華毒迅雷
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    文字なし差分はこちら。

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    tale内の場面の一部を抜粋して漫画的ビジュアルを起こし、それらのコマをバラバラにコラージュして背景に置くことで、連続性を断った包括的なビジュアルとなるようにしています。それだけだとビジュアルがぼやけるので、前面に日奉蔡と薬師寺虺の立ち絵をモノクロで置き、背景の色との対比でコントラストを生み、また背景にボカシをかけることで、二人の立ち絵を目立たせるようにしています。漫画的な要素をコラージュしてポスターの様なビジュアルを作ることは以前から個人の創作で行っていたことでもあり、また、大友克洋(「AKIRA」「童夢」等の作者)氏のポスターワークに影響を受けたものでもあります。背景の色合いは虺の毒からの連想で紫と、紫の補色であり、雷のイメージで黄色。補色同士をそのまま並べると色合いが喧嘩してしまい落ち着かないものになってしまうので、紫色の方は青味がかったものに、黄色も少し赤色に寄せています。
    下記の漫画に起こした部分は、ビジュアル映えすると感じた部分を重点的に選びつつ、1ページ目のてるてる坊主や2ページ目の買い物等の例外的な部分も含め、緩急をつけようと意識しました。逆に3,4,5ページ目は1枚ごとにほぼ1つの大きな見せ場のシーンとして描いています。taleにおける5枚目以降のシーンは、コラージュする素材が5枚目まででだいたい足りたことと、全体として予告編的なビジュアルにしたかったのでエピローグに当たる部分は不適当だと判断したこと、また、taleの該当場面が文章としての情緒にあふれており、ビジュアルに起こすことが非常に難しいと感じたことから、今回は描いていません。ある意味で敗北宣言の様なものなので、情けないことなのですが。
    コラージュは直感的に行っており、あまりコマの配置場所に意味はつけていないのですが、キャラクターがわかりやすくなるように、蔡と虺それぞれの立ち絵の後ろにバストアップを持ってきています。また、虺が殺人事件を起こすきっかけとなった、窓から蔡が降らせる雨を見たシーンと、蔡の「雨ゝ降レゝ」のシーンをビジュアル中央と最上段、最下段にそれぞれ置いています。加えて、このtale内で重点される蔡、虺の殺意を象徴するものとして「死ね」の文字を大きく描いたコマを目立つ位置に置いています。
    蔡以外の日奉一族は、各々を描くときに勢いに任せてデザインしています。檎が蔡に会いに来た時の振る舞いが、威厳や風格というより厄介な中年のヤクザのように思えたことと、あくまで主人公は蔡と虺であり、世界観的にはどうあれtaleにおいて日奉一族は敵側なので、全体的に悪そうで暴力団的な雰囲気のデザインにしています。


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