アイテム番号: SCP-001
オブジェクトクラス: Anatta
脅威レベル: 赤 ●
特別収容プロトコル: SCP-001の特性上、完全な収容は目下のところ不可能です。そのため、SCP-001の阻止に重点が置かれています。MS-Beta-15("品質保証")には、SCP-001の影響を受ける可能性があると判断され、SCPのデータベースにアップロードされたファイルを監視するという課題があります。MS-Beta-15によってフラグが付けられたファイルはRAISAにチェックされ、事実検証および解決がなされます。
説明: SCP-001は、シリーズ VI 以降の英語版SCPデータベースにあるSCPファイルに影響を与える現象です。SCP-001の影響下にあるSCPファイルは一般的に、記事が書き連ねられる過程で品質が低下し、専門的な行動が欠如するようになります。こうした影響は、通常であれば標準以下の収容プロトコルと、いかにアノマリーが機能するかということに関する全般的な理解力の欠如に繋がります。
SCP-001は、データベース上に低品質のSCPファイルが無数に投稿された後の2013年に発見されましたが、それらのファイルの多くは、SCPオブジェクトとして分類するに一切値しないものでした。これらのファイルは分析部門によって発見されました。RAISAに通知されてから、データは事実検証され、財団の標準的なレベルにアップデートされました。SCP-001の影響を受けた他のデータが波のように押し寄せたことで、2019年のクラス分類の不一致が生じました。
SCP-001の影響を受けるファイルの圧倒的大多数は、人型SCPあるいはK-クラスシナリオを引き起こす恐れのあるアノマリーのものです。幸いにも、こうした改竄内容のほとんどは架空のものであることが判明しています。この改竄されたオブジェクトに対する特別収容プロトコルは、非専門的であり、かつ不十分であることが分かっています。このプロトコルにおける明瞭さの欠如が、およそ█████数もの収容違反と、未曾有の損害に繋がりました。
補遺 001-01: 以下は、シリーズXにおいてSCP-001の影響を受けたファイルの例です。ファイルに記載されている改竄内容は架空のものであることが判明しています。
補遺 001-2: MS Beta-15("品質保証")の設立
2019年12月31日、SCP-001の影響を受けたファイルの第五波がやってきたため、O5-評議会は新たな機動部隊である MS Beta-15("品質保証")の設立を命じました。MS Beta-15 は、RAISA、分析部門、MMS Alpha-2("索具")、MMS Epsilon-9(IT-サポート)およびMMS-Omega-10("ビッグブラザー")から招集された職員で構成されており、そしてSCP-001の感染が起こり得るSCPデータベース上にアップロードされたファイルをチェックするという課題があります。