現実とほぼ変わらないこの世界に、2008年8月1日、別宇宙からとあるウェブサイトのデータが転移した。そのサイトは次のように呼ばれている──「SCP Wiki」と。
その後、2008年の世界金融危機を皮切りに、この出自の定かでないサイトの予言が信頼できることを、全世界は知ることになった。
無論、サイトに書かれたオカルトの類については、信じる者もいれば、信じない者もいる。いずれにせよ、より混沌とした不可知の未来が、大股で差し迫ってきているのは確かだった。
未知の宇宙
2025年8月10日、インターネット
Wikidot社が解散し、Wikidotプラットフォームのドメインが消滅。WikidotをベースとしていたSCPwikiは跡形もなく消え去るも、そのデータは別の宇宙へと送られ、かの宇宙のSCPwikiと取って代わった。
現実
2008年8月1日、Wikidot
開設されたばかりのSCPwikiのデータが置き換えられる。全ページのタイムスタンプは2025年8月10日午前1時となっており、編集ユーザーの欄は空白だった。
2008年8月20日、インターネット
ウィキリークスがSCPwikiを正式に公表し、一部のメディアが報道。
2008年8月27日、アメリカ&ポーランド
アメリカのFBIとCIAが合同作戦を展開し、SCPwikiの全メンバーを逮捕する。Wikidot社CEO・ミハウと技術チームも拘束される。
2008年9月15日、アメリカ
リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが正式に破産を申請し、金融危機が本格的に勃発する。SCPwikiは世界の世論の中心となる。
2008年10月2日、インターネット
ウィキリークスがFBIとCIAの合同作戦に関する文書を暴露し、世界的な非難の波が巻き起こる。アメリカ合衆国議会議事堂が抗議者に取り囲まれる。
2009年3月11日、インターネット
「SCP-2000」が注目され始め、複数の陰謀論組織や多数のネットユーザーが、イエローストーン国立公園の大規模な掘削を要求。新任のオバマ米大統領は現状維持を宣言した。
2009年6月22日、アメリカ、ニューヨーク
公開展示中の無題2004が陰謀論団体によって破壊される。
2009年9月17日、アメリカ、イエローストーン国立公園
新興の陰謀論組織「パラウォッチ・アライアンス」がおよそ4000人を動員し、イエローストーン国立公園に突入。「SCP-2000」を人力で発掘しようと試みるが、緊急出動した州兵によって阻止される。
2009年10月5日、インターネット
ある一つのスレッドをきっかけに、アル・ゴア元米副大統領が宇宙人かどうかという話題が、アメリカのネットユーザーの注目の的となる。
2010年2月20日、アメリカ&ポーランド
ポーランド大統領が国民に向けた演説の後、駐ポーランド米国大使館の運営許可を取り消し、外交官を追放すると発表。アメリカも対抗措置を取り、米波関係は急速に悪化する。
2015年12月26日、アメリカ、サンフランシスコ
小型隕石がサンフランシスコに落下し、多数の死傷者と被害をもたらす。メディアの論調は、オバマ米大統領が19時53分に鼻をかくのを忘れたことが原因だと広く見なした。
新たな作品が書かれ次第、内容を追記します。
まずは作品タイトルについて。
タイムラインはご覧になりましたか?未知の宇宙を舞台にした作品のタイトルに制限はありません。ただし、現実を舞台にする場合は、ウェブタイムマシーン - XXXX/XX/XX - XXXXのアーカイブというフォーマットに従ってください。他の作品を参考にすると良いでしょう。
本世界観における理論上唯一の超常現象は、SCPwikiのタイムスリップです。物語は、この原則を遵守して展開されるべきです。
ただし、現実と完全に同一である必要はありません。偶然や、現実のロジックに沿った方法を用いることで、「超常現象もどき」を作り出すことができます。
例えば、2016年の米大統領選討論会で述べられた隕石衝突は、単なる偶然であり、事前に発見されなかっただけに過ぎません。しかしながら、SCPwikiに「大統領が19時53分に鼻をかかないと、突然隕石が落ちてくる」と書かれていたために、人々は却って「オバマがそうしなかったせいだ」と信じ込むようになった……といった具合です。
wikiに書かれている天災や人災のいくらかは、物語の展開のためだけに書かれたものと思われますが、それらを本当の出来事として扱ってしまっても構いません。これも現実のロジックに合致するからです。
これ以外に、文化や生活の変化を描写することもできます。 2025年のSCPwikiは、当時としては革新的すぎるかもしれない多くの文化体系、ネットスラング、そしてライセンスフリーな無数のアイデアをもたらしました。
wikiで言及されている様々な軍事技術は、間違いなく高い注目を浴びることでしょう。この点も、物語に盛り込むことができます。
この大事件によって、永遠にSCPwikiに参加しないであろうSCP著者たちを描くこともできます。彼らが自分の作品(それが自分のものとは知らずに)を読んだ時、どのような体験を得るのか。あるいは、SCPwikiがもたらす世界的なウェイブに、どうその身を投じていくのでしょうか。
もしこれらのアイデアで書いていくのがつまらないと感じるなら、フィクションの方向にひた走ることも可能です。例えば、「ある国が、wikiに書かれている機能とはまったく異なる現実錨を製造し、思いがけずエイリアンの侵略を撃退した」といった物語も考えられます。
本世界観のアイデアは元々、百度掲示板・SCP財団板のすでに削除されたスレッドで生まれ、最終的に今のような形にまで発展しました。