クレジット
タイトル: SCP-001-JP Wagnas/aisurakuto/izhaya/R74の提言 - 幻想
著者: WagnasCousin aisurakuto izhaya R74
作成年: 2023
ようこそ、O5-9様。
生体コード及びSCP-001-JPへの正常な曝露が確認されました。
問診ログの閲覧申請が認可されておりますのでご確認下さい。
業務開始前に問診を受けてください。
アイテム番号: SCP-001-JP
オブジェクトクラス: Thaumiel
特別収容プロトコル: SCP-001-JP-1及びSCP-001-JP-2はサイト-01のサーバー上に保管されています。
説明: SCP-001-JPは異常存在による認知機能への干渉1 を防ぎ、正常な判断に基づいて業務を執り行うために財団で開発されたシステムです。SCP-001-JPは特定パターンの幾何学模様で構成された画像(以後SCP-001-JP-1と表記)と、その対抗ミーム(以後SCP-001-JP-2と表記)により構成されています。
SCP-001-JP-1を視認した対象は他の情報を消失させる異常なミームに曝露します。対抗ミームとなるSCP-001-JP-2が未接種の状態でSCP-001-JP-1を接種し続けた場合、30秒以内に対象の脳機能が停止します。これらの消失する情報は内容に応じて一定の傾向があり、以下の順序で消失していきます。
異常性を含む情報 > 曝露者の人格を構成する情報 > それ以外の重要度の低い情報
SCP-001-JP-2はSCP-001-JP-1から曝露者を保護するため開発されました。SCP-001-JP-1を視認した対象がSCP-001-JP-2を接種していた場合、記憶の消失と共に長期記憶を活性化させ、記憶の追体験を行う形で対象の記憶障害を軽減させます。
O5評議会では、SCP-001-JPを異常な情報への対抗策として利用しており、O5評議会員は就任後、SCP-001-JPの利用が義務付けられています。O5評議会は財団最高位の管理者で構成されており、収容中の異常存在に対する全ての情報への完全なアクセスにより、世界中の財団の活動全体を監督し長期戦略計画の指針を定めています。O5評議会は異常性の影響による誤った判断を下す事が無いように、あらゆる異常存在との直接の接触を禁止しています。ですが、職員からの報告自体が異常性を持つ事があるため、上記の指針に矛盾が発生します。
これらの矛盾による問題を解決するため、異常性を除去しつつ報告された情報にアクセスする手法が開発されました。定期的なSCP-001-JP-1及びSCP-001-JP-2の接種により、異常なミームや記憶処理などを除外し正常な判断を下す事が可能となります。
SCP-001-JPの利用は重要な記憶の喪失や記憶処理により忘却した情報の復元など、人格の形成に大きな影響を及ぼす可能性があります。医療知識を持つAIC2による定期的な問診が義務付けられています。
AICによる問診を行います。生体センシングデバイスの装着を確認して下さい。
現在、AICを起動中です。
受診前に、申請された閲覧ログをご確認ください。次回のアクセス可能期間は任用更新期以後となります。再度、アクセス許可を申請してください。
申請が認可された問診ログについて、閲覧が可能です。24時間以内に参照してください。
それでは、問診ログを表示します。
お待たせしました。