マンハッタン次元崩落テロ事件 - Wikipedia

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マンハッタン次元崩落テロ事件(マンハッタンじげんほうらくテロじけん、

英語

英語(えいご、英: English、羅: Anglica)は、インド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属していて、イギリス・イングランド地方を発祥とする言語である。

: September 11 attacks)は、

2001年

2001年(2001 ねん)は、西暦(グレゴリオ暦)による、月曜日から始まる平年。平成13年。

9月11日

9月11日(くがつじゅういちにち)はグレゴリオ暦で年始から254日目(閏年では255日目)にあたり、年末まであと111日ある。

(火)の朝から同

15日

9月15日(くがつじゅうごにち)は、グレゴリオ暦で年始から258日目(閏年では259日目)にあたり、年末まであと107日ある。

にかけて、超常テロリストグループである

カオス・インサージェンシー
カオス・インサージェンシー は、SCP財団から分裂した国際テロ組織。複数のアノマリーと共に無断で離脱した職員らによって1924年に設立されたとされ、第三世界の独裁的な貧困国や発展途上国を拠点としている。

によって、

アメリカ合衆国

アメリカ合衆国 、通称アメリカは、北アメリカ、太平洋および大西洋に位置する連邦共和制国家。首都はコロンビア特別区(ワシントンD.C.)。

ニューヨーク市

ニューヨーク市 は、アメリカ合衆国ニューヨーク州にある都市。

に対して行われた

ヴェール崩壊
ヴェール政策 とは、近代以降世界各国の政府と正常性保護機関によって行われた、異常、超常、オカルトを人類の大多数から隠す、もしくは偽装する政策。1998年7月12・13日のポーランド神格存在出現事件によって破綻した。

以降初の大規模超常テロ攻撃である。

この攻撃により、125万人以上の市民が

マンハッタン島

マンハッタン は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市の地区。

周辺に形成された異常領域に巻き込まれ、一般市民の他にも、テロリストに対する反撃や救援活動に従事した軍人や法執行官、超常団体や

正常性維持機関
正常性維持機関 は、異常、超常、オカルトがもたらす脅威から人類を守ることを命題とする組織。1998年のヴェール崩壊以前は、「正常性」のヴェールを規定し、それを保護する組織だった。

の職員に多数の死傷者が発生した。またこれら人々に対する健康被害やニューヨーク市のインフラと財産、経済活動に多大な打撃を与えた。一方で後に当たり前となった超常団体間の連携の下地を作った、

パラヒューマン
パラヒューマン とは、異常性を持つ人物の広義の区分。

の人権問題解決への一里塚となったという正の側面も持ち合わせている。

 

マンハッタン次元崩落テロ事件

  

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発生した異常領域の遠景(テロ発生当日/9月11日)

2001年9月11日 – 9月15日
(5日間)

場所

アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市

結果

合同対策会議とアメリカ合衆国政府の勝利

  • 神格実体(UE-1111)の将来的な顕現に伴うXK-クラスシナリオの回避
  • "悪夢姫"を始めとした多数のカオス・インサージェンシー高級工作員の殺害
  • パラヒューマン(特にタイプ・ブルー)の社会的受容

領土の変化

2001年9月15日にアメリカ合衆国政府がマンハッタン島及びハドソン川両岸を奪還

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戦力

900px-Logo_SCP_Foundation.jpg SCP財団
thumbnail.jpg 世界オカルト連合
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1200px-Flag_of_the_United_States.svg.png アメリカ合衆国
1200px-Flag_of_the_New_York_City_Police_Department.svg.png ニューヨーク市警察
BrokenGod.png 壊れた神の教会・マンハッタン-スタテン合同教区
"マンハッタンの魔法少女"ら
ほか
支援:
  • %E9%80%A3%E9%82%A6%E6%8D%9C%E6%9F%BB%E5%B1%80%E7%95%B0%E5%B8%B8%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E8%AA%B2.png 連邦捜査局異常事件課(捜査協力)
  • Prometheus.png プロメテウス・ラボ・グループ(社有資産の開放・ポータルの開設ほか)
  • reddeer.png ディア大学異常構造数理学研究室(ポータルの開設)
  • ICSUTマサチューセッツキャンパス教授会(ポータルの開設)
  • shlogo3---Cutout2.png 蛇の手(ポータルの開設ほか)
  • %E7%90%86%E5%A4%96%E7%A0%94%E3%83%AD%E3%82%B4_v4.png 理外研グループ(ポータルの開設ほか)
  • Antares アンタレス協会(人道支援)
  • MCF.png マナによる慈善財団(人道支援)

ほか多数

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ニューヨーク郡におけるマンハッタン区の位置

当時の情勢

1998年

1998年 は、西暦(グレゴリオ暦)による、木曜日から始まる平年。平成10年。

ポーランド神格存在出現事件
ポーランド神格存在出現事件 は、1998年7月12日〜13日にかけてポーランド共和国南部で発生した、巨大神格存在の出現事件。

発生以後、北米大陸において

SCP財団
SCP財団 は、国際的正常性維持機関の一つ。標語は「確保・収容・保護」。

世界オカルト連合
世界オカルト連合 は、国際連合によって後援される国際的正常性維持機関。標語は「生存・隠蔽・保護・破壊・教育」。

プロメテウス・ラボグループ
プロメテウス・ラボ・グループ は、アメリカ合衆国に本社を置く世界最大のパラテクノロジー企業グループである。かつては、冷戦崩壊に起因する第一次パラテックバブルの破裂による業績悪化で「瀕死の巨人」と呼ばれていたが、ヴェール崩壊を機に正常性維持機関の支援の下、業績を回復した。

アメリカ合衆国政府

アメリカ合衆国連邦政府 は、アメリカ合衆国憲法に基づいて設立されたアメリカ合衆国の中央政府。

は、4者協議による北米大陸のアノマリー評価報告システムを速やかに確立した。さらに

米国南部超常組織協力条約
米国南部超常組織協力条約 は、主にメキシコ湾岸地域における異常事象を適切に管理するため、関連する超常組織によって締結された条約。

(SUSEOCT/Southern United States Extranormal Organization Cooperation Treaty)の拡張的枠組みとして

メキシコ湾条約
メキシコ湾条約 は、SCP財団、世界オカルト連合、プロメテウス・ラボ・グループ、アメリカ合衆国政府の間で締結された条約。

が締結され、財団・連合の特殊資産が集中する北米全域における衝突の防止、ヴェール政策の段階的廃止におけるモデルケースとして運用された。この枠組みはしばらくしてメディアにより「メキシコ湾体制」と呼称されるようになり、この四者の繋がりはヴェール崩壊後の

新しい国際秩序
新世界秩序 とは、国際政治学の用語としては、ポスト冷戦体制の国際秩序を指す。

として機能していくと見られていた。
 
1999年2月、

ランブイエ和平
コソボ紛争 は、ユーゴスラビア内戦の過程で、バルカン半島南部のコソボで発生した2つの武力衝突を示す。

が世界オカルト連合監督下で成立して以降、カオス・インサージェンシーはメキシコ湾条約締結勢力への批判を本格化した。カオスインサージェンシーの上級命令系統であり、事実上の司令部と考えられているデルタコマンドは不特定のチャンネルで攻撃を予告し、うち幾つかが実行された。

また、ヴェールの消失により

マーシャルカーター&ダーク
マーシャルカーター&ダーク は、イギリスのロンドンに拠点を置く、異常・超常物品の売買の仲介業者。

を始めとした超常コミュニティ出身の仲介業者を中心に、

ラプターテック・インダストリーズ
ラプターテック・インダストリーズは、ドイツに拠点を置く兵器開発会社。無人機や人工知能技術を専門としている。

ロゴス
ロゴスは、ロシアに拠点を置く軍需企業。かつて世界オカルト連合とSCP財団の後援で設立されたものの、以後これらの手を離れ現在はロシア政府との結びつきが強い。

の製品、1998年半ばまでに散逸したプロメテウス・ラボ製品などのパラテック兵器が活発に取引されるようになり、これらは東欧・中東・中央アフリカに跨って確立された超常犯罪秘匿ネットワークに流れ込んだ。これにより東欧・中東・中央アフリカの紛争地域では闇資金と超常兵器の供給が急増し、概して紛争の激化を招いた。一方、この過剰ともいえるパラテック兵器やマーシャルカーター&ダークの商業兵力部門、マナによる慈善財団等のNGOに帯同される

プリモルディアル
プリモルディアルは、1855年に設立され、20世紀中に超常コミュニティにおいて地位を確立した民間軍事会社。ヴェール政策の順守を示していたため、正常性維持機関との関係性は良好であった。

コブウェブ・インターナショナル
コブウェブ・インターナショナルは、1995年にマカオで設立された民間軍事会社。非戦闘地域での警護や要人保護を得意とする。

などのパラテック技術者や傭兵の流入もまた、カオス・インサージェンシーによる秘密裡の現地介入の結果、現地の勢力図の変化と、現地のパラテック技術者と傭兵の平時の活動地域外への流出が引き起こされたことによるものであった。
 
