玩具屋と博士
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文書識別番号: DOCWON-525276

取得方法: サイト-17への郵送により取得。

追加情報: 無印のマニラ紙製封筒に入れられた状態で郵送。未開封。
内容物: 7つのA4サイズの封筒。これらは副文書 -1 から -7として、以下にナンバリングされている。

副文書: DOCWON-525276-1
印入りA5サイズの封筒。宛名は「ワンダーテインメント博士様」、開封済。
内容物: クシャクシャにされたA3サイズの白い紙。表に黒ペン、裏に赤クレヨンで文字が書かれている。

表面:

玩具屋と博士
(ちょっとした創作話 by アンタが知ってる誰か)

「全く…… 退屈だ」

ワンダーテインメント博士は本物の博士じゃなかった。

「子供たちはもう私の玩具に興味を示さない。最近は何でもかんでもバーチャルだ。本当の友達を持つことには、誰も関心を持たなくなった。ジェシー! ミスターズの次のラインは中止だ! どうせ売れやしない」

400メートル地下で、12体の開発途中で未発達な怪物たちが安楽死させられた。

「一日中家の中に座って、猫の写真をインターネットで共有し、どこの誰だかも分からん奴のことを調べている。彼らは現実の世界に注意を払わんのだろう」

ジェシーは片手にコーヒーを、もう片方の手にケータイを持ってドアから入ってきた。

「サー、それは少し  

「そのふざけた道具を捨てろ」

玩具屋は立ち上がり、彼女の手からケータイを引き剥がすと、それを窓から投げ捨てた。

「サー、あれは  

玩具屋は彼女が持っていた燃えるような熱いコーヒーを引ったくると、彼女の目に向かって投げつけた。

「キャアアアアア  

玩具屋は彼女を窓から投げ捨てた。

「ジェシー、お前は馬鹿だ。馬鹿な女だ」

博士は机の下のボタンを押した。

ジェシーは片手にコーヒーを持ってドアから入ってきた。

「サー、それは少し正しくありません。市場調査の結果によれば…… ちょっと待って下さい、何かを置いてきてしまったような  

「ダメだ、ダメだ、ダメだ……」

博士は机の下のボタンを押した。

ジェシーは片手にコーヒーを持ってドアから入ってきた。

「サー、全面的に賛同いたします」

「そうとも、ジェシー、分かっているさ。だが、どうやって彼らを現実の世界に注意を払うように説得すればいい? 子供たちは毎日を室内で過ごしている。TVゲームと動画とカートゥーンとコミックとTVゲームとコミックに夢中で、彼らの目は四角になってしまうだろうさ。この新世代たちをどうやって家の外へ連れ出そう?」

ジェシーは博士の方へ移動し、脚を組んで机に座った。

「簡単なことです、サー。彼らの家を壊すのです。彼らの頭上から屋根を引き裂いてしまいましょう。それから親を殺し、孤児にします。無理矢理にでも街角へ連れ出せば、最後には皆、貴方の玩具で遊んで幸せになりますよ。幸せになりたくないという者がいるのなら、殺してしまえばいいのです」

玩具屋はニンマリと笑った。

「素晴らしく見事だ、ジェシー。だがどうやって……」

博士は机の下のボタンを押した。

ジェシーは片手にコーヒーを持ってドアから入ってきた。

「サー、全面的に賛同いたします」

「そうとも、ジェシー、分かっているさ。我々は外をもっと新鮮で楽しい場所に変えねばならない、そうだな?」


ワンダーテインメント博士が個人なのか組織なのかは不明です.


「ジェシー! 入ってくるな!」

「…… サー?」

「最後に服薬したのは何時だ?」

「分かりません。貴方は私を殺しすぎです」

「薬を持ってきてくれ、頼む」

「サー、しかし私には  

「薬を持ってこいと言ったんだ、このビッチが!」

「分かりました。分かりましたから」

ジェシーは片手にコーヒーを、もう片方の手に「ワンダーテインメント博士®の声止め薬!」を持ってドアから入ってきた。彼女の顔には涙が流れていた。彼女の腕と脚は痣で覆われていた。頭の傷と、割れたガラスでできた胴の切り口からは血が流れ出ていた。博士が彼女の手からコーヒーを引ったくり、玩具屋がそれをジェシーの目に投げつけると、コーヒーは涙と混じり合った。

