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歴史

超常史を簡潔に要約することはほとんど不可能です。なぜなら、異常についての歴史は広範で、長く、タイムトラベル関連は複雑化しやすいからです。その多くは時の流れにより自然に埋もれていきましたが、より多くの歴史が異常に関する情報を隠蔽しようとする者たちの手によって破壊されていきました。第一次オカルト大戦の日付のように一見基本的に見える情報は、超常史の記録にはまったく欠けているので、オカルト学者は噂や推測に頼る必要があります。

超常史における現代史は、超常現象の信頼できる記録が一貫して存在することによって定義され、一般的には第六次オカルト大戦が終わってから始まったとみなされています。現代における正常性維持機関の出現、ヴェールの体系化、そして戦争の余波による超常ルネッサンスの始まりはすべて広範囲の異常現象の文書化に貢献しました — たとえヴェールの状態が文献を覆い隠したとしても。

第六次オカルト大戦

最初の大きなオカルト大戦は2世紀以上続き、第六次オカルト大戦では1875年から1882年まで続きました。多くの異なるオカルト的なグループや個人を巻き込んだ多面的な戦争で、敵対行為の発生につながった根底にある原因と動機は今日でもほとんど理解されていません。これは主にヨーロッパや中東が前例にない程の惨状になり、戦争中に作成されたほとんどの主要な情報源が破壊されたからです。1881年に戦火は最も拡大し、この年にドイツのオカルティストたちが行った儀式により、古代セム人の神格にして奇跡術の性質そのものを操るデミウルゴスは破壊され、人類全体にオカルト的な潜在能力がばらまかれました。これらによるバックラッシュは北海で大規模な高潮を引き起こし、ヨーロッパの西海岸沿いに何千という犠牲者をもたらしました。

広範囲にわたった破壊と集団的な興奮状態による脅威に対応して、各国政府は戦争を終結させるよう仲裁し、その存在を一般市民から覆い隠しました。これらの努力は、現代的な形の国家による超常機関と正常性維持組織の出現、そして結果としてヴェールの最初の正式な体系化をもたらしました。学者と知識人の間で長い間公然の秘密であった超常現象の情報がもはや隔離され、世界中の一般社会から隠されました。通常科学が発展し続けたので、異常とオカルトへの信仰は、迷信深い人間と秘密の守り人のものとなりました。

超常ルネッサンス

しかしながら、ヴェールは絶対的なものではありませんでした。デミウルゴスの死はオカルト的でサイオニクス的な大量のバックラッシュを引き起こし、世界中でオカルト的な潜在能力に多数の人々が目覚める原因となり、新たな超常現象を引き起こしました。この超常人間人口の突然の急増は、奇跡論、サイオニクス、形而上学などの新しい科学分野を次々にヴェールの背後で生み出しました。正常性維持組織は当初、超常ルネッサンスに反対していましたが、ヴェールを維持するのに超常科学の技術が応用できるかもしれないことが分かると、彼らは最終的にその成長の原動力になりました。

第六次オカルト大戦によってすでに弱体化し、国家超常機関からの厳しい監視に直面して、長い間超常社会を支配していたオカルト教団や秘密組織は、気づけば戦争の余波によって結成された新しい組織や企業との競争に早々巻き込まれていました。プロメテウス研究所や国際統一奇跡論研究センターのような組織による異常の研究によりきちんとした理論的な手法が用いられることによって、超常現象への理解が急速に進歩し、近代的な超常科学の基礎が築かれました。

超常ルネッサンスの初期は理論と実験の進歩が重要な要素でしたが、後半には考古学調査の遠征隊に焦点が当てられました。民俗学と断片的な超常史の基礎が研究され、地球上の局所的な超常現象を体系的に文書化する最初の試みが行われたり、初めてのローカル多元宇宙の目録化への進出が行われました。そして、多数の組織が超常的な遺物を獲得しようと競い合いました — それらの科学的な価値から互いに入手できないようにしました。最終的には第七次オカルト大戦が発生するまでの時期に考古学に関する競争は絶頂に達します。

第七次オカルト大戦

おおよそ第二次世界大戦と同時に発生した第七次オカルト大戦は、ドイツによるチェコスロバキア併合のすぐ後の1939年に始まったと大抵見なされます。戦争に至るまでの数年間、アーネンエルベ・オブスクラとトゥーレ協会内の協力者は、オカルト能力をナチス政権の人員に限定してソロモンの儀式を行使しようと、儀式を実行するのに必要な遺物を取得していました。ナチスドイツが英国の宥和政策によって利益を増やし続けている時、オブスクラ軍団は遺物を手に入れようと奮闘し、最終的に他のオカルト団体と衝突するようになっていきました。テンプル騎士団と英国オカルト局が率いる連合国オカルトイニシアチブは、オブスクラ軍団とその活動に抵抗するためにすぐに結成されました。