事件当時のマンハッタン島では、

2001年

2001年(2001 ねん)は、西暦(グレゴリオ暦)による、月曜日から始まる平年。平成13年。

9月1日

9月1日(くがつついたち)は、グレゴリオ暦で年始から244日目(閏年では245日目)にあたり、年末まではあと121日ある。

から

国際連合超常問題特別総会
国際連合超常問題特別総会 とは、2001年9月1日から開かれた国際連合の特別会期。マンハッタン次元崩落テロ事件の標的となり、9月11日に中断したが、11月には再開している。

が、

国際連合本部ビル

国際連合本部ビル は、国際連合の本部が入るビル群。アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市にある。

で開催されており、7.12事件から3年間の国際情勢を鑑み、これらの問題への対処方針を策定することがその主題であった。世界オカルト連合にとっては幾つかの重要な超常国家の承認と大使演説をもって国際社会への統合を呼びかける重大なイベントであったため、この総会に連合は大きく注力していた。その過程で連合の精神部門1は先述のような紛争地域への監視も厳しく行い、パラテック技術者やゲリラ活動家の北米への進入を事前に察知していた。さらに財団との協力により、カオス・インサージェンシーについての詳細な情報も入手していたにもかかわらず、世界オカルト連合やSCP財団はニューヨークに対するテロ攻撃を未然に防ぐには至らなかった。

このような経緯と事件中の旅客機の動きから、カオス・インサージェンシーの本来の標的は、特別総会に出席中の各国高官、プロメテウス・ラボ・グループ重役、異常領域国家の大使、パラヒューマン人権活動家、ならびに世界オカルト連合事務総長

D.C.al Fine
D.C.al Fine (ダ・カーポ・アル・フィーネ)は、政治家、妖術師。世界オカルト連合事務総長。彼女の個人情報について、公式・非公式に明らかになっているものは殆ど無い。

であったと考えられている。

ハイジャックを受けた飛行機

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事件前3月撮影のWTCツインタワー(左側が1WTC、右側が2WTC)

2001年9月11日朝(現地時間)、

マサチューセッツ州

マサチューセッツ州 は、アメリカ合衆国の州であり、北東部ニューイングランド6州の一つでもある。独立13州の一つ。マサチューセッツ州は「州」(State) の代わりにコモンウェルスを使っているが、日本語では他州と同様に「州」と訳されている。アメリカ合衆国の誕生から、政治・経済・商工業・文化・教育の中心地として、リーダー的役割を果たしてきた。名称は先住民のマサチューセッツ人に由来する。

ボストン

ボストン は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州北東部サフォーク郡にある世界都市。同州最大の都市かつ州都であり、同郡の郡庁所在地でもある。アメリカで最も歴史の古い街の一つであり、「ニューイングランドの首都」と言われることもある。

バージニア州

バージニア州 は、アメリカ合衆国東部、大西洋岸の南部に位置する州(コモンウェルス)である。ヴァージニア州とも表記される。

ダレス

ワシントン・ダレス国際空港 は、アメリカ合衆国バージニア州にある国際空港。アメリカの首都ワシントンD.C.の国際線の玄関口である。ドワイト・D・アイゼンハワー政権下で国務長官を務めたジョン・フォスター・ダレスに因んで命名された。

ワシントンD.C.

コロンビア特別区 、通称ワシントンD.C. は、アメリカ合衆国の首都。

近郊)、

ニュージャージー州

ニュージャージー州 は、アメリカ合衆国東部の大西洋沿岸にある州である。州の北東はハドソン川を境としてニューヨーク州に接し、西はペンシルベニア州に、西南の一角はデラウェア湾を挟んでデラウェア州に接している。南東と南は大西洋に面している。州都はトレントンで、最大の都市はニューアークである。

ニューアーク

ニューアーク はアメリカ合衆国ニュージャージー州最大の都市でありエセックス郡の郡庁所在地である。

を発った5機の旅客機が、午前8時20分頃、ほぼ同時にカオスインサージェンシーの工作員によって

ハイジャック

ハイジャック は、不法に輸送機関や貨物の強奪や乗っ取りを行うことである。特に航空機に対する行為に用いられ、日本の法律用語では「航空機強取」や「航空機不法奪取」と言う。以下、本項でも航空機ハイジャックを中心に扱う。

された。ハイジャック時点でいずれの機もマンハッタン島から200km圏内に位置していた。このうちの3機がマンハッタン島へ進路を取った。乗務員に対する精神操作には、プロメテウス社製の精神同調機器が用いられたと考えられている。

なお、乗っ取られた5機のうち3機がアメリカ合衆国の

ボーイング

ボーイング は、アメリカ合衆国に所在する世界最大の航空宇宙機器開発製造会社。1997年にマクドネル・ダグラス社を買収したため、現在アメリカで唯一の大型旅客機メーカーであり、ヨーロッパのエアバス社と世界市場を二分する巨大企業である。また旅客機だけでなく、…

社製の

ボーイング767

ボーイング767 は、アメリカ合衆国のボーイング社によって生産されている中型双発旅客機である。アメリカの主要都市を結ぶ航空路線用として開発された中距離旅客機である。

型機で、残りの2機が

ボーイング757

ボーイング757 は、アメリカのボーイングが開発・製造した中型の双発ジェット旅客機である。

型機である。この2種類の機体は、運行する航空会社のパイロットに互換性を持たせるために、

コックピット

旅客機のコックピットとは、旅客機の操縦室のことである。操縦室で操縦などの機械操作を行う乗務員のことは運航乗務員やコックピットクルーと呼ばれる。

の操縦システムは基本的に同じ物が使われており、いずれも2人のみで操縦できるため、意図してこれらの機体が運行されている便が選択されハイジャックされたと考えられている。

乗っ取られた5機の内3機(アメリカン航空11便、ユナイテッド航空175便、デルタ航空1989便)は、8時46分前後にマンハッタン島上空へ到達した。マンハッタン島全域が超常的予備攻撃を受け、財団や世界オカルト連合、アメリカ合衆国空軍が状況把握に失敗する中で、

空気力学

空気力学 とは、流体力学の一種で、空気(または他の気体)の運動作用や、空気中を運動する物体への影響を扱う。航空分野においては航空力学と関係している。

的に異常な飛行を行う同機らは赤熱した

航跡雲
飛行機雲(ひこうきぐも)は、飛行機の航跡に生成される細長い線状の雲。 ジェット機などのエンジンから出る排気ガス中の水分、あるいは翼の近傍の低圧部が原因となって発生する、排煙ではなく雲である。

を発してマンハッタン島上空に儀式陣を描き出し、その構築を完了させた。当初、ハイジャック犯はこれら旅客機を最終的に、国際連合本部ビルへの攻撃に用いる目論見を立てていたようだが、世界オカルト連合による呪術的迎撃措置が部分的に成功したことで、旅客機は

ワールドトレードセンター
ワールドトレードセンター世界貿易センターは、かつてアメリカ合衆国のニューヨーク市マンハッタン区のローワー・マンハッタンに位置していたオフィスビルの集合体である。建設および経営にはニューヨーク・ニュージャージー港湾公社があたっていた。

へ目標を変更、9時3分までに全機がワールド・トレードセンター・ツインタワーに突入した。その後、突入から5分以内にワールド・トレードセンター複合施設を中心とした約4.5km2の領域が異常次元に崩落、連鎖的に周辺空間への侵食が始まった。アメリカン航空77便は

アメリカ国防総省本庁舎
ペンタゴン (The Pentagon) は、アメリカ合衆国バージニア州に所在するアメリカ国防総省の本庁舎のこと。転じて、国防総省そのものを意味することもある。名称は、特徴的な建物形状に由来する。

に攻撃を行い、同庁舎は爆破炎上、この攻撃によりアメリカ合衆国国防総省超常部門であるペンタグラムの機能が停止した。残るユナイテッド航空93便は

ペンシルベニア州

ペンシルベニア州 は、アメリカ合衆国北東部、また大西洋岸中部に分類される州である。五大湖地方に含められることもある。「要石の州」 とも呼ばれる。 日本語ではペンシルヴェニア州、ペンシルバニア州、あるいはペンシルヴァニア州と表記される場合もある。

シャンクスヴィル

シャンクスヴィルは、アメリカ合衆国ペンシルベニア州サマセット郡にある、人口250人ほどのボロである。

に墜落した。
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事件当日にアメリカン航空11便として飛行したボーイング767型機(機体記号N334AA)

アメリカン航空11便

 詳細は「

アメリカン航空11便テロ事件

アメリカン航空11便テロ事件 とは、2001年9月11日に発生したマンハッタン次元崩落テロ事件で実行された一連のハイジャックの1つであり、アメリカン航空11便がニューヨークのワールドトレードセンターに突入した事件である。

」を参照

ボストン発

ロサンゼルス

ロサンゼルス は、アメリカ合衆国カリフォルニア州の都市。同州最大かつ北米屈指の世界都市。アメリカ国内ではニューヨークに次いで人口が多い。

行き

アメリカン航空

アメリカン航空 は、アメリカ合衆国・テキサス州フォートワースに本部を置く航空会社である。本社はダラス・フォートワース国際空港に隣接している。

11便(ボーイング767-200ER型機・

機体番号

機体記号とは、航空機に付けられる個別の記号。国籍記号と登録記号により構成される

N334AA)は、乗客81名(日本人1名を含む)・乗員11名を乗せ、午前8時00分頃に

ローガン国際空港

ジェネラル・エドワード・ローレンス・ローガン国際空港はアメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン市にある国際空港。IATA空港コードはBOS。