「コーヒーをもっと、コーヒーをもっとだ」

ジェシーは部屋を出て、コーヒーのおかわりを持って戻ってきた。彼女は博士の薬箱を机の上に置いた。薬箱は博士に微笑みかけ、スミレ色のささやき声でこう言った。

「無量です! お一つお取りください!」

玩具屋は叫んだ。

「"無料"だろうが、言い間違えやがって」

ワンダーテインメント博士はジェシーの涙で薬を飲み込んだ。

玩具屋は睡眠へと戻った。

博士は心の中で少し死んだ。

愛をこめて、貴方の放蕩息子より
愛してるぜ、父さん

裏面:

ワンダーテインメントはかせさま。

おもしろいおもちゃを、たくさんつくってくれてありがとうございます。

ぼくたちはおもちゃであそぶのが大すきです。つくるのをやめないでください。

大きくなったら、ぼくたちもはかせのようになりたいです。そして、人をたくさんよろこばせたいです。

ルイス、ピコ、ミスターレッドより。

副文書: DOCWON-525276-2
印入りA5サイズの封筒。宛名は「ルイス様、ピコ様、レッド様」、開封済 (引き裂くような開け方)。
内容物: 折り曲げられたA3サイズの白い紙。表に黒インクジェットプリンターで文書が印刷されており、裏は空白。

表面:

ワンダーテインメント・エンタープライズ
私書箱 3.141592 以下続く
ワンダーテインメントランド、7

ルイスとピコへ
君たちがワンダーテインメント博士TMブランドの玩具で遊ぶことを気に入ってくれて、とても嬉しいです!

残念ながら、博士本人は次の"大仕事"に取り掛かっていて忙しく、直接お返事を書くことができません。

頂いたお手紙は、彼が休暇を取ったときに渡しておきますね。

同封した荷物は、ワンダーテインメント博士が送る、最新の消費製品の無料サンプルです。その名も、ワンダーテインメント博士TMの賢いグミベア!

お手紙ありがとう!

ワンダーテインメント博士
オフィスより

ミスター・レッドへ
君がワンダーテインメント博士TMブランドの玩具でいることを気に入ってくれて、とても嬉しいです!

残念ながら、君にはワンダーテインメント博士TMの肖像をフィクション作品に使用する権利はありません。

作品の制作を中止していただけない場合は、更なる措置がとられることになります。

お手紙ありがとう!

ワンダーテインメント博士
法務部より

副文書: DOCWON-525276-3
印入りA5サイズの封筒。宛名は「ワンダーテインメント博士様 (召使いじゃない)」、開封済。
内容物: クシャクシャにされたA3サイズの白い紙。表に黒ペン、裏に赤クレヨンで文字が書かれている。

表面:

ミスター・レッドの大切な一日
(法務部にて)

そして

ミスター・レッドは

全員を殺しましたとさ。

私は玩具なんかじゃない。

私を私の創造主に会わせろ、さもないと、君らがそうする羽目になる。

このお話をノンフィクションにさせないでくれ。
本人に渡せ。

裏面:

ワンダーテインメントはかせさまのどれいのみなさん。

おへんじありがとうございます。

グミベアさんたちはとてもおいしかったです。はつばいされたら、かいにいきます。

てがみは、ワンダーテインメントはかせさまにわたしてください。ぼくたちは、どれいさんたちとおはなししたいわけではありません。

ルイス、ピコ、ミスターレッドより。

副文書: DOCWON-525276-4
印入りA5サイズの封筒。宛名は「ルイス様、ピコ様、レッド様」、開封済 (引き裂くような開け方)。
内容物: 折り曲げられたA3サイズの白い紙。表に黒インクジェットプリンターで文書が印刷されており、裏は空白。

表面:

ワンダーテインメント・エンタープライズ
私書箱 3.141592 以下続く
ワンダーテインメントランド、7

ルイスとピコへ
君たちがワンダーテインメント博士TMの賢いグミベアの味を気に入ってくれて、とても嬉しいです!

