NEWS RELEASE

東弊重工、国際軌道エレベーター「アース・ワン」建造プロジェクト参入を発表
配信日: 2060年3月14日
◆ 2053年より発足した計画「プロジェクト・アース・ワン」に東弊重工が参入
◆ 東弊重工は大型神霊エネルギー交換型発電炉の建造を予定
◆ パラテクノロジーによる先進的な宇宙開発の足場として活用されるか

「アース・ワン」の建造完成予想図。ディエティル・リアクターは海洋に特殊次元溝を掘削の上、中央にタワー状に配置される。
東弊重工は2060年6月1日より、国際軌道エレベーター(IOE)建造計画「プロジェクト・アース・ワン」に中核事業者として参加することを決定しました。これは、「プロジェクト・アース・ワン」への参加が決定した企業としては如月工務店に続いて6番目であり、国内企業で中核事業者としての参入は初となります。
「プロジェクト・アース・ワン」は、2021年にプロメテウス・ラボ・グループの出資により発足した「オービタル計画」の流れを汲んだ計画で、同計画が2050年の本社消滅事故をはじめとしたプロメテウス・ラボ・グループの経営破綻により頓挫したことで長らく国際軌道エレベーター建造計画は進行しませんでした。
「プロジェクト・アース・ワン」はこの「オービタル計画」の再起でもあり、アメリカ、イギリス、ロシア、スペイン、ポーランド、サミオマリエ、日本、中国を中心とした世界75カ国の出資と超常工業技術のパイオニアであったアンダーソン・ロボティクスおよび、宇宙開発事業にいち早く着手し世界的にリードする中国のスペースドア・グループ(宇门集团公司)ほか17社のパラテク企業が2053年に出資して設立した「国際軌道エレベーター建造委員会」が主導している国際プロジェクトです。「プロジェクト・アース・ワン」が予定通りに進行した場合、2070年7月ごろに国際軌道エレベーター「アース・ワン」として稼働が予定されています。
東弊重工は東弊ダイナモに代表されるような持続可能な永久機関製造技術を有していますが、そのほとんどが国際軌道エレベーターの稼働エネルギーに活用できうるだけの出力を発揮できませんでした。また東弊ダイナモの場合臨界を越えて稼働させた際、無限トランスコアを収容する圧力隔壁が破損し事実上の制御不能に陥る危険性もあったため、これらの技術は採用は見送られました。
現在、東弊重工はこれらの技術に代替して、「アース・ワン」に6基建造されることが予定されている、神格に対する供物を対価として神霊エネルギーを抽出し電力に変換する技術を用いた大型神霊エネルギー交換型発電炉「ディエティル・リアクター」および、大規模電力変換シールドの開発を行います。これらは上記技術群と比較して前提となるノウハウが豊富であったこと、国際軌道エレベーターの稼働エネルギー基準に適合する出力を発揮したことから、メインの開発方針として採用されました。
そのほか、浮上リングシステムの設計開発と、ライフラインケーブルに使用されるガイアニウム・ナノチューブ(GNT)の生成にも、アンダーソン・ロボティクスおよび理外研ケミカルと共同で携わることとなっています。
「アース・ワン」の完成により、パラテクノロジーを活用してもなおコスト面や環境上の問題により世界的に停滞していた宇宙開発のさらなる発展が見込まれており、また「アース・ワン」に搭載されるディエティル・リアクターからの無尽蔵の神霊エネルギーと太陽光エネルギーによる2047年における世界同時埋蔵化石燃料消失問題の解決も可能となる見込みです。また将来的にはエレベーターの各地点に設けられたマスドライバー基地から遠宇宙開発も可能となる予定です。
ギャラリー
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