『晴れの休みは上野巡りへ』は、上野公園の複製である異常空間・SCP-3173-JPと、その中に建てられている財団施設・サイト-81UTを主な舞台とする連作です。ENにおけるロケーション型カノン (例: On Guard 43) などに近いものがあるでしょう。
この連作には「かつて財団は、首都圏に十分な収容体制を備えた財団施設が無い、という問題を抱えていた」という設定があります。この点において当連作は、既存記事の設定と衝突しえます。
舞台設定を理解するためには先述の記事、特に前者を読めば十分です。後者のサイト記事はSCP-3173-JPに描かれた物語以後の変化を描いた、設定資料集のようなものです。興味があれば読んでおくと良いでしょう。
更にこの連作の雰囲気を掴みたいなら、シリーズに所属する作品群を読むのが唯一にして最も近い道です。お勧めは投稿順に読むことですが、気になったものを摘み食いしても問題ありません。
最後に、2つの用語について解説しておきましょう。といってもいずれもSCP-3173-JP中によく書かれてあるので、もう少し砕けた、あるいは補足的な方法で。
パッシブ・アノマリー。そこに当てはめられた中に、危険なものは殆ど存在しないと考えて良いでしょう 普段のそれはあくまで僅かな揺らぎ、広義のAnomalousアイテムに含まれる一分類です。
アプロプリエイション。SCPはそのルーツから、まさに現代におけるアプロプリエイションの実践の最たる例と言って良いでしょう。元々あった芸術作品の写真を脱文脈化し、ホラー風味のSFに仕立てあげる。我々の礎にはまさに、アプロプリエイションがあります。ひとつ注意していただきたいのは、ここで語られているアプロプリエイションは、美術用語としてのそれよりももう少し広いものである、ということです。すなわち70年代後半以後の文脈のみならず、それよりも半世紀前の「泉」にまでその語彙を使用しています。「アプロプリエイション」という語を、まさに広義にアプロプリエイトしているとも言えるでしょう。
欧陽おうよう 静しずか サイト管理官
サイト-81UTの総責任者である彼女は「仕事の唐突な増加」という点において他の職員の追随を許さない。管理官としては比較的有閑であった彼女の人生は、SCP-3173-JPの出現に伴って劇的に変わることになった。勘違いされることもあるが、彼女も彼女の両親も日本生まれ日本育ちである。
二神ふたがみ 誠一せいいち 研究員
二神研究員は、こと専門の仏教絵画という分野において、パッシブ・アノマリーを見つけ出すことが出来る 類稀なる経験と勘がなせる技だ。彼の嗅覚は「ヒューム値、EVE、アキヴァ放射などの標準からの逸脱によって識別可能である」というパッシブ・アノマリーの説明に「ほとんどは」と追記させた。
月元つきもと 玲子れいこ 研究員
サイト-81UTの再編に伴い配属された彼女は「二周回った恋愛至上主義者」として非常に名高い。彼女の周りでは自然とカップルが誕生し、いずれも末永く続く。ゆえにか最近、あまりにも結婚式に呼ばれすぎて大安の予定が埋まった月がある。
浦極うらぎわ 茜あかね 新人職員
東京大学文学部・美学芸術学専修の三年生でありつつ、上野公園への造詣の深さから財団に囲われる運びとなった彼女は日々の課題と財団の基礎研修に忙殺されているが、しかし学友からは「以前にもまして上野公園で遊んでいる」ようにしか見られていない。
羽柴はしば 竜洋たつひろ 新人職員
SCP-3173-JPの製作者という立場が彼に、収容され続けるという第二の人生をもたらすことは無かった。在野の異常芸術エキスパートというのはSCP-3173-JP内で激しく必要とされる職分であったから とはいえ首輪は巻かれており、彼自身もそのことを自覚している。
- 安藤 龍介 (博士 / 異常芸術セクション長)
- 石上 ノア (東京藝術大学学生 / 新人職員)
- 宇佐美 大吉 (博士 / 動物型思念体セクション長)
- 梅山 聡行 (警備員 / 警備主任 / 保安・収容セクション長)
- 浦極 茜 (東京大学学生 / 新人職員)
- 欧陽 静 (サイト管理官)
- 岡田 涼子 (博士 / 研究・開発セクション長)
- 金田 周一 (研究員 / 研究・開発セクション)
- 黒原 直人 (警備員)
- 甲府 (研究員)
- サイモン (エージェント)
- 田中 (職員 / 廃棄部門)
- サラ・ミドルトン (博士 / 不連続異空間セクション長)
- 鈴川 麻美 (内部管理セクション長)
- 月元 玲子 (研究員)
- 朴 民秀 (主席技術員 / 博士 / 施設保守セクション長)
- 羽佐間 清志 (博士 / 供給・物流セクション長)
- 羽柴 竜洋 (異常芸術家 / 新人職員)
- 藤原 弥生 (新人研究員)
- 二神 誠一 (研究員 / 博士 / 歴史的超遺物セクション長)
- 古谷 智 (民間人)
- 谷津 (機動部隊員)
- 米田 (研究員)
当連作へのご寄付をして頂ける方、すなわち、このシリーズに関連する記事を書いて頂ける方へのお願いがあります。
『晴れの休みは上野巡りへ』のSCP記事は「アプロプリエイション /『オリジナル』と『レプリカ』の関係 / 自らの持つ (に込められた) 意味」などに関連する文脈を有すことが推奨されます。SCPオブジェクト自体が常にこういった性格を持っているべきという訳でもありませんし、そもそも必ずしも推奨に従う必要性はありませんが。
GoIフォーマット、Tale、アートワーク、その他の記事種別に関しましては前記の「推奨」はありません。ただし勿論、いわゆる「不可分な形」で、SCP-3173-JPあるいはこの連作に関する作品 / サイト-81UT / この連作に登場するキャラクターなどとの関わりを持っている必要はあるでしょう。
SCP-3173-JP内のオブジェクトの話をする際には、この異常空間において「国立西洋美術館の展示品は全て羽柴氏が創ったものである」「それ以外の場所には、氏の意図から外れた作品も存在している」「元々パッシブ・アノマリーだったアイテムが、変容していることもある」などということを忘れないようにしてください。
基本的には、既存の作品を持つメンバーに投稿可否などを相談する必要は全くありません。ただし、あなたが書く予定の作品に「羽柴氏の創った最高傑作」と関連しそうなものを登場させようとしているなら、是非相談をして頂けると助かります。
なお、現在このシリーズは「合作連作-JP」として登録されていますが、将来的にカノン化する可能性があります。このシリーズに属する作品を書いてタグをつけた場合、将来的な再分類に関して同意しているとみなします。
ハブの編集に関しては、以下のようにしてください。
- タグ「晴れの休みは上野巡りへ」の付く作品を投稿した場合、 当ハブの「展示物の目録」タブに、既存フォーマットに従って作品を追記してください。また、ページソース最下部に、バックリンクを機能させるためのリンクを追記してください。
- 新規 / 既存を問わず、キャラクターを作品内に登場させた場合、当ハブの「スタッフ名簿」タブ内「網羅的なキャラクターの登場記事リスト」に追記してください。歴史上の人物や、記号的でキャラクター性の薄い人物 (例: SCP-3173-JP記事内で触れられた"少なくとも17名の民間人")は除きます。
常軌を逸した良識に反する追記が為された場合 (例: 「展示物の目録」の「概要」に19万文字書く)、適当な形に再編集されることがあります。