回復力の美徳
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5本のテキストが見つかりました。
パピルスの断片 (c. 1100-900 BCE);
3枚の手稿の断片;
写本から抜粋された書状の断片…

文書を表示しています…


立ち上がれ、青々と咲き誇りながら陽光を求めよ。
生命が編み上げたもの、石を優しく押す自然を、
果たして何が引き裂くことができようか。


ご覧、花々は私たちの労苦を笑っている、
彼らは憂うことなく、常に逞しく、日々成長しているが故に。
戦士の雄叫びも、王の勅命も意に介さない。


死ぬものが生きるものになるのであれば、
再び育つかの者にとって、死にいかなる意味があろうか。


ローマのバシレウス、コンスタンディノス・ドラガシス・パレオロゴス様へご挨拶申し上げます。

我々の書簡の到着が、貴方様にとって心の苦痛よりもむしろ精神の安らぎをもたらすことを祈っております。なんとなれば、封書はこの暗黒の時における希望の知らせであるためです。ケメトの樹が再び花を咲かせ、園丁たちは季節の終わりまでに豊かな収穫があると請け合っております。また、アンドロニコス・イアガリスによる弱り衰えたスルタンとの外交交渉が、喜ばしくも成功したことをご報告いたします。休戦協定は果実が熟すまでの時間を帝国に与え、セルジューク朝の侵略者に対する我々の決定的勝利を確実なものとするでしょう。

果実の効能を最大限に引き出すには時間をかけて熟させる必要がありますが、その果肉を味わう者は活力を得て逞しく成長し、肌を貫こうとするあらゆる刃物や矢を跳ね除けるようになります。まことに、神はこの暗黒の時に強大な贈り物を我々に授け、民のために備えてくださいました! 園丁たちは異教からの完全な改宗を未だ躊躇しておりますが、この奇跡を我々の大義に捧げることを厭わず、彼らのπράσινο、即ち“偉大なる緑の者”の前においてそれは正しい行いだと考えております。

祝福されし使徒パウロスはかつてこう語りました、“余所者をもてなすことを忘れてはならない。そのようにして、ある人たちはそれと知らず御使いをもてなしたのである”。園丁たちが為そうとしている仕事に対して警鐘を鳴らす人々に耳を傾けてはなりません、それは神の御心のままに、我々自身の救いに繋がるのです! 粗野なローマ志向のカトリック教徒どもとの協定締結を訴える者たちは無視すればよろしい。幾度となく我々の国土を狙った輩の中にはいかなる救いも見出せません。前回コンスタンティノープルの街路でラテン人が歓迎された際の出来事は、改めて申し上げるまでもありますまい。1 気を強くお持ちください、勝利の時は目前に迫っております!

貴方様の謙虚なしもべ、
宮廷側用人長、トレビゾンドのイオアンネス

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ローマのバシレウス、コンスタンディノス・ドラガシス・パレオロゴス様へご挨拶申し上げます。

約束されて久しい収穫が遅々として進んでいないと園丁たちが申しております旨、遺憾ながらご報告いたします。最初の開花は晩霜に見舞われ、果実は蔓に実ったまま萎れてしまいました。我々は長らくこの果実を自らの身で試すことができず、衛兵の中には、私自身も含め、全て東方人の策略に過ぎないのではないかと考え始めた者が多少出たことを告白いたします。

しかし、彼らの教団の長、あらゆる証言において長年の経験と偉大な知恵の持ち主である男は、過去の収穫を乾燥させて蓄えていた分から、衛兵隊長が一つを試食することを認めました。果実を口にした途端、彼の体力は十倍になり、肌は石の如く頑強になりました。老いた隊長は他三名の衛兵を容易にねじ伏せて怪我一つ負わず、相手がより多勢でも同じように格闘できたでしょう。たとえ異教徒であるにせよ、我々がこれらの東方人たちを友として数えられることは幸福です。彼らが一刻も早く神の光を見出しますように。

貴方様の謙虚にして忠実なしもべ、
トレビゾンドのイオアンネス

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全ては失われましたΌλα Χάθηκαν


園丁たちが深夜に果実を持ち去った旨、遺憾ながらご報告いたします。今まさに野蛮なトルコ人どもが門前に大挙し、待ちわびた戦利品を勝ち取ろうと若きメフメトの後ろで団結しております。

最早これまでです、我が王よ。神はその民から顔を背けられました。我々は異教徒による救いを信じたが故に、恥ずべき驕りの罰を負うことになったのです。今残されているのは、我々の罪が魂を限りなく穢していることを自覚し、信心と謙遜を以て最期を迎える道のみです。

