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The Infiltrators潜入者たち

Black Hoods黒頭巾Ninja Corps忍者軍団Unkown-XアンノウンX12
無尽月導衆(自称)、GoI-834(看守たち)

概観

潜入者たちは自らの姿を隠し、紛れ込むことに長けた人間たちの集団です。日本文化に詳しい方であれば、"忍者"と言えば分かるでしょうか34。彼らは戦士であり、魔術師であり、学者でもあります。しかし最も彼らを形容するに相応しい言葉を一つ選ぶならば、諜報員ということになるかと思います。15世紀、戦乱の時代に生み出された極東の神秘は19世紀に新たな展開を見せました。そして彼らは名を変え、形を変え、現代に至ってもなお、我々の隣に潜んでいます。

イラストレーション

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1812年頃に描かれた、忍者の歴史的描画です。潜入者たちも仕事中は同様の服装をしているようです5

知識

特徴: 潜入者たちは基本的にその姿を見せません。敵意がない確証を得た相手の前にのみ、稀に姿を現しますが、その場合でも個人を識別されないように覆面姿です。高度な身体能力を身につけており、またいくつかの魔術も行使することができます。その技能を活かして金銭を対価に仕事の依頼を請け負っており、潜入者たちの組織は職業組合的な側面を有しているようです8

性質: 先ほど潜入者たちはその姿を見せないと書きましたが、常にinvisibility spell姿隠しの呪文を使っている訳ではありません。彼らは大抵そのような魔法を使うことなく9、単にその場の平均的な服装と言動を模倣することによって、自らをinvisible見えなくします。この技能を活かし、潜入者たちは様々な地域、社会、組織の中に紛れ込んでいるようです。

潜入者たちの長期的な活動目的は一切不明です10。信憑性の低い情報ですが、いくつかの噂では彼らは一枚岩ではなく、個人ごと/派閥ごとに異なる思惑を有しているとされています。短期的には、請負った仕事の遂行を第一目標とし、その為の準備を行っているようです。

歴史と関連組織: 彼らの源流は15世紀末、国内の至る所で内戦が発生していた時代の日本に生まれた傭兵集団でした。これらの集団は基本的にその土地の領主に仕え、諜報や暗殺などの特異な技術を要する任務を与えられていたようです。

17世紀に入ると日本に統一政府11が現れます。この政府は265年もの間続き1213、内戦はほとんど無くなりました。中央政府及び一部の地方領主たちは諜報機関として彼らを利用した他、倉庫番たち1415雇われた派閥もあったようですが、活躍の場の大部分を失った彼らは、緩やかに衰退していきました。

19世紀、これまでの政府の弱体化・崩壊と共に、新たな政府16が生まれました。この頃、地方領主の元で諜報活動に従事していた派閥の一つが全国に散在している忍者を集め、1つの大きな組織に纏めようと試みました。これが現在の潜入者たちです。組織の結成の当初の目的は知られていませんが、彼らが集結したことは、その衰退と消滅を防いだように見えます。

接触: 潜入者たち個人は普段その正体を隠した状態で生活しています。図書館にも潜んでいるようですが、多くの利用者の中から見つけ出すことは非常に困難です。一方で、その組織は仕事依頼の窓口として機能しており、それほど閉じた存在ではありません17。比較的簡単に接触することができるでしょう。どこにいて何をしているかは知られてはならないが、確かに存在していることは認知されなくてはならないという一種のジレンマが生み出した形態だと推測できます。

他の詳細: 我々が彼らについて知っている情報は余りにも不足しています。何か情報を得た方は追記してくださると助かります。 しかしながら、情報を探ろうとする者は警戒され、むしろ目的は遠ざかります。積極的に調査するのではなく、偶然に得た情報を追記するようにしてください。噂話も、信憑性が低いことを前置きした上で追記して構いません。

