財団の収容にイデオロギーはない。一方、他の国家たちは…
Tale
- ウッドヴェイル・インシデント — "合衆国が解き放とうとしているものに比べれば、彼らが強く恐れる放射能に汚染された不毛の荒地すら楽園だ。"
- 確固たる声 — "これが冷戦について覚えておくべき事だ。"
- Matryoshka — "A man, smiling and terrible, his hands reaching to strangle the life from her, each one of her lives coming to the same place. But it isn't death that he is after."
- Cleon — "If that's art, then I'm a Hottentot!"
- Mauerzeit I — "The strangest thing that has ever happened."
- In the Shadow of a High Wall — "Twenty-Thirty knew we could never follow it over the Wall. We had to try and bag it then and there."
- Audio of War — "……場合によっては、すべての人員が避難する前に、我々は核弾頭を爆発させる必要があるかもしれません。"
- What the Spybird Saw — "You can't bring civilians on missions that officially don't exist."
- They Will Leave Us With a Shaken Earth — "My beloved Dorothy, there is a whole new war here, a new type of war…"
- Idea - Ideal - Ideology — 「今や軍隊は例のブツを民間人に対して使ってやがる。芸術家や教授のセンセイ、時には教会に向けてだ。次の目標は土工の兄ちゃんで、労組のリーダーでもあるオーグスチン・ヴァルレラ。いつになるかは知らんが、モタモタしてる時間なんてないぞ」
- Necropotence — "Between you and me, old man, I think we’re on the side of the vultures."
- 歴史の終焉 — 1989/11/9
- The Bad Company — Stories of the 388th — "Well, where did they bury him? " Cross asked.
- Heart of Darkness — Many of them, Smith included, were prepared to fight to the bitter end…
- Where Would You Like To Go? — I first began to dread the opening of doors one night in '89.
SCP
- SCP-2350 — は蚊の大群を想起させる音を媒介とし伝わる、兵器化されたミームエージェントです。
- SCP-2498 — "Listen very carefully. In the best of all worlds, I am twice-dead."
- SCP-2664 — "その手法に自信を得た後、私たちは子どもを探し始めました - より順応性があり、簡単に訓練することのできる子どもを。"
- SCP-6672 — "Come with me towards the Star outside the Compass, and help me change things. Become one with us, and rid yourself of humanity."
- SCP-7542 — was an experimental augmented soldier designed by the Valravn Corporation and contracted to the United States for use against the Tet Offensive.
GOIフォーマット
- File No.HKC454/1 — "With the influx of Vietnamese boat people, the above three situations directly affecting Hong Kong correctional services, public security and veil doctrine therefore need to be handled immediately."
世界観
当カノンについて
"極寒の戦争(The Coldest War)"───衝突するイデオロギーと残火のロマンを背景として、欺瞞と暴力の激動する風景へ、ようこそ! 7つの大陸で40年にわたり、財団はアノマリーを破滅に近い人類から保護することに苦闘しています。
始める前に、世界観の理解のために既存の作品を読んでおくことをお勧めします。それから、あなたの作品を残りのコレクションのどこへ当てはめるか見つけましょう。余白は十分にあります。冷戦は40年間続き、そしてほとんどの国家が様々なレベルで関わりました。ですから、あなたは実在の人物や出来事に矛盾なく言及する必要はありません。
カノンのストーリーは1945年から1989年までの全体をカバーしており、多くがあなたの自由裁量に任されています。ですが、あなたが新しいイベントを年表に書き加えるときは、心に留めておいてください。他の作者も同じ国を使いたいし、自分のTaleに登場させたいのだということを。
大いなるスパイ・ゲームの時代、国家は止むを得ず広汎にわたる秘密主義やごまかしの風潮を必要としました。右手が左手が何をしているかを必ずしも知っているわけではないというように、役割間での被り───例えば、財団のアジアやアフリカの支部などのような───を心配する必要はありません。極寒の戦争は相互連携する世界であり、クロスリンクはとても推奨されているのです!
当カノンは発展と繰り返しの途方もないポテンシャルを秘めています。 ロシアが1962年に確保したSCPが、強力な新兵器として1986年に再登場するかもしれないのです。執筆の際にはあなた自身や他の人のためにも、種子となるものを設定するよう心がけてください。極寒の戦争カノンは対立する信条───政治と現実の乖離や、圧倒的な技術力を持つ者同士───の妥協から成ります。アメリカ合衆国が財団の資産を利用することでアジアの共産主義を止められるとしたら? 財団はどのように超大国を救い、あるいは見捨てるのか? 一体どのようにして、これらはみな上手く行かなくなったのか?
幸運を、そして極寒の戦争カノンを楽しんでください!