残念ながら、博士本人は次の"大仕事"に取り掛かっていて忙しく、直接お返事を書くことができません。

頂いたお手紙は、彼が休暇を取ったときに渡しておきますね。

同封した荷物は、ワンダーテインメント博士が送る、最新の消費製品の無料サンプルです。その名も、ワンダーテインメント博士TMの賢いグミベア!

お手紙ありがとう!

ワンダーテインメント博士
オフィスより

ミスター・レッドへ
君がワンダーテインメント博士TMブランドの玩具でいることを気に入ってくれて、とても嬉しいです!

君は、ワンダーテインメント博士TMの大衆に対する印象を無許可な方法で大きく毀損した上、ワンダーテインメント博士の法務部を脅迫しました。

ワンダーテインメント博士TMの大衆的印象に対するこのような無許可の行為は、ワンダーテインメント・エンタープライズの知的財産権の侵害に該当し、各種の名誉毀損や誹謗中傷を禁じる法に抵触するものです。

ワンダーテインメント・エンタープライズは、利用可能なあらゆる法的手段を用いて、非常に積極的にその知的財産権を行使しています。

ワンダーテインメント・エンタープライズは、当該創作物のあらゆる複製へのアクセスを即時かつ永久に無効にすることを要求します。

この手紙に返信しないでください。

ご協力ありがとうございます!

ワンダーテインメント博士
法務部より

副文書: DOCWON-525276-5
印入りA5サイズの封筒。宛名は「父さんに渡せ」、開封済。
内容物: クシャクシャにされたA3サイズの白い紙。表に血液、裏に赤クレヨンで文字が書かれている。

表面:

創造主と話をさせろ
(創造主と話をさせろ)

話を

させろ。

私の創造主とだ。

私は賞味期限切れか?
返品不可?

ダブルプラスで後戻りはできない? それなら、少しでいい、優秀なる"ワンダーテインメント博士TM"と時間を過ごさせてくれ。そうすれば、君の前からいなくなってやる。

私は本当の本気だ。

応じてくれないなら、ガキどもを殺す。
手紙もそいつらの血で書かれてるんだぞ。

裏面:

ワンダーテインメントはかせさまのどれいのみなさん。

おへんじありがとうございます。

もうグミベアをおくらないでください。ぐあいがわるくなりそうです。

てがみは、ワンダーテインメントはかせさまにわたしてください。ぼくたちは、どれいさんたちとおはなししたいわけではありません

ルイス、ピコ、ミスターレッドより。

副文書: DOCWON-525276-6
印入りA5サイズの封筒。宛名は「ワンダーテインメント博士 緊急、すぐにお読みください」、開封済。
内容物: クシャクシャにされたA3サイズの白い紙、ひどく摩耗している。表に黒クレヨンで文字が書かれており、裏は空白。

表面:

ワンダーテインメント博士へ
ぼくの名前はルイスです。
みょう字は知りません。
ミスター・レッドは思い出させてくれないでしょう。
ぼくには兄弟がいます。名前はピコです。
ぼくはピコを心ぱいしています。
自分のことも心ぱいしています。
ミスター・レッドはぼくたちの両親をどこかにやってしまいました。
かれは、自分がぼくたちの家族だと言います。
ぼくはそれを分かったふりをしています。
ぼくはバカのふりをしています。でもそうじゃありません。
両親がもう帰ってこないことは分かっています。
かれは、ぼくたちにおかしな気持ちになる飲み物を飲ませようとします。
ぼくは吐き出します。ピコにも吐き出させようとしますが、吐きません。
時々、ミスター・レッドは、ぼくたちの体を切って、血を集めます。
その血をどうするのかは知りません。
時々、ミスター・レッドは、あなたのことを神さまと呼びます。
毎晩、ぼくはあなたがミスター・レッドを回収してくれるように祈っています。
あなたに祈りが届くとは思っていません。

副文書: DOCWON-525276-7
印入りA5サイズの封筒。宛名は「ワンダーテインメントはかせさま」、開封済。
内容物: クシャクシャにされたA3サイズの白い紙、ひどく摩耗している。表に赤クレヨンで文字が書かれており、裏は空白。

表面:

ワンダーテインメントはかせさま

ミスターレッドを作ってくれてありがとうございます

ピコより

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