を離陸し、

ロサンゼルス国際空港

ロサンゼルス国際空港は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス市にある国際空港。IATAコードはLAX。アメリカ西海岸の主なゲートウェイ(玄関口)となる空港の一つで、ロサンゼルス/LAXを主要基軸に、ロサンゼルス/オンタリオ(カリフォルニア) (ONT)、ロサンゼルス/オレンジ・カウンティー(SNA)、ロサンゼルス/バーバンク(BUR)、そして、ロサンゼルス/ロングビーチ(LGB)がロサンゼルス大都市圏の空の玄関口となっている。

に向かった。その後、午前8時20分頃、カオスインサージェンシーの工作員によってハイジャックされ、午前9時3分までにワールドトレードセンターへ着弾した。WTCに一番初めに突入した機体であり、旅客機の突入によるもののみでは一番犠牲者が多かったと考えられる。

ユナイテッド航空175便

 詳細は「

ユナイテッド航空175便テロ事件

ユナイテッド航空175便テロ事件 とは、2001年9月11日にアメリカで起きたマンハッタン次元崩落テロ事件で、ハイジャックされたユナイテッド航空175便がニューヨークのワールドトレードセンターに突入した事件である。

」を参照

ボストン発ロサンゼルス行き

ユナイテッド航空

ユナイテッド航空は、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴに本拠を置く航空会社。

175便(ボーイング767-200ER型機・機体記号N612UA)は、乗客56名・乗員9名を乗せ、午前8時14分にローガン国際空港を離陸し、ロサンゼルス国際空港に向かった。その後、午前8時20分頃、カオスインサージェンシーの工作員によってハイジャックされ、午前9時3分までにワールドトレードセンターへ着弾した。またこの便には、国際連合超常問題特別総会に合わせて開催されていた全米同時パラヒューマン公民権要求デモ行進の内、ロサンゼルスで行われるものに参加しようとしていた

人狼

狼男(おおかみおとこ)は、動物特徴保持者の一種で、狼または半狼半人の姿に変身したり、狼に憑依されるなどした人間の男性である。同様の女性は狼女(おおかみおんな)で、男女を特定せず狼人間(おおかみにんげん)・人狼(じんろう)ともいう。

や人型

ガーゴイル

ガーゴイル(種族) は、広義のパラヒューマンの一種であり、身体が岩石で構成された知的生命体である。

現実改変者
現実改変者、または現実歪曲者タイプ・グリーンとは、現実改変能力を保有している人物の事である。狭義的には現実改変能力を保有するホモ・サピエンス。

の集団が搭乗していた。[要出典]

デルタ航空1989便

 詳細は「

デルタ航空1989便テロ事件
デルタ航空1989便テロ事件 とは、2001年9月11日にアメリカで起きたマンハッタン次元崩落テロ事件で、ハイジャックされたデルタ航空1989便テロ事件がニューヨークのワールドトレードセンターに突入した事件である。

」を参照

ボストン発ロサンゼルス行きユナイテッド航空175便(ボーイング767-332ER型機・機体記号DL1989)は、全乗員155名を乗せてローガン国際空港を離陸し、ロサンゼルス国際空港に向かった。その後、午前8時20分頃、カオスインサージェンシーの工作員によってハイジャックされ、午前9時3分までにワールドトレードセンターへ着弾した。WTCに一番最後に突入した機体であり、避難の進行により旅客機の突入による死傷者は少なかったと思われるが、彼らは例外なく間もなく発生した異常領域に飲み込まれたと見られている。

アメリカン航空77便

 詳細は「

アメリカン航空77便テロ事件

アメリカン航空77便テロ事件は、2001年9月11日に起きた、旅客機を狙ったハイジャック事件である。また、マンハッタン次元崩落テロ事件でハイジャックされた旅客機の内の1機でもある。

」を参照

ワシントンD.C.(ダレス国際空港)発、ロサンゼルス(ロサンゼルス国際空港)行きアメリカン航空77便(ボーイング757-200:機体番号N644AA)は、乗客58名・乗員6名を乗せて、午前8時20分に出発した。午前8時20分頃、カオスインサージェンシーの工作員によってハイジャックされ、直後に進路を北向きに変えた後、南へ転回、その後東へ進路を変えた。その後、バージニア州アーリントンにあるアメリカ国防総省本庁舎(ペンタゴン)に墜落した。

ユナイテッド航空93便

 詳細は「

ユナイテッド航空93便テロ事件

ユナイテッド航空93便テロ事件とは、2001年9月11日に、アメリカ合衆国のユナイテッド航空93便(ボーイング757-222、機体記号N591UA, 1996年製造)がマンハッタン次元崩落テロに巻き込まれ、ペンシルベニア州、ピッツバーグ郊外シャンクスヴィルに墜落したハイジャック事件である。

」を参照

ニューアーク(ニューアーク空港)発

サンフランシスコ

サンフランシスコ市郡、通称サンフランシスコは、アメリカ合衆国西海岸にあるカリフォルニア州の北部に位置する都市。

サンフランシスコ国際空港

サンフランシスコ国際空港 は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ市から南に約21キロメートル(13法定マイル)に位置する国際空港である。

)行きユナイテッド航空93便(ボーイング757-200、機体記号N591UA)は、午前8時42分、乗客37名(日本人1名を含む)・乗員7名を乗せて出発した。その後、午前8時20分頃、カオスインサージェンシーの工作員によってハイジャックされた。この機の正確な標的は明らかになっておらず(進路はワシントンD.C.)、ペンシルベニア州シャンクスヴィルに墜落した。詳細は不明だが、墜落直前の

コクピットボイスレコーダー
ブラックボックスとは、フライトデータレコーダー (FDR) とコックピットボイスレコーダー (CVR) の通称である。

には

Queen
クイーン は、イギリス・ロンドン出身のロックバンド。

の「

ウィー・ウィル・ロック・ユー
ウィ・ウィル・ロック・ユー」は、イギリスのロックバンド、クイーンの楽曲である。

」「アイ・ウォント・イット・オール」「ボヘミアン・ラプソディ」「イニュエンドウ」のメロディやリズムが記録されている。[要出典]

事件の経過

11日


旅客機の衝突から5分後、午前9時8分頃からワールド・トレードセンター複合施設を中心とした約4.5km2の領域が異常次元に崩落、連鎖的に周辺空間への侵食が始まる。異常空間には外部からの侵入が不可能であり、そこから赤色または暗褐色を呈するガス状実体が市街地に流入し、流入先の街区では異常空間が急速に伸張していった。この次元崩落現象に対し、

国際統一奇跡論センター
国際統一奇跡論研究センターは、1913年に設立された、世界最大のオカルトアーツ・科学研究機関。世界オカルト連合加盟組織。ロンドン、チューリッヒ、スリーポートランド、マサチューセッツ等世界各地に分校を持つ。

は、神格実体の不完全な顕現に際して発生することが多い「

菩薩・バックラッシュ
バックラッシュ(奇跡論)は、奇跡術(あるいは魔術・妖術)を行使してアスペクト放射を利用し、現実に存在しない効果を得ようとしたとき、実存そのものの基礎的な骨組みに反射して起こる二次的影響。

」と呼ばれる現象に性質が近いと公表したが、2001年時点この規模の菩薩・バックラッシュは文献に記録がなかった。
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33番街に集結しつつある悪魔実体の集団


異常領域内には複数の

霊的実体
霊魂(れいこん、英:SoulもしくはSpirit、ラテン語: anima、ギリシア語: Ψυχή) は、肉体とは別に精神的実体として存在する概念。肉体から離れたり、死後も存続することが可能と考えられている、体とは別にそれだけで一つの実体をもつとされる、主に非物質的な存在のこと。

悪魔実体
アメリカ合衆国における悪魔実体 では、アメリカ合衆国に合法・非合法問わず在住する悪魔実体について述べる。

(後にSCP財団によりSCP-2911-JP-Bに指定される)が出現して破壊行動を開始し、一般市民は恐慌状態に陥っていた。

ニューヨーク市警察

ニューヨーク市警察(ニューヨークしけいさつ、英: New York City Police Department、略称:NYPD)は、主にアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市の5つの行政区内での 法の執行および捜査活動を行う警察である。

は警察

専用線

専用線 は、主に電気通信事業者が提供する特定顧客専用の有線・無線通信回線である。

を介して悪魔実体の出現を極初期に確認しており、マンハッタン島南部では市民の避難に尽力し、これと悲惨な交戦を繰り広げ、島中部や北部に位置する17分署など各地の分署では

バリケード

バリケード (barricade、阻塞)は、戦争などにおいて相手の攻撃や侵入を防ぐために築かれる障害物。

の構築や当時人員配置され始めた

エクソシスト

エクソシストは、本来キリスト教用語で、エクソシスムを行う人のこと。エクソシスムとは悪魔にとりつかれた人から、悪魔を追い出して正常な状態に戻すことをいう。カトリック教会の下級叙階の位階の一つとして存在し「祓魔師」(ふつまし)と訳される。

を戦力として、悪魔実体との接触や逃げ込んできた避難民の収容に備えていた。また、島内各地の教会では悪魔出現の噂に避難民が殺到していた。

事件発生からしばらくの間、マンハッタン島内の基幹物理回線喪失と電波障害による混乱や午前9時半頃のアメリカ国防総省本庁舎への攻撃の結果、SCP財団や世界オカルト連合、アメリカ合衆国政府の対応は遅延していた。なお当時、国際連合本部ビルでは国際連合超常問題特別総会が開催されていたため、世界オカルト連合側は即時動員した

