については、添付ファイルを参照してください。

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