プラハの戦いで早期に勝利を獲得した後、AOI(連合国オカルトイニシアチブ)はその後6年間、オブスクラ軍団と世界中で密かに戦います。AOIに含まれる超常組織連合体は、ナチス政権が大陸ヨーロッパのほとんどを占領するようになったとしても、戦争を通じて拡大し続けました。数多くの成功にもかかわらず、AOIは戦争の最後の年まで、オブスクラ軍団のソロモンの儀式の目的を完全に知ることはありませんでした。

第二次世界大戦で明らかにドイツが不利になっていることを受けて、財団はついにAOI側から参戦し、1944年9月、オブスクラ軍団の研究機関の所長であるコンラード・ヴァイスを捕獲するという奇襲を行いました。AOIと財団は、ヴァイスを捕まえて得た情報によってオブスクラ軍団の儀式のための計画とAOIによって保管されていて欠けた遺物と置き換えるために代用の部品を作成しようとする試みを知りました。最後の作戦は儀式が行われる場所に集まり攻撃することでした。儀式の実行の阻止に成功し、残っているオブスクラ軍団の戦力も打ち負かされ、戦争のオカルトの部分は終わりました。

正常性の黄金時代

第七次オカルト大戦の後、連合国オカルトイニシアチブは世界オカルト連合に再編成され、誕生したばかりの国際連合に後援されることとなりました。国際的で名目上公平な正常性維持組織を作り、相対する財団よりも責任をもって勤め、第七次オカルト大戦の失敗が決して再発しないようにするためです。国家政府とより大きい超常コミュニティの援助を受けて、時には冷戦のパラノイアを優位になるように利用して、GOCと財団はヴェールを大きく強化し、正常性の黄金時代として知られる時代の先導役となりました。

第七次オカルト大戦は新しい超常科学への大きな需要をもたらし、この需要は正常な新しい時代でも衰えずあり続けました。正常性維持組織は、技術の急速な進歩と人口の増加に直面してヴェールを維持するのに新しくより良い手段を必要とし、冷戦の影響は白熱した核開発に匹敵するほどの超常的な軍拡競争を引き起こしました。増加する需要に対応し発展するにつれて、パラテックの開発者はパラテックの供給を覆う正常性維持組織からの許可による管理体制を利用し始め、最終的にはヴェールの外にまで難解なパラテックを販売する許可を得ることとなりました。パラテック業界は栄え、プロメテウス研究所のような企業が数十億ドルの資産をもつ国際的な複合企業に成長しました。

パラテックが従来の製品にひそかに浸透していたとしても、正常性維持機関はより明白な超常現象をより厳しく抑制しました。1960年代の終わりには超芸術家と超常人間の集団移動が行われました。財団がヨーロッパと北アメリカの都市部からこれらのコミュニティを追放し、スリー・ポートランドやバックドア・ソーホーのような小型宇宙に追いやったからです。それに応じて、GOCはユーテックを創設し、統制された超常の飛び地として機能し、ヴェールのコミュニティはその監視下で繁栄することができました。これらの努力の結果として、超常は正常な世界からほぼ完全に分離され、1970年代後半にはヴェールの強さがピークに達しました。

ニュー・ミレニアム

20世紀の最後の10年間の出来事が超常コミュニティの基本的な状況を大きく変えたため、正常性の黄金時代は終わりを迎え、ニュー・ミレニアムが始まりました。ソビエト連邦の崩壊は、ソ連で供給された異常な武器の確保を任務としていたKGBの特殊現象課の解散をもたらし、結果としてパラテックの闇市場が違法なソ連の超常兵器で溢れ、冷戦の終結は国家超常現象機関の縮小をもたらし、政治不安が大きく広がり、超常兵器の軍拡競争の終結はパラテック産業に驚異的な打撃を与え、最終的に超常科学の研究とパラテックの開発の世界的リーダーであるプロメテウス研究所のコングロマリットの解体をもたらしました。

さらに、ヴェールの外の世界が変わりました。21世紀が始まると、総人口は70億に達します。携帯電話と家庭用インターネットはすでに普通のものとなり、スマートフォンとソーシャルメディアによってマスコミュニケーションのための技術は急増し、急速に成長しています。主流科学への考え方が変わり、陰謀論がより大きな支持を獲得し始めています。正常性はヴェールの背後およびそれを超えて脅威にさらされており、正常性維持機関はこれらの新たな問題に取り組むために奮闘しています。

しかし、ヴェールの破綻よりも一層懸念すべきは更なるオカルト大戦が発生する恐れが高まっていることです。ヴェールの弱体化は一般的なAIの加速的な進展を起こし、機械奇跡術の脅威 — そして固有兵器が量産できる可能性 — をもたらします。正常性維持組織は迫り来る危機に対して恒久的な解決策を見出そうとしていますが、時間との勝負に終始しています。

そうしている間に、世界は毎日ますます異様になっていくのです。

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