排撃班
世界オカルト連合物理部門 は、世界オカルト連合の実行武力部門。世界オカルト連合が脅威と指定した事物の調査・観察を担う評価班、捕縛や排除・殺害を行う排撃班などを保有する。

が特別総会出席者の護衛と避難に奔走していたほか、なだれ込んだ避難民により本部・周辺施設は混乱の渦中にあり統制が取れていなかった。一方のSCP財団は、同総会の開催に合わせ、世界オカルト連合に配慮してマンハッタン島周辺に即時動員可能な

機動部隊
機動部隊(SCP財団) は、高い専門性を持つ複数人員から構成される機動性の高い部隊。武装した戦闘員で構成されるものの他に、諜報員、科学者、技術者、数学者、探検家、学芸員など多彩な専門家で構成される、確保・収容・保護の任務を遂行するための専門家集団。

を展開することを制限していたことや、既に一部隊が機能不全に陥っていたこともあり、極初期には十分な介入を行える状況にそもそもなく、僅かに展開していた2部隊(機動部隊Ζ-23 "バッカスの酒"、機動部隊Η-44 "螺旋階段")を用いて、30番街に規制線を張り、避難民のマンハッタン島南部への逆流入防止と国連本部ビル周辺への誘導2を行うのが精いっぱいであった。

その後午前中に、世界オカルト連合は国際連合本部ビルに、財団は

スタテン島

スタテンアイランドまたはスタテン島は、ニューヨーク湾内にあり、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市に属する島、あるいは、周辺の小さな無人島を含むニューヨーク市の行政区(スタテンアイランド区またはスタテン島区、Borough of Staten Island)のことである。ニューヨーク州のリッチモンド郡 (Richmond County) の郡域もスタテンアイランド区と同じ。

に位置する研究収容サイト-310に仮設本部を設置した。米国政府は

ジョージ・W・ブッシュ

ジョージ・ウォーカー・ブッシュ(英 George Walker Bush, 1946年7月6日 -)は、アメリカ合衆国の政治家。第46代テキサス州知事、第43代アメリカ合衆国大統領を歴任した。第41代アメリカ合衆国大統領ジョージ・H・W・ブッシュは父である。またフロリダ州知事を務めたジェブ・ブッシュと実業家のニール・ブッシュは弟。ジョージ・P・ブッシュは甥(ジェブ・ブッシュの長男)である。

大統領が

非常事態を宣言
非常事態宣言とは、自然災害、感染症(伝染病・疫病)のパンデミック、原子力事故などの災害や、戦争、テロ、内乱、騒乱など、健康・生命・財産・環境などに危険が差し迫っている有事(緊急事態)に際し、国家・地域の政府(地方公共団体を含む)などが、法令などに基づいて特殊な権限を発動するために、或いは、広く一般・公衆に注意を促すために、そのような事態を布告・宣言することである。

し、冷戦時代につくられた

政府存続計画

連邦政府存続維持計画(COG:Continuity of Government)とは、アメリカ合衆国において、核戦争や有事、国家にとって壊滅的となる状況の時、政府の存続をはかる計画。政府を動かす者が死亡した場合、アメリカ合衆国憲法や大統領継承法の規定によるアメリカ合衆国大統領の継承順位に従い、権限が移る。

が初めて実行された。ワールドトレードセンター・ツインタワーやペンタゴンへの攻撃がなされた後しばらくの間は、さらなるテロに備えて、

州兵

州兵 は、アメリカ合衆国における軍事組織の1つであり、通常時に州知事の指揮下で治安維持(暴動鎮圧)や災害救援などにあたる郷土防衛隊としての側面と、戦時体制において大統領・連邦政府の指揮下に入る、連邦軍の予備役部隊としての側面を兼ね備えている。

予備役

予備役 は、軍隊における役種の一種。一般社会で生活している軍隊在籍者や、軍隊に就役していた艦艇・航空機のことを指し、有事の際や訓練の時のみ軍隊に戻る。在郷軍人とも呼ばれる。ほとんどすべての軍隊に存在し、自衛隊の場合は予備自衛官と称される。

が動員された。空港などには厳戒態勢が敷かれ、全ての国境が封鎖された。また、

連邦航空局

アメリカ連邦航空局(アメリカれんぽうこうくうきょく、英語:Federal Aviation Administration、略称:FAA)は、アメリカ合衆国運輸省の下部機関で、航空輸送の安全維持を担当する部局。アメリカ国内での航空機の開発・製造・修理・運航の全ては、同局の承認無しには行えない。本部はワシントンD.C.に置かれている。

(FAA)の命令によりアメリカ国内の民間航空路の封鎖、アメリカ領空内への民間機の入域・通過が禁止され、領空内を飛行中の民間機は全て最寄の空港に強制的に着陸させられた。

午後3時頃になると、SCP財団が作成した異常事例報告の初版によれば、マンハッタン島南部および

ブルックリン

ブルックリン区は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市に置かれた行政上の5つの区の一つ。ニューヨーク州のキングス郡の郡域もブルックリン区と同じである。

西岸、

ジャージーシティ

ジャージーシティ は、アメリカ合衆国ニュージャージー州東部、州内第2の都市であり、ハドソン郡の郡庁所在地。

近郊が既に異常領域に飲み込まれており、領域内にいた市民、推定60万人の命は失われたものと見なされた。
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避難経路の一つとなったクイーンズボロブリッジ。ほかにもNYCフェリーなどが徴発された。


異常領域が未だ到達していないマンハッタン島中部では、財団や連合による組織的な、市民の避難が夕方頃から開始された。この頃には、財団の機動部隊の増援が到着し始め、世界オカルト連合は統制を限定的に回復しつつあり、南東部から霊的防護が強固な国際連合本部周辺を経由して

クイーンズ区

クイーンズ区は、ニューヨーク市に置かれた行政上の5つの区の一つ。ニューヨーク州のクイーンズ郡 (Queens County) の郡域もクイーンズ区と同じである。

に抜けるルートで島外に市民を移送しはじめた。しかしながら、未だ混乱が続き、道路網の渋滞も相まって、その避難は12日の未明まで続けられた。避難民の一部は北部へも流入しており、公共施設が避難所として開放されていった。なお、南部の異常領域内は午後11時時点で複数の一般市民が取り残されていたことが、ニューヨーク陸軍第42歩兵師団(en: 42nd Infantry Division (United States))の記録から分かっているが、領域内への進入が困難なことや当時のリソースでの大規模な救出作戦が不可能、効果的な成果が得られないと予想された、あるいは救出作戦実行によるリソースの消費が事態収拾への足かせとなるという判断から断念されたと考えられる。[独自研究]

12日


前日夕方から開始されたマンハッタン島中部の市民の移送は、12日未明に概ね成功し、この間SCP財団と世界オカルト連合は現場レベルの連携を確立した。マンハッタン島南部は大型の悪魔実体など多数の悪魔実体の出現を理由に放棄され、合同部隊は

エンパイアステートビル

エンパイア・ステート・ビルディング は、アメリカ合衆国のニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区にある超高層ビル。「エンパイア・ステート(帝国州)」はニューヨーク州の異名である。

タイムズスクエア

タイムズ・スクエア は、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタン区ミッドタウンにある繁華街・交差点の名称。

周辺に防衛線を構築した。また、SCP財団は国際連合本部ビルの24階に機動部隊の仮指揮所を設置し、アルト・クレフを作戦臨時顧問に据えて、世界オカルト連合現地部隊との連携を強化する。その後両組織は

境界線イニシアチブ
境界線イニシアチブ は、アブラハムの宗教を信仰する複数の団体によって形成されている、アブラハムの宗教やそれを信仰するコミュニティへの脅威に対抗するための連合宗教組織。

に助力を求める方針を固めた。その最中、カオスインサージェンシーは午前3時頃に、ハーレムリバーヤード発電所を始め、島内・周辺の発電施設を

自爆攻撃
自爆テロとは、犯人自身も死亡する事を前提としたテロリズムである。

などで攻撃し、財団の防衛が突破されたことで、マンハッタン島一帯は大規模

停電

停電 とは、配電(電力供給)が停止すること。主に需要家への電力供給の停止について言う。原因はさまざまである。

(ブラックアウト)に陥った。これら攻撃は島内各所の一部の水道・ガスインフラにも及び、一部の地域では

ライフライン

ライフライン は、元は英語で「命綱」の意味であるが、日本においては主にエネルギー施設、水供給施設、交通施設、情報施設などを指して、生活に必須なインフラ設備を表す語として一部に用いられる。ユーティリティ / ユーティリティーズとも呼ばれる。

が完全に寸断された。

ライフラインの寸断などがあったものの、中部の市民の避難が概ね成功し、エンパイアステートビル・タイムズスクエア防衛線が安定するなど、一時的な停滞は同日12時過ぎまで続いた。この間にSCP財団や世界オカルト連合は数回の会見を行い、事態がある程度制御下にあることを表明し、境界線イニシアチブの指導機関である"法廷"は援軍の派遣及び共同戦線の構築の是非に紛糾(ただアンリ・ド・モンフォールが彼の指揮下にある戦闘部隊である"鉄槌計画"を独自に派遣している)するなど、未だ絶望的状況下という認識は存在しなかったと考えられている。またこの時点で