観察と物語

潜入者たちを直接描写した資料は少ないため、「忍者」全般に関する情報を集めました。ご了承ください。

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"では元蒐集院の人間として、忍びについて知っていることを語ろう。蒐集院にはいくつか有力な家系があって、特定の技能を有する人材を代々輩出してきた。例えば私の家は代々研儀官を勤めてきた。……私で末代だがな1819日奉家のように特定の能力に特化した一族もいれば、波戸崎家のように色々とそつなくこなす20一族もあった。東風浦家はどちらかといえば前者だ。忍びの一族として、諜報や暗殺を一手に担ってきた。他人の所有物であろうと、異常ならば蒐集するのが院のやり方だ。そうは言っても、坊主や陰陽師には忍び込んで盗み去るなどという芸当は難しく、忍びの需要は高かった訳だな。"

"身体能力は高く、様々な武器を使いこなし、毒物や火薬を扱う科学的知識と、呪術を扱う魔術的知識の両面を備えており、非常に強力な存在だった。加えて、彼らは本来戦闘よりも隠密を得意とするということを覚えておくべきだ。東風浦家の子孫が潜伏者たちの中にいるとは考えづらい21が、彼らも同様の存在だと考えて構わないだろう。つまり、相当に警戒すべき存在だということだ。"

青大将 Shrこと 大江山 士郎の証言

"それで僕が27番目に訪れた異世界、ここも興味深いところだったよ。スシブレードという名の、「食品を回転させてぶつけ合う競技」が盛大に行われていた26。食品の大部分は、酢漬けの米に魚介類を合わせたもの(寿司と言うらしい)だったけど、しばしば米に肉類や果実を合わせたもの、さらには米すら含まない麺類なども存在していた。しかしこれらを使うものは闇寿司と呼ばれ、他の競技者から疎まれているようだった(これは後から知った!詳細は後述だ)。エルマの教えに従い、僕も彼らと交流しようと食品を回転させることにしたけど、前の世界から持ち込んだオルタマッヒョン(あの世界固有種の微生物27による発酵食品で、僕は好きな味だ28)を回転させたところ、僕も闇寿司扱いされてしまうことになってしまった!"

"(中略)結局闇寿司の組織に招かれて、リーダーのヤミさんと会うことになったんだけど、そこで彼以上に目を引いたのは黒づくめの男たちだった。闇寿司忍者を名乗るその集団は、ヤミさんの護衛のためにここに付いてきたらしい。忍者!そういえば14番目の世界で出会った忍者たちには随分と良くしてもらったね(詳細はvol.2をチェックだ2930)。その話をしたら随分と食いついてきた。お土産に貰った鉄の手裏剣を見せたら「懐かしい」と言ったので、詳しく話を聞くと、彼らは硬く加工した米で出来た手裏剣を使うんだそうだ(鉄の手裏剣はこの世界では違法なんだって31)。確かに、食品を高速回転させる技能があれば、それは強力な武器になるね!"

エルマの信徒パンタイ 異世界跳躍記録 vol.3

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"無極量情流の伝書3233に「真言を唱えることで7人に分身できる」、即ち「分身の術」に関する記述がある。これを当社の技術で再現しようというのが忍号装置開発計画である。他の資料との比較検討の結果、この分身の術は、短距離の空間転移34353637を高速で繰り返すことによって、自身を複数人に見せかけるものであることが判明している。真言は西洋奇跡術における詠唱に相当すると同時に、これから術を発動することを相手に印象付け、錯覚に陥りやすくするものであると考えられる383940。人間一人分程度の時空間隙口の連続展開であれば、現行の技術でも十分に可能である。しかし、忍号装置は戦闘機への搭載を前提としているため、飛行機一機分の間隙口を連続で安定的に持続させ、かつ機体に搭載できる軽量小型、さらに量産可能でなくてはならない。"

