Wagnas/Fatty/R-00Xの提言
rating: +90+x
blank.png
room.jpg
1948/10/21 14:25 インサージェンシー司令室

人類の延命のために新たな波を起こす。その場しのぎの繰り返しは波を減衰させることがない。ある波を打ち消すために起こした大戦は他方でより大きな波を起こすきっかけとなった。

そして、波が大きければ大きいほど風化の早い物質に変化する事が分かっている。いつか来る滅びの後には何物も残らないだろう。そうなれば我々の文明の痕跡は全てかき消えてしまうに違いない。

だとすればなぜ彼らは……人類以前の知的生命体はSCP-001-EXを残すことができたのか。もしも彼らが評議会の言うような延命の道を選んでいたならば、我々が彼らの残した技術や知識を手にすることは無かったはずだ。下手すると、この地球上に人類が生まれ落ちることすら無かったかもしれない。

そう、彼らは我々にバトンを渡したのだ。自らの種族の滅びを受け容れ、現れるかどうかすら分からない次の種族に意志を託した。

しかし、人類はその意志を正しく受け取る事が出来なかった。自分たちの延命のために、渡されたバトンをここで捨て去ろうとしている。

それでいいのだろうか。 — 否、現代人類がたかが数百年長く生き延びるために、過去の意志を裏切り、未来の可能性を踏みにじるなど、あってはならないはずだ。

この世界はあまりにも多くの犠牲の上に成り立っている。今、真に成すべきことは人類に何が起きたのか、あらゆる情報を未来へと伝え、次こそは過ちを繰り返させないようにする事だ。

そしてそのためには。

「デルタコマンドより通達。第2ステップ、襲撃作戦の想定通りの成功をお知らせします。全実行部隊の帰還・物資の輸送を確認次第、第3ステップへ進行します。」


SC-48/344-23/116

format_a.png

DeCIROカタログナンバー: SC-48/344-23/116

ドキュメント・タイプ: ステップコンピレーション

受諾された日付: 06-08-1948 から

作戦状態: オープン

序文: 2度目の世界大戦、そしてオカルト世界における7度目の大戦の結果として、今や財団の無能さはその内部にすら知れ渡っている。先日我々は、財団の元を離れ我々に加わることを希望する研究者やエージェントのグループと接触した。これは好機である。今こそ財団を喰らい、我々の血肉としよう。

我々デルタコマンドは財団の手足を奪い、残された胴と頭に改めて宣戦布告する。それがインサージェンシーの新生と飛躍の始まりの合図となるだろう。原初たるカオスが蘇り、再びこの世界を混沌の渦に陥れるのだ。

以下に我々デルタコマンドはエンジニアによって書き写されたプランのステップを記録する。

1. ステップ 48/244

我々の使っている通信装置が財団に傍受されていることが判明している。これを逆に利用してやろう。ガンマクラス司令官がB拠点143番のアルファクラス職員1名に対し、偽の通信指示を送る。「ハバロフスクの財団サイト襲撃作戦」だ。

2. ステップ 48/245

その直後、財団サイト-23,54,68,78に対する同時多発的襲撃作戦が実行される。それぞれのサイトにはにベータクラス指揮官及びアルファクラス武装職員9名からなる分隊を2隊送り込む。サイト管理官を含む高セキュリティクリアランスの人員を殺害した後、襲撃に乗じてベータクラス3名からなる潜入隊により、離反勢力及び、奪取可能なオブジェクトがサイトから運び出される。離反勢力は別に指示する拠点に輸送し、睡眠薬と記憶処理薬を投与する。オブジェクトは研究ラボ6Kまたは7Vに輸送する。輸送はアルファクラス職員が運転する車両によって行われる。

3. ステップ 48/246

離反勢力の同化処置が終了次第、デルタコマンド声明を発表する。これはインサージェンシー全職員に直ちに通達される。


大戦によりSCP-001-EX-1の波はより大きく、複雑化した。O5評議会はこの状況に対応するため、さらに大きな波を引き起こす事になるだろう。我々は人類をより早い段階でSCP-001-EXへと置き換えるため、O5評議会の予測を超える形でSCP-001-EX-1の波を引き起こす必要がある。ステップ2の襲撃が成功したという事はO5評議会の内4名が死亡したという事だ。O5評議会が後手に回る事は間違いないだろう。

作戦は間もなくステップ3に移行する。もう後戻りする事は出来ない。長く付き合ってきた"インサージェンシー"の名ともお別れだ。我々は本日より"カオス・インサージェンシー"となる。

他に人類の残した歴史を守るものはいない。我々自身が立ち上がらなければならないのだ。O5評議会により計画された、秩序ある破滅に対する反乱者となるために。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。