アメリカ大統領府
アメリカ合衆国大統領行政府 は、アメリカ合衆国大統領直属のスタッフから構成される組織である。長は、アメリカ合衆国大統領首席補佐官。

は「同時多発テロ」の見方を示すとともに、アメリカン航空77便の乗員乗客全員の死亡が確認された。さらに

連邦捜査局異常事件課(FBI-UIU)
連邦捜査局異常事件課 は、アメリカ連邦捜査局(FBI)の超常部門である。

は沿岸警備隊内部に侵入していたカオスインサージェンシーの特殊工作員、デレク・オブライエンを確保し、SCP財団と共に尋問を行い、ニューヨーク市全域にカオスインサージェンシーの特殊工作員や人間爆弾が潜伏していることを確認した。
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派遣された"鉄槌計画"の戦闘員


12時過ぎ、領域内から敵性実体による初の大規模攻勢が開始された。国際連合本部ビル前ではSCP財団機動部隊 Γ-10("バルムンク")や境界線イニシアチブ"鉄槌計画"、ニューヨーク州兵らが悪魔実体との乱戦に突入し、エンパイアステートビルはカオスインサージェンシーによる自爆攻撃で陥落した。

壊れた神の教会
壊れた神の教会、またはメハニズムは、機械で構成されており、かつて壊れてしまった「神」を崇拝する宗教。壊れたる神の教会、歯車仕掛正教、マクスウェリズム教会の三派からなり、神の再構築や自身の機械化による神への接近を目的とする。

ジェファーソン・ミラー教会
ジェファーソン・ミラー教会 とは、ニューヨーク市マンハッタン区・マンハッタン-スタテン合同教区にある壊れた神の教会の教会。マンハッタン次元崩落テロ事件に際して集まった避難民がマンハッタン・メカニクスを構築したことで知られている。

ではこの大規模攻勢に際し、マンハッタン・メカニクスが初起動した。特に、エンパイアステートビルの陥落は

BBC

英国放送協会は、イギリスのラジオ・テレビを一括運営する公共放送局。

にて、SCP財団報道担当臨時管理官ジャック・ブライトによる会見の後の中継映像の中で報道され、全世界に大きな衝撃を与えた。また、同会見にて報道臨時管理官は実行犯の可能性がある組織として、カオスインサージェンシーの名前を初めて挙げた。なお、このエンパイアステートビルの陥落により、同ビルには後にUE-1109(en: UE-1109)と指定される巨大エネルギー実体を召喚する核が配置された。
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マンハッタン市街から周辺へ次元浸食が拡大する様子。


この大規模攻勢により、SCP財団・世界オカルト連合はエンパイアステートビル・タイムズスクエア防衛線を解体し、

パーク街

パーク・アベニューは、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区を南北に縦断する幅員43mの大通りである。かつては4番街と呼ばれていた。アッパー・イースト・サイドのほとんどの区間で西側にマディソン・アベニュー、東側にレキシントン・アベニューが並走している。

を保持したまま

セントラル・パーク

セントラル・パークは、アメリカ合衆国ニューヨーク市のマンハッタンにある都市公園。
面積は341haで、南北4km、東西0.8kmの長方形の形をしている。マンハッタンの摩天楼で生活する人々のオアシスとなっており、映画やテレビの舞台としても度々登場するため世界的にも有名である。

への撤退を開始した。この情勢を前に境界線イニシアチブ"法廷"は正式に連携を決定し、財団・連合・イニシアチブ合同対策会議が国際連合本部ビルに設置された。またSCP財団の空間工学部門は非常事態宣言を発令し、財団に非敵対的な超常団体・超常科学者への協力要請を送付した。

さらに午後9時頃になるとセントラルパーク防衛線も崩壊寸前に陥った。当時セントラルパーク周辺の避難所の防衛の為、セントラルパーク・ウエストと81番通りの交差点の防衛陣地にいた人物の証言によると、その頃にはセントラルパーク各所に設置されて情報共有に用いられていた霊素通信機からの交信が途絶していたという。この劣勢を決定的にしたのが、午後10時頃にセントラルパークに顕現した巨大神格実体であるUE-1110(en: UE-1110)である。この神格の顕現は、境界線イニシアチブによりセントラルパークに施されて防衛の要となっていたギリシア式の大規模結界を内側から破壊し、前線に多大な被害を与えた。この防衛線はニューヨーク市警やニューヨーク州兵、SCP財団らによって構築されていたが、その殆どは速やかに撃破され、当時の通信の困難さも相まって、国際連合本部ビルに設置された合同対策会議はセントラルパーク防衛線前線決壊の理由であるUE-1110の顕現を次の日の午前中まで知ることはなかった。

13日


13日未明にSCP財団のサイト-310では、SCP財団が前日に財団に非敵対的な超常団体・超常科学者に向けて送付した協力要請を受諾した、プロメテウス・ラボの次世代移動能力研究委員会、

ディア大学
ディア大学 は、スリーポートランド南部に本部を置くアメリカの私立大学。

異常構造数理学研究室、

赤斑蛇の手
赤斑蛇の手 は蛇の手の朝鮮半島における分派組織であり、政治団体。

のホヤ女史、

理外学研究所
理外学研究所 は、日本に本部を置く自然科学系総合超常研究所。理外研グループの前身である理外研産業団の母体となり、現在でも理外研グループ各社と深い関係を保つ。

の超次元力学研究グループ、ICSUTマサチューセッツキャンパス教授会を含む空間工学者が集結し、異常空間内へ大規模に戦力を送り込む手段の開発の為の共同研究を開始した。

午前7時13分、SCP財団のブレナン-天佑神助カウンターが、セントラルパークを中心とした

アキヴァ
アキヴァ とは、意識/信仰に基づく意思エネルギーの物理的定量化指標。単位はAkiva/Akであり、SI単位系に準拠する。対象に信仰が集まるほどアキヴァも高まっていくため、神格存在の強度測定に用いられることが多い。

放射大規模リレーションを観測する。同時に観測された空間

ヒューム値
ヒュームとは、現実性の強度や量を測定する際に用いられる概念、単位。1Hmを基準値とする。

の分布予測内の観測異常の原点に神格実体に類する存在がいるとし、これをUE-1110に指定した。これにより合同対策会議はセントラルパーク内において神格実体に類する存在、UE-1110の顕現を初めて知る。また、この放射により、財団が島内各所に設置していた

カント計数機
カント計数機とは、ヒューム値を測定する機器。

の一部が長時間機能を喪失した。
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財団ヘリによる1WTC最上部の観測映像。


午前8時頃になると、敵性実体との前線は再び膠着状態になり、戦闘は続行されていたものの結果として限定的な平穏がもたらされていた。また、SCP財団組織内では自身がニューヨーク市内にて収容していたアノマリーを用いて、領域内との有線通信を確立する。さらに、SCP財団機動部隊 F-15("ニューヨーカー")による

ヘリコプター

ヘリコプターは、航空機の一種の回転翼機に分類される物で、機体の前後方向に対して垂直方向の軸にローター(回転翼)を配置しそれをエンジンの力で回転させ、揚力を加減したりローターの描く面(回転面・円盤面)を変化させて浮上したり進行方向への推進力を得る事ができる物である。

を用いた内部捜索が成功し、領域内における民間人と悪魔実体の交戦を記録した。この観測で観測された民間人に関連するものは、

ワシントンスクエアワシントン・スクエア公園は、ニューヨーク市マンハッタン区グリニッジ・ヴィレッジにある公園である。面積は39,500平方メートル(9.75エーカー)。周辺は住宅街で、道をはさんでニューヨーク大学に隣接する。

における民間人、

カナルストリート
キャナル・ストリートは、ニューヨーク市マンハッタン区ダウンタウンを東西に走る通りである。西のニュージャージー州へのホランド・トンネル(I-78)、東のブルックリンへのマンハッタン橋を繋ぎ、マンハッタンを横切る市内の幹線道路の1つである。この通りは、チャイナタウンの北側を走り、リトル・イタリーを2つに隔てる。さらに、トライベッカの北端、ソーホーの南端ともなっている。

方面における戦闘音、

ニューヨーク郡裁判所

ニューヨーク郡裁判所 は、ニューヨーク市ロウワー・マンハッタンのフォーリー・スクエアに面するニューヨーク州高位裁判所のニューヨーク州第一裁判所管轄地区(マンハッタンエリア)の民事訴訟と控訴部門の建物である。また、郡裁判事務官のオフィスでもある。

周辺において悪魔実体と交戦していた異常芸術家、そしてマンハッタンの魔法少女たち。さらに同機は、1WTC上部に繭状の構造物である神格実体の幼体を確認することに成功する。この神格実体の幼体は後に、UE-1111(en: UE-1111)と指定され、悪魔実体や異常領域の出現に大きくかかわっていると推測された。
medium.jpg
UE-1109-Bの一部。


午前9時20分、敵性実体による第二次大規模攻勢が開始される。領域拡大の加速による悪魔実体の大増加や巨大エネルギー実体であるUE-1109群による破壊活動により、SCP財団と世界オカルト連合は劣勢に追い込まれる。この攻勢により、合同対策部隊はセントラルパークを失陥し、