極寒の戦争執筆ガイド
設定
ベルリンの灰燼もまだ冷めやらぬうちから、連合国はバラバラに動揺していました。ポツダム会談でスターリンの露骨な脅威を疎外した後、経験の浅いトルーマン大統領は、アフガニスタンの山地からペルーのジャングルまで、様々な規模と次元で紛争が広がっていくのをただ見守ることしかできませんでした。古来よりの野望と秘められた遺恨───資本主義者と共産主義者の争いはもちろんのこと───が、アフリカ、アジア、そしてバルカンで沸騰しているのです。何百万もの人間が末端まで、イデオロギーの衝突に陥れられ、あるいは国家に操られています。
第二次世界大戦は消極的だった世界にルビコン河を渡らせました。ナチスの科学は超常をうまく兵器へ転用させた可能性がありましたが、それらの実例は多くの国家によって回収されてしまったのです。 合衆国やソヴィエト連邦の指導者は、財団が異常存在と呼ぶものが核心的役割を果たすことを認識していましたし、そして世界はそれを非主流科学として知っています。せいぜい半分ぐらいの機密は漏れていますが、非主流科学への世間の認識は覆りません。
破滅を乗り切り、財団から次世代の強力な兵器を盗もうとする者から逃れるため、財団は一時的に繊細さを要する資産や、あるいは破壊的な資産を、非同盟諸国───エジプト、インド、インドネシアなど───へ移転させました。しかし、超大国が非常に危険な手段をとる道はまだ十分残されています。
プレイヤーたち
財団
ヴェール・プロトコルは依然として健在です。非主流科学は比較的普及したものの、殆どの人はそのような技術革新は高度な科学以上のものではないと考えており、それらの非主流科学の詳細は厳重に検閲されています。多くの国家がフロント企業やエージェントを浸透させて連携しているにもかかわらず、指導者たちにとって財団は全く不明な存在です。財団の中核的な任務は依然変わっていませんが、異常存在を解放させようとするロシアやアメリカの意志はより激しさを増しています。
財団は確保、収容、保護しなければなりません。彼らは世界からアーティファクトを守り、そしてアーティファクトから世界を守ります。多くの潤沢な資産を奪われても、財団は未だ最強のエージェントや科学者たちのネットワークを堅持しています。もし必要であれば───収容違反したSCPオブジェクトによる終末的状況の拡大の可能性を防ぐためなど───財団はあらゆる冷戦下の勢力と、武力や謀略で戦うように努めています。
東側陣営
スターリンのパラノイアは全ての他者への恐怖からなるものでした。そして彼の誇大妄想は、ロシアを取り巻く衛星国の巨大な帝国こそが不安への答えだと自身に確信させました。1945年から1953年までの間、様々な敵へ向けられた強大な憎悪によってソヴィエト連邦は支配され、彼はソ連国境の境界を、全ての種類の代理人を通じて挟持しました。
スターリンの死後、フルシチョフや党の老いた実力者たちが現れました。彼らは皆、非主流科学を一義的には西側の大敵に優越する火力とみなし、二義的には内戦や第二次世界大戦で負った深手を癒しうる手段ととらえました。
ソ連は恒常的により豊かで重武装の敵に対して遅れを取り戻そうとしていますが、西側はソ連の外見の脆さに気が付きません。恐らく財団の放棄した"宝物"は共産主義者の産業の手に渡り、ソ連を同じ土俵へ上げるとともに、プロパガンダを現実のものへと変えました。ソ連非主流科学の試みはソヴィエト連邦軍参謀本部情報総局"Р"部局の冷酷なエージェントたちによって大部分が監督されました。
中華人民共和国やベトナム民主共和国のような他の共産主義国家は、SCPsを交渉のカードそして全ての事業への切り札であるとみなしました。非主流科学は、いったいどれほどテト攻勢1へ影響したのでしょうか? もしアノマリー資産がソ連指導部に中国の考え方2を受け入れるよう促させていたら、クレムリン3と中国は別々の道をたどっていたのでしょうか?
西側陣営
1949年に作成された国家安全保障会議による一つの報告書が、次の20年間における西側諸国の冷戦戦略を導きました。国家安全保障会議報告第68号 (NSC-68) は非常に単刀直入に、ソ連が覇権主義を止めはしないであろうこと、そしてそれが世界のいかなる自由とも相容れないであろうことを示しました。冷戦初期の政治家にとって超科学とは、水素爆弾の次となる手段であり───赤い脅威に対して、一歩先んじるための手段でもありました。
アメリカの超科学研究者や異常存在("特殊能力")たちは、アメリカの保護下に第388独立特殊部隊として1930年に組織されました。彼らは流動的な規模の分遣隊として分割され、世界中へ未知の多様な任務のために展開されます。彼らの任務の第一は、謎に包まれた財団とその大量の超科学素材を追い、そしてそれらを明らかにすることです。
ヨーロッパの宗主国たちは、自身の海外領土にしっかりとしがみついています。恐らく、異常存在はイギリスやフランス、ベルギーなどの疲弊した帝国を維持するための鍵を握っています。過去の栄光にすがる国家の自棄的な指導者たちは、思いも寄らぬほど多くのものを解放することになるでしょう…
非同盟諸国
エジプトやインドなど多数の国家から成る非同盟運動は、起ころうとしている冷戦への参加を望んでいません。ジャワハルラール・ネルーやガマール・アブドゥル=ナーセルらのカリスマ指導者は、戦争を挑発する超大国に依存しない第3の道という考えで人々を結集させています。
とはいえ、合衆国やソ連の支援なしで国家の近代化は難しく───そこにスペリオール・コンストラクション・プランニング (Superior Construction Planning) やスンニ・コットン・プロダクション (Sunni Cotton Production) といった名を冠した組織が、国の広大な奥地に金を支払うと言えば、誰もが多くのことを聞こうとはしませんでした。
要注意団体
我々の同行者には、他よりも冷戦の影響を受ける者もいます。図書館は共産主義の実験のために特別な保護をしないし、同じ頃にAWCY? は西ベルリンの飛び地で新たなルネサンスを見つけています。さらに、余震は広がるのに時間がかかるのです───カナダの壊れた神の教会は、ナイジェリアの教会分派壊滅の影響を全く受けないでしょう。時代を通して、どのような独自の方法を作るかはあなた次第です。