要注意団体: 三ツ月イニシアチブ / ☽☽☽ イニシアチブ
要注意団体番号: 4019
別称: 三ツ月、JALAKÅRAの子供達、Durakh-Naùu、 ☽☽ イニシアチブ、 昇りゆく月のイニシアチブ
活動地域: コルベニク、地球、架空の物語
脅威レベル: 橙 ●
説明: 三ツ月イニシアチブは、SCP-2922-Cに本拠地を置く異次元の人間の組織であり、SCP-2922-Cはコルベニクとしても知られる来世です。
このイニシアチブは約14,000年前、来世における組織化された人間の植民地を創設することを目的に創られました。イニシアチブを通じ、死者の罪は厳格な審判プロセスを通ぜられ、煉獄委員会の2/3を要する多数の投票を経て賞罰を与えられます。
彼らの軍事部門である人類保護軍を通じ、彼らは人類種を保護するための多次元治安部隊として振る舞います。そのため、彼らは地球をモニタリングし、その防衛のため秘匿された軍事介入を行いますが、大概の場合それによる差異や長期に渡る影響は発生しません。
生物的物体はコルベニクを離れることができません。そのため、三ツ月イニシアチブに関連するオブジェクトの大半はドローン等のコルベニクから遠隔操作された機械です。これらのオブジェクトは月の裏側に存在する次元の隙間から我々の世界にアクセスしています。
イニシアチブの関係者は自らの行動は人類の利益を最優先にしているものであると信じていますが、過剰な軍事介入、コミュニケーション不足、イニシアチブ内部の官僚制度に関する問題やその他要素 — 彼らの強大な軍事力と我々のそれとの著しい不均衡に関係する — により、彼らの存在は我々の次元の公の安全に潜在的な不利益をもたらす結果となっています。
カグナッツォ議定書により、三ツ月イニシアチブとSCP財団間には不安定な条約が結ばれています。この条約の破棄は潜在的XK-クラス 世界終焉シナリオとして扱われます。
不可侵たるもの JALAKÅRA
(大Drudgeon、大いなる織り手、コルベニク第七皇太子、聖なる支援者としても知られる。以前は文書内でSCP-PC-005と指定されていた。)
JALAKÅRAはコルベニクに原生する強力な現実改変実体であり、コルベニクから何千光年も上空の蜘蛛糸の要塞である「不可侵領域」を根城としています。
JALAKÅRAを描いたイラストではこれは人面と髭をそなえた巨大な蜘蛛として描写されます。イニシアチブとのコンタクト以前から、JALAKÅRAはコルベニクの様々な部族に、静寂、労働、慎み、服従、そして組織の神として崇拝されていました。
イニシアチブはJALAKÅRAを自らの守護神であると捉えています。JALAKÅRAは、イニシアチブに対し崇拝、奉仕、行政問題上の最終決定権と引き換えにエネルギーと資源を供給しています。
中央政治顧問団
13人の人間の修練者がJALAKÅRAに献身し、そしてその現実改変能力をJALAKÅRAに共有させてもらっています。彼らはJALAKÅRAが人間と交流する全ての場合においてそのアドバイザーとして振る舞います。かつて財団の研究者だったジャネット・スピーゲル博士が唯一の名前が判明している中央政治顧問団のメンバーです。
永遠の大統領 ジラード・セバスティアン・ニャン
イニシアチブの創設者であり、その軍隊の最高指揮官であり、植民地の代表者です。中央政治顧問団を除き、JALAKÅRAへの直接の接触が許されているイニシアチブ唯一のメンバーです。
ジラード・ニャンは異なるタイムラインの地球のセネガルはダカールに生を受けました。素粒子物理学分野でPhDの資格を受けてシカゴ大学を卒業し、そのタイムラインにおいて財団と同様の役割を果たす組織に入り — 最終的にはファウンデーション・ベース-19のサイト管理官にまで上り詰めました。
XK-クラス 世界終焉シナリオを免れるため、ニャンは試作惑星移転装置を使用するためプロトコルを破棄し、地球をコルベニクの異次元領域に転移させました。SCP-PC-003「ストライダー」実体群による襲いくる侵略に対し、ニャンは財団、中央政府、その他武装勢力の生き残りを率い、20年以上に渡り成功裏に侵略を撃退しました — 「第一次収穫戦争」です。
そうした中、ニャンは生き残った人類の英雄となったのみならず、その地域の神、JALAKÅRAの寵愛を得るに至りました — 彼はストライダーに激しく敵対していたのです。この結果生じた人間とJALAKÅRAのパートナーシップにより、昇りゆく月のイニシアチブが創設されることとなりました。
大統領としては、ニャンは多数の地域メディアによる私腹を肥やすための権力乱用への非難などにより、入植者たちの議論の的となる人物となり続けています。一般人の独裁主義への恐怖を和らげるため、ニャン大統領は年次の自発的な「謙遜」セッションを行っています。謙遜セッションのプロセスは最高機密となっていますが、これはJALAKÅRAにより実行される、自身のエゴを遮断して完全な謙遜した態度を守るための多大な肉体的、精神的苦痛を含むものであると言われています。
このセッションが正式に慣例化された後は、他の多くのメディアはニャン大統領をその無能さと優柔不断さにおいて非難しています。
ジャネット・スピーゲル大将
かつては財団の研究者でした。彼女の死を通じて、生者の世界とコルベニクとのコンタクトは確立されました。彼女はその夫であるハーマン・スピーゲルに関して財団と対立し、財団を離反した後イニシアチブに加入しました。彼女は、JALAKÅRAが彼女の才能は人類保護軍により適していると見抜くまでは、中央政府顧問団に五年間在籍していました。軍では彼女は成功裏にコルベニクのサクロヴァイ府政府を転覆させるという思想を抑えることが出来ました。
イザイア・ハンダーソン博士の死とそれに続く捕縛で彼女の怒りは幾分か和らげられたものの、依然彼女はイニシアチブ政府内で財団に対する軍事行動を最も大きく訴える人物の一人です。
ジェームス・ヘンソン大佐
イニシアチブのサイコトロニクス部門の主任です。彼は、より平和主義的な彼自身が産まれた2Nの並行世界である、"Iteration 2L"の地球に産まれました。ヘンソン大佐はイニシアチブのドローンのほとんど(「リミュリッド・シリーズ」を含みます)を設計しており、大抵はそれらの操作も行っています。
ストライダーの攻撃による耐え難い精神的トラウマに苦しめられている影響で、ヘンソン大佐はイニシアチブの敵に対し嗜虐的な態度をとり、可能な限りの損害を与えるためにプロトコルを破棄することで知られています。