コロンビア大学

コロンビア大学はアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨークに本部を置く私立総合大学で、アイビー・リーグの一つ。各種大学ランキングでつねに最上位に位置する全米屈指の名門校で、全米で5番目に古い大学である。

ハーレム地区
ハーレムは、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区北部(アッパー・マンハッタン)に位置する地区である。ここは、アフリカ系アメリカ人の文化とビジネスの中心地となっている。かつてはオランダ系移民の住居地だった。

への後退を開始する。同攻勢ではジェファーソン・ミラー教会周辺においてUE-1110が顕現し、マンハッタン・メカニクスはこれと交戦を行うが、同機は敗北し、多くの部品を破壊される。神父らはパイロットを救出するとともに、メカニクスの再構築を開始する。

午前10時、世界オカルト連合のトップであるD.C.al.Fineが

ピチカート手順
ピチカート(世界オカルト連合)は、世界オカルト連合が脅威と指定した対象に対するレスポンスレベルの内、最高レベルに位置する最終緊急事態対応手順。原意は弦楽器の弦を指ではじいて音を出す演奏手法(pizzicato)のこと。

の発令を通告する書簡を発表する。避難民に対する人道的配慮から猶予が設けられ、15日の午前10時までに神格(主にUE-1111)の排除が完了しなかった場合、終結トリアージが執行されることを宣言した。このピチカート手順については、108評議会において11日から協議されてきたことだが、SCP財団による領域内探索でUE-1111が確認されたこと、UE-1110の顕現によりマンハッタン島中部に境界線イニシアチブが敷設した神学的結界が破綻したことが明らかになったことが決め手となった。通告に伴い、世界オカルト連合の部隊は午後6時半頃にはマンハッタン島周辺に

指向性核エネルギー兵器
指向性エネルギー兵器(しこうせいエネルギーへいき、DEW、directed-energy weaponの略称)は、砲弾、ロケット弾、ミサイルなどの飛翔体によらず、兵器操作者が意図した目標に対し指向性のエネルギーを直接に照射攻撃を行い、目標物を破壊したり機能を停止させる兵器である。目標物は対物用も対人用もある。

を配備し始める。

決議925号(2001年9月13日)
世界オカルト連合108評議会は、
1998年7月12日の決議███(1998年)、1998年7月13日の決議███(1998年)、1998年7月21日の決議███(1998年)、1999年2月1日の決議███(1999年)、2000年4月3日の決議███(2000年)、メキシコ湾条約を想起、再確認し、
世界オカルト連合とSCP財団による努力にも関わらず、カオス・インサージェンシーが決議███(2000年)と上記に関連する決議、宣言、その他あらゆる行動に対して反抗的な行動をとったことで、世界オカルト連合と国際平和に対する甚だしい侮辱を行ったことに留意し、
世界オカルト連合とSCP財団による努力にも関わらず、2001年9月11日にカオス・インサージェンシーがアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市に対して行った攻撃が未だ収束しないことを留意し、
同攻撃に伴いワールドトレードセンターツインタワー北棟の上層に出現した、不詳実体1111号の将来的な顕現が、人類社会の存続に重大な危険を齎すことを確認し、
世界オカルト連合憲章の諸目的及び諸原則に加え、国際連合憲章の諸目的及び諸原則の下、国際平和と人類社会の保護と持続のための義務と責任を認識し、
これら決定の完全な遵守を確保するため決断し、
世界オカルト連合憲章の下で行動し、
1. アメリカ合衆国ニューヨーク州マンハッタン区に存在するカオス・インサージェンシー構成員及び不詳実体1109号、1110号、1111号の排撃の為、同地域に対してピチカート手順を発令することを決定する。
2. 任務に関する五大標語の第三標語に基づき、終結トリアージの執行には当決議に基づく事務局からアメリカ合衆国連邦政府、SCP財団北米司令部、境界線イニシアチブ法廷に対して行われる通告から48時間の猶予が設けられる。
3. アメリカ合衆国連邦政府とニューヨーク州、ニューヨーク市に対して、世界オカルト連合憲章第五項に基づき、ピチカート手順の実行のために世界オカルト連合が要求する資産を貸与・譲渡することを要請する。
4. 世界オカルト連合に所属する機関及び国際連合に所属する全ての国に対して、本決議に基づいて実施される措置に対して適切な支援をすることを要請する。
5. アメリカ合衆国と協力している国際連合加盟国に対して、本決議第三項、第四項に基づいて実施される措置に対して世界オカルト連合事務局に通知することを要請する。
6. この問題に対して引き続き取り組むことを決定する。


この

108評議会決議925号-ピチカート(TC/RES/S-17/925/Pi)
108評議会決議925号は、2001年9月13日に世界オカルト連合108評議会で採択された決議。ニューヨーク市マンハッタン区に位置したUE-1111に対してピチカート手順の実行を了承した。

に対し、SCP財団の意思決定機関である

O5評議会
O5評議会、またはO5司令部とは、SCP財団の最高意思決定機関。複数のO5で構成される合議体。

は非承認を採択。

O5評議会提言概要
提言: 108評議会決議925号-ピチカート(TC/RES/S-17/925/Pi)に関する第1回投票 - O5-12
評議会投票概要:[非公開]
結果: 非承認
我々は諦めるべきではない。衆人環視の中で世界最大の人口密集地を焼き払う行為は、ただちに全世界的な正常性維持への直接的疑念に発展するだろう。その瞬間、財団が槍玉に挙げられないという見立ては楽観的にすぎる。幸いにして事態は未だ制御下にあり、必要な資源が確保できる。為すべきことを為し、破局を阻止することに総力を傾けるべきである。
- O5-12


これを受けて、終結トリアージの執行までにUE-1111を排除するため、作戦臨時顧問のアルト・クレフ指揮の下、異常領域内部への突入作戦が立案された。また上記の理由には、カオスインサージェンシーが財団の離反組織であるという外交上の弱点も挙げられるという説がある。[要出典]アメリカ大統領府は、ポーランド神格存在出現事件におけるバックラッシュによってポーランド南部が壊滅したことに触れ、東海岸を灰燼に帰しかねないピチカート手順の実行には慎重な行動を要求したほか、合衆国としてUE-1110の排除に全力を挙げて、SCP財団と世界オカルト連合に協力することを表明した。

また、

ニュージャージー州

ニュージャージー州 は、アメリカ合衆国東部の大西洋沿岸にある州である。州の北東はハドソン川を境としてニューヨーク州に接し、西はペンシルベニア州に、西南の一角はデラウェア湾を挟んでデラウェア州に接している。南東と南は大西洋に面している。

ニューヨーク州

ニューヨーク州は、アメリカ合衆国大西洋岸中部にあり、本土アメリカ合衆国では北東部地域に位置する州。面積では第27位の州である。

などにおいて避難区域に指定されていなかった地域の住民や一部の

東海岸
アメリカ合衆国東海岸は、アメリカ合衆国の中で大西洋に面した地域である。

の市民はこのピチカート手順発令の報道を受けて、警察や軍に従わず独自に遠隔地への避難を加速・開始したが、既に一昨日11日に連邦航空局(FAA)がアメリカ合衆国大陸部内のすべての民間航空機を離陸禁止としていたため、人々は

アムトラック

アムトラックは、アメリカ合衆国で1971年に発足した、全米を結んでいる鉄道旅客輸送を運営する公共企業体。正式名称は全米鉄道旅客公社で、連邦政府出資の株式会社という形態をとっている。

長距離バス
グレイハウンドは、アメリカ合衆国で最大規模のバス会社である。また、同社が運行する長距離バスそのものを指すこともある。

州間高速道路

州間高速道路は、アメリカ合衆国の高速道路である。

に集中し、これら交通機関は多大な混乱や混雑、渋滞の状態に陥った。
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アメリカ自然史博物館


午後になると、合同部隊はセントラルパークを放棄し、コロンビア大やハーレム区まで後退した。ハーレム区では境界線イニシアチブが教会を要塞化して避難所を開設し、セントラルパーク内では

アメリカ自然史博物館

アメリカ自然史博物館は、ニューヨーク市マンハッタン区アッパー・ウエスト・サイドにある科学博物館。動植物、鉱物など自然科学・博物学に関わる多数の標本・資料を所蔵・公開している。

に防衛線の生き残りが立てこもっていた。この時点で、

リンカーントンネル

リンカーントンネルは、アメリカ合衆国ニュージャージー州ウィーホーケンとニューヨーク市ミッドタウン間のハドソン川直下を全長約2.4kmにわたって結ぶ3本の水底トンネルの総称。

を避難民移送の際の通行路とする計画が広まっており、同館の有志は館内に展示されていた

T-REX

Tレックス
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の化石を

ナルカ
ナルカとは、様々な伝統、信仰、 “崇高なるカルキスト・イオン”として崇拝される開祖の教えに基づく所の大きい霊的実践を包摂する、宗教・哲学・思想。かつてはサーキシズムと呼ばれたが、これはメハ二ストによる蔑称が浸透したものである。

のヘモマンシーで蘇らせて、トンネルまで退避することに成功している。この際、有志らはマンハッタン・メカニクスがUE-1110を打倒する直前を視認しているが、この時既に島内では現実性が揺らいで情報の矛盾が各所で起きており、この例に漏れず資料間の食い違いは珍しくない。なお、当のマンハッタン・メカニクスがあるジェファーソン・ミラー教会は前線の後退により孤立していた。

