技術部門のオリエンテーション
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どうも、技術サポートオリエンテーションへようこそ。私はデイヴィッド・ローゼン上級技術研究員、今回のオリエンテーションを担当します。始める前に、全ての携帯電話、スマートフォン、スマートグラス、スマートウォッチ、スマートネクタイを切ってください。気乗りしねえとは思いますが、皆さんがこの講義の単位を取りたいならちゃんと私の話を聞いてください。

よろしいですか?よろしいですね。

財団の技術サポート部門はおそらく、皆さんの多くが望む最も輝かしいキャリアの一つでしょう。巨大な正体不明の組織に属するパーテーション部屋で座っているのではなく、皆さんはビッグフットのような闇の中の邪悪なものと戦う巨大な正体不明の組織に属するパーテーション部屋で座るのです。

座ってください、面白くなってきますよ。約束します。

皆さんがともに働くであろうテクノロジーは皆さんがこれまで見てきたどんなものより何光年も前を行っています。皆さんは理論的にのみ可能だと考えていたコンピュータと働くでしょう。皆さんはCrayをTRS-80のように思わせるような機器と働くでしょう。

その一方で、皆さんはまた決して可能だとは思わなかったバグやエラーと働かなければならないでしょう。サーバーを設置することはきつい仕事だと思いますか?燃え盛る炎が中にある部屋にサーバーを設置してみてください。もしくはコンピュータが誤って消したファイルを取り戻す必要があったら?皆さんの同僚の一人を含んでいるファイルを見つけてみてください。

そうですよね。

現在、皆さんの大半は、電話に出てその種のことに答えるサポートとして働くことになります。大半の時間は通常の財団のコンピュータトラブルに関する電話を取っているでしょう。さて、皆さんの大半は「ああ、そんな難しくなさそうだな」と思っているかもしれません。ではこう言いましょう。財団にとって通常というのは… 普通の世界にとって悪いサイエンスフィクションのようなものです。あなたは考えられる限りのこの上なく奇妙な問題を援助することになるでしょう。ノートパソコンがオウムに変形するE-AIDSからの仕打ちのようなね。あなたの手引書で大半の電話は事足りますけどね。電話で問題を解決できないときはエンジニアを送ってください。

オーケー、エンジニアさんたち。皆さんはサポートの最前線で働くでしょう。皆さんは火の粉が舞い始めた時に飛び込んで手を汚さなければいけない者たちです。上級エンジニアは皆さんを助けるためにいますが、ほとんどの時は皆さん自身でやることになります。あなたを積極的に殺そうとするルーターを修理しようとするのは怖いだろうというのはわかりますが、それには慣れます。

さて、わからず屋というのも何人かいます。技術サポートである特権を何度も乱用する人々もいます。もし「窓の外にコンピュータを飛び立たせちゃった」とか「447のタンクの中にそれを落とした」というような問題を報告するようなユーザーがいたら、「ローゼンの永久追放者ハッピーリスト」に入れてやってください。この人たちは助ける必要のない人々ですし、何でもいいので私たちに電話するのをやめさせてよいです。リストに載ってる人たちにはブライト博士、クロウ教授、エージェント・コンヴィット、そして私の"アシスタント"のテイラー博士が含まれてますね。もし彼らのうち誰かがこの部署を直接、立ち寄ったとしたら…… 皆さんは机の下におもちゃの銃があるはずです。賢く使いましょう。

よし!質問どうぞ!ええっと…… ニキビのあるあなた。特典はどうなんですか?えー、皆さんが電話口で働くなら制服を着る必要はありません。この部署の人々は他の財団がやってるドチャクソ真面目な科学とは本当に別の類の人たちで、だから私たちは本当にただ我々自身のことをできます。我々にはソーダとお菓子のある休憩室がありますし、あと、ああ…… 皆さんにとって給料はとっても多いです、きっとね。

シャツにマスタードのシミが付いてるあなた。技術問題要請ページにアクセスする機会はありますか?ぜってえにありませんね。それは厳密に私とそのページに投稿するレベル3の人たちのためのものです。あのページは基本的には、本物の科学者がみなさんに助けてもらえない時に向かうところです。

よし、そろそろ私の持ち時間が終わるようですね。皆さん、来週には席やらなにやらを割り当てられるので、それまでに何かを壊したり死んだりしないようにしてください。ああ、うん…… 楽しんで、ヤッてください。

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