最も神聖なる神の母テオトコスよ、我々をお赦しください。
イオアンネス

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アッラーがその治世を護り給うお方、メフメト二世、オスマン帝国のパーディシャーにしてカエサルの宮殿の征服者にご挨拶申し上げます。


私たちは最後の抵抗勢力を殲滅いたしましたが、宮殿の外では目立った動きはありませんでした。奇妙にも、枯れ木が茂る雑木林を取り巻く中庭に一つの砦があり、そこで最も激しい戦闘が繰り広げられました。乱戦の中で幾人かの戦士が落命しましたが、疑う余地無く勝利のうちに楽園へと迎えられたことでしょう。


枯れた庭を守るために何故人間があれほど壮絶に闘うのか、それは私たちには到底理解しがたい狂気でありました。



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イマーム・ロウハーニー: それで、何故わざわざ昔の紙切れを引っ張り出したのですか、トゥーシ?

イマーム・トゥーシ: つい最近南米で“緑の男たち”と遭遇して以来、あのカルトに関して何か他に分かっていることは無いかと気掛かりでな。

イマーム・ロウハーニー: 資料がこれしかないところを見ると、あまり成果は上がらなかったようですね。

イマーム・トゥーシ: 入手できた限りでは、書簡は陥落の興味深い見解を提示しているが、それ以外の情報はごく僅かだ。園丁たちが何を持ち合わせていたにせよ、詩の断片しか残っていないのは残念だな。

イマーム・ロウハーニー: 結局、園丁たちや例の異教の神の崇拝者たちはどうなったのでしょう?

イマーム・アザド: 神のみがご存知だアッラーフ・アラム

イマーム・ロウハーニー: 少なくとも、コンスタンティノープルの陥落前に園丁たちが去った理由は分かりますか?

イマーム・トゥーシ: 恐らく危険を察知して、スルタン・メフメト2世の兵士に虐殺されまいと逃げたのだろう。彼らの適応し、生存する能力が大抵の者たちより優れているのは確かだ。

イマーム・アザド: もう何度も言ったはずだ、ロウハーニー。あの都はイスタンブールであり、コンスタンティノープルではない。

イマーム・ロウハーニー: 申し訳ありませんが、イマーム・アザド、園丁たちが去った当時はコンスタンティノープルでした。我々はできる限り正確な歴史認識を追求すべきです。

イマーム・ロウハーニー: いずれにせよ、東ローマ帝国がどういう理由で異教徒と協力したかには興味がありますね。

イマーム・トゥーシ: 自暴自棄になったのではないか?

イマーム・アザド: 理由などどうでもよい。これは遥か昔の出来事であり、大いなるスルタン・メフメト2世に利益をもたらしただけだった。疑問など抱く必要がない。

イマーム・アザド: 何はともあれ、これを教訓と捉えよう。我々は異教徒や異端者と手を組んではならない。

イマーム・ロウハーニー: 我々が手を組んだのではありません。啓典の民です。

イマーム・トゥーシ: 異教徒と協力するのは啓典の民に任せておけばいい。

イザディ神父: この会話が我々にも見えるのに気付いているだろうな、イマーム・トゥーシ?

イマーム・トゥーシ: おやおや、冗談だと分かっているだろうに。我々と共に笑ってくれたまえよ、尊敬厚きイザディ神父!

イザディ神父: 君も後ろから刺されたらそれがお笑いとは分かるまい。

ラビ・ヴァン・リン: 全くその通り。イスラエルの子らがアブラハム系諸宗教の真のコメディアンであることは誰もが知っていますよ。それを証明する数字があります!

イザディ神父: 君たち全員、職務に戻りたまえ。古い写本を詮索するのはもう十分だ。これらの断簡から答えを見つけたいという思いはあるだろうが、失われた過去に現代の答えを求めると、何年も堂々巡りを続けることになりかねない。アッシリアにも、ビザンティウムにも、アナトリアにも、何故あのカルトが今になって世界各地で台頭しているかを語ってくれるものは無い。

イマーム・ロウハーニー: その点は譲歩しますが、1つ留意すべきことがあります、友よ。これらの断簡が我々に示す限り、何は無くとも、園丁たちはどれほど不利な状況であろうと根絶を逃れ、生き延びる道を必ず見出してきたのです。


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ラビ・ヴァン・リン: まるでコンクリートに根を張る雑草ですな。






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