午後7時12分、日没。合同対策会議は突入作戦の準備を完了させた。神格攻撃部隊はSCP財団機動部隊と世界オカルト連合排撃班の重装部隊で編成、民間人の収容を担当する部隊は財団の機動部隊に、悪魔実体の掃討を担当する部隊は世界オカルト連合と境界線イニシアチブの部隊、物資運搬は合衆国軍とニューヨーク市警察の選抜部隊が担当した。プロメテウス・ラボ社の資産が補給物資として広く提供され、マンハッタン島内における社有資産は放棄された。この時点で、

ハドソン川

ハドソン川は、アメリカ合衆国の主にニューヨーク州を流れ、大西洋に注ぐ川である。河口付近ではニューヨーク州とニュージャージー州との境界になっている。

両岸とマンハッタン島の75%が異常領域に侵食されている。

14日


突入作戦は14日の午前0時から開始された。作戦は、フェーズ1から3に分けられ、

  • フェイズ1: 先遣隊によるバックドア・ソーホー経由での進入と橋頭堡の確立
  • フェイズ2: 補給線の確保、ならびに増援部隊の導入
  • フェイズ3: UE-1111の撃破または放逐、カオス・インサージェンシー主力部隊の排除

と段階的に、終結トリアージが執行される15日の午前10時までに神格の撃破・放逐を目指す方針となっていた。

330px-NYC_SoHo_Green_Street.jpg
サイト-28の位置するグリーン・ストリート。


まず研究収容サイト-310の有識者チームによって異常空間の多元空間軸ベクターが解析され、これをもとに領域外から

バックドア・ソーホー
バックドア・ソーホー はニューヨーク市マンハッタン区ソーホー地域からアクセスすることができる小型宇宙。超芸術家の街として知られるが、ジェントリフィケーションが進行しつつある。

へつながる仮設ポータルが設置された後に、先遣隊が突入した。しかしながら、異常領域への先遣隊の突入は間もなく多数の悪魔実体に阻まれたため、フェーズ1の達成には6時半頃の夜明けからの反撃を待つこととなった。この反撃により、SCP財団機動部隊 M-13("ゴーストバスターズ")とΓ-10("バルムンク")らは午前11時頃に

ソーホー

ソーホーは、ニューヨーク市マンハッタン区ダウンタウンにある地域である。

に位置するサイト-28跡地に橋頭保を築くことに成功する。しかしながら、カオスインサージェンシー戦闘員やUE-1109・1110の攻撃により、フェイズ2(補給線の確保)には失敗したほか、多数の避難民を収容していたサイト-28を陥落前に救援するには至らなかった(先遣隊は6時41分時点でサイト-28との通信を確立していた)。

また10時頃、ジェファーソン・ミラー教会では

ネイサン・フィルモア
ネイサン・フィルモア は、壊れた神の教会の司祭。元ジェファーソン・ミラー教会付教区司祭。

らにより、マンハッタン・メカニクスの再構築が完了している。
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チャイナタウン


午前12時頃になると、フェイズ2の達成に目途がつく。資料によると世界オカルト連合はこの時間帯、サイト-28跡地の橋頭保に前線指揮所を既に設置し、マンハッタン島南東部を飛行改装済の

超重交戦殻(オレンジ・スーツ)
超重交戦殻(Ultra-Heavy Engagement Chassis)、愛称オレンジ・スーツは、対巨大未確認生物・巨大神格存在・高位能力者用の大型人型兵器。重兵器・装甲や視聴覚性認識災害発生装置を搭載し、部隊に重装甲・高火力支援と囮を提供する。

を持つ排撃班9999("MaxDamage")で哨戒して悪魔実体を掃討し、SCP財団の機動部隊や世界オカルト連合排撃班6350("Hound Dog")らは

チャイナタウン
チャイナタウンは、ニューヨーク市マンハッタン区にある中華街である。

周辺などで民間人の収容や補給物資の収集に当たっていた。しかし、これら部隊は巨大エネルギー実体であるUE-1109-Aの来襲で死傷者やU-HECの損失を受けて、ソーホー周辺への一時的撤退を強いられることとなる。また、排撃班9999("MaxDamage")により

ウィリアムズバーグ橋

ウィリアムズバーグ橋とは、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市にある、イースト川の上に架かっている吊橋。マンハッタン区ロウアー・イースト・サイドとブルックリン区ウィリアムズバーグを結ぶ。

が爆破され、

ブルックリン区

ブルックリン区は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市に置かれた行政上の5つの区の一つ。ニューヨーク州のキングス郡(Kings County)の郡域もブルックリン区と同じである。

への渡橋による悪魔実体の侵入を防いだ。

とはいえ、午前12時頃から日付が変わるまで合同部隊はソーホーを中心に多数の避難民を収容し、リンカーントンネル経由で彼らを島外へ避難させた。これら作戦には、P-4("聖歌隊")らSCP財団機動部隊が移送や護衛に、世界オカルト連合排撃班や境界線イニシアチブが随行・支援として悪魔実体の掃討に当たったほか、プロメテウス・ラボ・グループ社員が物資の集積や仕分けなど雑務を担当した。これら任務は非常に過酷であり、大量の悪魔実体やUE-1109に加えて、カオスインサージェンシーが

マディソン・スクエア・ガーデン

マディソン・スクエア・ガーデンは、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタン区の8番街と31-33丁目にあるスポーツアリーナおよびエンターテインメント会場である。単に "Garden" とも呼称され、日本語表記の記事ではマジソン・スクエア・ガーデンと表記している記事もある。

に設置した巣から生まれた巨大生物らなどの妨害により、避難便のバス停車場を何度も変更せざるを得なかったほか、避難民や護衛に当たった隊員に少なくない死傷者を出している。
330px-Lincolntunnel.jpg
リンカーントンネルのニュージャージー側坑口。


特に午後11時半頃には、補給線であり避難便輸送路であったリンカーントンネル自体が「地獄とつながった」3ことにより、通行中だった避難便やトンネルの出入り口で待機していた作戦参加者らが、多数の悪魔実体による奇襲を受ける形となった。この際には、境界線イニシアチブ所属"啓示されし者たちの軍"第四徒を率いた

ウサマ=アル=カフタニ
ウサマ=アル=カフタニ(1957年3月10日 - )はサウジアラビア出身の宗教家、戦闘員。

が来援に訪れ、間もなく補給線は回復した。

15日


15日0時、世界オカルト連合による終結トリアージ実行まで10時間を切った。しかし15日未明から午前中にかけて、合同部隊らの戦況は急速に好転し、事件は収束していく。

まず、午前0時15分頃、セントラルパークにてマンハッタン・メカニクスとUE-1110が再び交戦し、マンハッタン・メカニクスがUE-1110を撃破する。これをSCP財団は「セントラル・パークにおける高次アキヴァ放射、異常ヒューム値、高レベルEVE反応は消失し、UE-1110は何らかの理由により自然消滅した」として観測した。その光景は非常に壮絶なものであり、二体の巨神が接近戦を繰り広げる様を

恋昏崎新聞社
恋昏崎ニュースエージェンシーは、恋昏崎自治州に拠点を置く新聞社、出版社である。同社の発行物は正常性維持機関に対して批判的で、扇情的・誇張的な文面で知られる。

が公開している。同社はイエロージャーナリズムの権化であることが広く知られているが、マンハッタン・メカニクスが武器として用いた

クレオパトラの針

クレオパトラの針とは、19世紀にロンドンとニューヨークに移された古代エジプトのオベリスクである。もともと対だった本物のオベリスクだが、クレオパトラ7世とは何の関係もない。エジプト第18王朝のトトメス3世の時代、すなわちクレオパトラ生誕より千年以上も前に作られたものだが、「クレオパトラの針」と呼ばれている。

が、

メトロポリタン美術館

メトロポリタン美術館は、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタンにある世界最大級の美術館。5番街(ミュージアム・マイルの区間)に面するセントラル・パークの東端に位置する。

近くの元々立っていた場所から数百m離れた場所で横倒しになり、先端が若干欠けている様子で発見されていることは事実である。[独自研究]また、壊れたる教会の聖典『壊れたる巨像の書』第14巻にもその戦いの様子が描写されている。

4時頃からは

ロウア―・マンハッタン

ロウアー・マンハッタンは、マンハッタン島の最南端に位置する地区である。「ダウンタウン」とも呼ばれ、北は14丁目、西はハドソン川、東はイースト川、南はニューヨーク港(アッパー・ニューヨーク湾としても知られる)に接している。

ミッドタウン

ミッドタウンは、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタンの地区の1つである。多くの事務所や高層建築、商業施設、専門店等があり、経済活動が活発な地域である。また多くの観光客がここに集まる。

で転機となる戦闘が行われていく。ワールドトレードセンター周辺にはSCP財団機動部隊 N-7("下される鉄槌")や世界オカルト連合排撃班6350("Hound Dog")を中心とした作戦臨時顧問クレフが率いる神格攻撃部隊やマンハッタンの魔法少女たちが集結し、残るカオスインサージェンシー工作員やUE-1109と衝突を繰り広げ、エンパイアステートビル周辺ではSCP財団機動部隊 Z-23(バッカスの酒)がカオスインサージェンシー戦闘員らと交戦していた。