東弊時計電機 航空部 内部資料、1937年、現代語訳版

疑念

それで、我々は潜入者たちに対してどのようなスタンスで接するべきなのでしょうか? — スピーカー

彼らはどうも、看守や焚書者が齎す闇を隠れ蓑として利用している節がある41。彼らの活動が大々的にニュースにならず、一般社会にその存在が隠されているのは実際そのお陰だろう。しかし、手は最終的にはかの悪しき目隠しが取り払われ、全てが光の下に照らされる事を望んでいる。その点を考えれば、いずれ対立することになる可能性は高いのではないだろうか。 — アリエス

将来的に対立することになる可能性があるというのは、現在の積極的な敵対の根拠にはならないでしょう。 — R.円.

同意見だ。 — L.角.

彼らは金銭のために窃盗や殺人でも躊躇なく行う42ということにも留意すべきじゃないかな?僕は彼らを良き隣人とは思えない。 — U.K.N.

どうせ図書館で暗殺なんか出来ないんだし、話は簡単だろ。図書館ではいつも通り仲良く、外では不可侵。警戒は続ける。どうだ? — T.S.

不可侵とは言うが、潜入者たちの潜入者たる所以を忘れてはいないか?彼らは今も我々の中にいるかもしれないんだ、正体を隠してな。 — アリエス

そうやって身内に疑いの目を向けるのはやめようって言ったじゃないですか。それに、こういう話になること自体が既に彼らの術中に嵌っているのではないですか。 — ジャヤ・M.

日本人、あるいは東洋人全体に疑いの目が向かないか危惧している4344。まあでも、一応断っておくが、俺の仲間たちに潜入者がいないとは断言できない。でも潜入者たちが敵と決まったわけではないし、今の所は別に共に過ごしても構わないと思っている。 — AO

悪いけど、それには賛成しかねるね。赤斑の加盟員には組織の秘密を厳守する義務がある、それを他の手に強制するつもりはないけど、もし彼らを許容するなら我々から渡せる情報は少なくなるぞ。潜入者は不安要素だ。金で動く彼らが看守や焚書者に雇われていて、我々を狙っていないとなぜ言える? — Hx

図書館に出入りしている以上45464748、その点は大丈夫だと思いますがね。もちろん不安要素というのはその通りですが。 — R.円.

個々のスタンスはともかくとして、手としては、自分たちと異なる考え方、生き方の者であろうとも敬意を払うべきです。現にthe Merrymakers愉快な雰囲気作りthe Devout敬虔者たちだって受け入れられてますし、最近は伝承者の一派も料理レシピ本のために図書館に出入りし、我々と交流を持っています。もちろんスパイみたいなやり方は心地良くはありませんが、それが彼らのやり方なら害にならない限りは敵対する必要はないかと。むしろ身内を疑う習慣が定着してしまうことの方が悪い影響を与えそうな気がしています。 — F.F.

そうですね。私はこの考えに同意できます。 — スピーカー

まあ確かにその通りかもしれない。殊更に排除しようとするのも違うか。もちろん警戒は続けさせてもらうが。 — アリエス

秘密が守られる限りにおいては許してやってもいい。4950 — Hx

潜入者の方が見ていらっしゃるかはわかりませんが、ルールを守ってくださるなら、ここは貴方達を歓迎します5152。ぜひ書き込んでみてください。ご本人達の意見も聞いてみたいのです5354。 — スピーカー

皆様のご厚意、誠にかたじけない。5556我々も皆様と敵対するつもりはございません。先祖が残した秘伝の巻物がこの図書館にあるのではないかと考え、これまでにも我々の組織の者がここを訪れております。私もその1人です57585960。図書館の利用者同士、無理に仲良くとまでは言いませぬが、穏やかな関係が保てれば幸いでございます。61 — 浮雲


こちら浮雲です。閃光、土竜の協力もあって、蛇の手の我々に対する態度は、非対立的なものが主流になっております。図書館に詳しい先達と良い関係を築ければ、巻物探しも捗るというものです。

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