Wagnas/Fatty/R-00Xの提言
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1948/10/21 14:25 インサージェンシー司令室

人類の延命のために新たな波を起こす。その場しのぎの繰り返しは波を減衰させることがない。ある波を打ち消すために起こした大戦は他方でより大きな波を起こすきっかけとなった。だが、その結果として人類はSCP-001-EX-1の脅威から逃れ、滅びる事なく存続している。

手を尽くしてもいつかは終わりは来るだろう。だが、それは今ではないはずだ。この世界はあまりにも多くの犠牲の上に成り立っている。彼らは明日滅びる世界を守るために亡くなった訳ではない。例えそれがいつか消えて無くなる物だとしても — 彼らが残したものは守っていかねばならない。

そしてそのためには。

「デルタコマンドより通達。第2ステップ、襲撃作戦の想定通りの成功をお知らせします。全実行部隊の帰還・物資の輸送を確認次第、第3ステップへ進行します。」

"想定通りの成功"か。私にとってはその通りだが、財団にとっては異なる結果だったことだろう。作戦は書き換えられた — 他ならぬ私の手によって。


SC-48/344-23/116

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DeCIROカタログナンバー: SC-48/344-23/116

ドキュメント・タイプ: ステップコンピレーション

受諾された日付: 06-08-1948 から

作戦状態: オープン

序文: 2度目の世界大戦、そしてオカルト世界における7度目の大戦の結果として、今や財団の無能さはその内部にすら知れ渡っている。先日我々は、財団の元を離れ我々に加わることを希望する研究者やエージェントのグループと接触した。これは好機である。今こそ財団を喰らい、我々の血肉としよう。

我々デルタコマンドは財団の手足を奪い、残された胴と頭に改めて宣戦布告する。それがインサージェンシーの新生と飛躍の始まりの合図となるだろう。原初たるカオスが蘇り、再びこの世界を混沌の渦に陥れるのだ。

以下に我々デルタコマンドはエンジニアによって書き写されたプランのステップを記録する。

1. ステップ 48/244

我々の使っている通信装置が財団に傍受されていることが判明している。これを逆に利用してやろう。ガンマクラス司令官がB拠点143番のアルファクラス職員1名に対し、偽の通信指示を送る。「ハバロフスクの財団サイト襲撃作戦」だ。

2. ステップ 48/245

その直後、財団サイト-23,54,68,78に対する同時多発的襲撃作戦が実行される。それぞれのサイトにはにベータクラス指揮官及びアルファクラス武装職員9名からなる分隊を2隊送り込む。サイト管理官を含む高セキュリティクリアランスの人員を殺害した後、襲撃に乗じ、ベータクラス3名からなる潜入隊により、離反勢力及び、奪取可能なオブジェクトがサイトから運び出される。離反勢力は別に指示する拠点に輸送し、睡眠薬と記憶処理薬を投与する。オブジェクトは研究ラボ6Kまたは7Vに輸送する。輸送はアルファクラス職員が運転する車両によって行われる。

3. ステップ 48/246

離反勢力の同化処置が終了次第、デルタコマンド声明を発表する。これはインサージェンシー全職員に直ちに通達される。


大戦によりSCP-001-EX-1の波はより大きく、複雑化した。O5評議会はこの状況に対応するため、波を抑え込む財団側より波を引き起こすインサージェンシー側に主導権を持たせるべきだと考えていた。そして、波の予測精度を高めるため、自身を計算機—星見の脳に組み込む事を選んだ。その結果がこの襲撃という訳だ。作戦のステップ2により財団ではO5評議会員の内4名が死亡した事になり、組織体制が大きく変わる事になる。

そして、私の手元にはSCP-001-EX-1の波を予測する星見の脳が残された。当然この事実はデルタコマンドの一部以外には知られていない。

作戦は間もなくステップ3に移行する。もう後戻りする事は出来ない。長く付き合ってきた"インサージェンシー"の名ともお別れだ。我々は本日より"カオス・インサージェンシー"となる。

他に人類の築いた未来を守るものはいない、我々自身が立ち上がらなければならないのだ。大きな波を引き起こし、混沌をもたらす反乱者となるために。

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