魔法少女たちは、4時頃にワールドトレードセンター周辺に集結して編隊を組み、同じく島内各所から分体を集結させて融合したUE-1109-Σと交戦する。UE-1109-Σはワールドトレードセンターへの進入を行おうとしていたようだが、彼女らによる足止めや魔法少女たちを導いていたリーダー格の女性による体当たり攻撃、カオスインサージェンシーが神格攻撃部隊の分断の為に敷設した次元異常によってそれを達成できず、UE-1109の核のあるエンパイアステートビルへ撤退を開始する。

SCP財団機動部隊 Z-23(バッカスの酒)は午前5時50分頃にはエンパイアステートビル中層に到達。エンパイアステートビルは12日の大規模攻勢による陥落以降、カオスインサージェンシーの拠点となるとともに、上層階にはUE-1109の核である「

不和の林檎

不和の林檎は、ギリシア神話において、トロイア戦争の発端とされる事件である。

」が配されていた。ビル内には

パラヒューマン
パラヒューマン、または異常性保持者は、異常性を持つ人物の広義の区分。

や敵性実体が割拠しており、特に不和の林檎の下では種々のヒトおよびパラヒューマンらが、儀式のために殴打・斬撃・咬みつき等により相互に暴行を加えている光景が広がっていた。上層階に到達したZ-23が不和の林檎を破壊したことで、UE-1109-Σは大きなダメージを受け、即座に分裂、その後9時頃には続々と衰弱して消滅している。

神格攻撃部隊は、午前4時15分頃に1WTC(ワールドトレードセンター・ツインタワー・北棟)の基部に到達する。ここに到達するまでに神格攻撃部隊は、カオスインサージェンシーの戦闘員となった

大日本帝国異常事例調査局
大日本帝国異常事例調査局は、戦前の日本に存在したオカルトアーツ研究機関、軍事組織。

の歩行戦車や

ロシア連邦軍参謀本部情報総局"P"部局
ロシア連邦軍参謀本部情報総局"P"部局は、ロシア連邦参謀本部情報総局の超常部門。ソ連時代の1930年代にスターリンの命令で第4異常対策委員会(ChD AKN)として設立された。

の改造兵士、1WTC上層の"悪夢姫"の爆撃によって多くの隊員を喪失した。さらに、4時半頃にカオスインサージェンシーの工作員によって発生した島南部の次元異常により、ワールドトレードセンター周辺が封鎖され、部隊はサイト-28による管制と補給線を喪失する。

とはいえ1WTC内部に到達すること自体には成功した神格攻撃部隊は、クレフ率いる先遣隊とジャスティン・エバーウッド率いる隊に隊を二分して、上層階への進入を目指した。4時50分頃には先遣隊が44階まで到達、エバーウッド隊は33階までの制圧を完了。さらに先遣隊は外壁を登攀する

戦闘強化服(ホワイトスーツ)
戦闘強化服(世界オカルト連合)、愛称ホワイト・スーツは、光学迷彩や人工筋駆動系と汎危険環境保護機能を備える軽量強化服。

隊とクレフ率いる陽動部隊に部隊を分割し、78階第二スカイロビーへの奇襲を行い、これを成功させる。この奇襲や続く戦闘で神格攻撃部隊は、多数の死傷者を出しながら"悪夢姫"を殺害するが、さらに来襲した工作員や戦闘員、突如発生した異常領域などによって壊滅的な被害を受け、作戦臨時顧問アルト・クレフなど少数だけがUE-1111が存在する1WTC頂上に到達する。その後、彼らが何らかの手段で1WTC上層とUE-1111を基底現実および異常領域から完全に切除したことで、作戦は完了した。彼らの行方はいまだに不明である。

午前9時45分、SCP財団

リバティ島

リバティ島は、アメリカ合衆国のアッパー・ニューヨーク湾にある島である。自由の女神がある。旧称はベドロー島である。

基地は、マンハッタン島外縁地域におけるヒューム値の回復と周期的アキヴァ放射の消滅を確認したことを公表、これを受けて世界オカルト連合事務局はピチカート手順の一時停止を揮下の部隊に通達した。終結トリアージが実行される午前10時まで僅か15分、まさにタッチの差であった。この間、マンハッタン島の異常領域は急速に縮小していき、それと連動して悪魔実体も次々と消滅していった。10時30分、神格実体の排除を確認したSCP財団と世界オカルト連合は共同声明を発表して、事態収束を宣言した。
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セントラル・パークより15日に撮影された、基底次元に復帰したマンハッタン市街。

収束


9月17日、マンハッタン各所に縮小して残った各地の異常領域から一体の悪魔実体が出現し、木の棒やパイプの先に白い布を括りつけて頭上でそれを振って見せた。これを

停戦

停戦とは戦争や武力紛争の一時的な停止をいう。

交渉と受けて、翌18日にSCP財団は異常領域内に探索隊を派遣した。

探索隊は異常領域内部で悪魔実体たちを従える"王"と主張する悪魔

イブリース

イブリースは、イスラム教において、アッ・シャイターンと呼ばれる悪魔の王。ユダヤ教やキリスト教のサタンに相当する。

と接触した。イブリースはカオスインサージェンシーやそれが召喚した神格によって、異常領域や悪魔実体の支配権を強奪されたことを主張し、事態の収束により支配権を回復したことで交戦を中止させて交渉の席を用意したのだと説明したという。イブリースは交渉に際し、自身の身柄と財産の保護の代わりに、24時間エネルギーさえあれば使用に制限のない悪魔実体を労働力として供出することを提示した。SCP財団は、財団法務部門や事案調査委員会の検討のうえで、イブリースとの地位協定文書を策定。すべての悪魔実体は契約に従って収容を受け入れ、地位協定文書のコピーが世界オカルト連合と境界線イニシアチブに送付された。この契約に対して、両組織は抗議を表明した。また、「悪魔実体の長(イブリース)はカオス・インサージェンシーにより領域と悪魔実体の支配権を強奪された被害者でもあり、殺害された悪魔実体は犠牲者でもある」という情報は復興事業の開始に合わせて、SCP財団によって流布され、市民の一部から同情を引き出している。

19日、被害状況の全貌が明らかになる。最終的な異常領域の浸食はマンハッタン島全域、隣接する

ブルックリン

ブルックリン区は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市に置かれた行政上の5つの区の一つ。ニューヨーク州のキングス郡の郡域もブルックリン区と同じである。

及び

クイーンズ

クイーンズ区は、ニューヨーク市に置かれた行政上の5つの区の一つ。ニューヨーク州のクイーンズ郡の郡域もクイーンズ区と同じである。

ブロンクス

ブロンクス区は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市の最北端に位置する行政区。ニューヨーク州のブロンクス郡の郡域もブロンクス区と同じである。「ブギ・ダウン」(または「ブギ・ダウン・ブロンクス」)という別称でも知られる。

、ニュージャージー州

ハドソン郡
ハドソン郡は、アメリカ合衆国ニュージャージー州の北東部に位置する郡である。

の計720.8km2に達し、関連して述べ1500万人が異常存在に直接的な影響を受けたと考えられた。北米大陸における正常性維持機関の有する処理能力を完全に上回るこれらの事態に対し、両組織は政策の転換を迫られた。

また、15日にマンハッタン島が異常領域から回復して以降、メキシコ湾条約締結組織の

検閲

検閲は、狭義には国家等の公権力が、表現物(出版物等)や言論を精査し、国家が不適当と判断したものを取り締まる行為をいう。

能力を超える報道が世界各国に対して行われた。特に、15日午後1時に

CNN

CNNは、ワーナーメディアの一部門であるワーナー・メディア・ニュース・スポーツが所有するアメリカ合衆国のケーブルテレビおよび衛星放送向けのニュースチャンネルである。

が放送したニュース特番の中で放映された、マンハッタンの魔法少女である

アンジェリーナ・ピカリング
アンジェリーナ・ピカリングは、アメリカ合衆国出身のタイプブルー・パラヒューマン公民権運動活動家。マンハッタンの魔法少女。

マリエッタ・メイウェザー
マリエッタ・メイウェザーは、アメリカ合衆国出身のタイプブルー・パラヒューマン公民権運動活動家。マンハッタンの魔法少女。

がマンハッタン・メカニクスの残骸の下に身を寄せる避難民に対して「団結」の言葉をもって激励する様子は大きな反響を呼んだ。これに呼応して

コロンビア=カヴン
コロンビア=カヴン とは、タイプ・ブルー(妖術師)の互助団体、政治団体。

を始めとする世界各地の

タイプ・ブルー(魔術師・妖術師)
タイプ・ブルー奇跡術師魔術師妖術師とは、一般的に「魔法」「魔術」と呼ばれるものを行使することのできる者。タイプ・ブルーとは、世界オカルト連合における呼称である。

互助会・団体並びにパラヒューマン擁護団体の多くが、「世界の団結」をスローガンに

公民権運動
パラヒューマンの公民権運動 では、2000年代初頭から現在まで、パラヒューマンが公民権の適用と人種差別の解消を求めて行っている大衆運動について述べる。

を強化する声明を出した。米国政府はこれに協調し、メキシコ湾体制におけるパラヒューマン及びタイプブルーの部分的権利・義務の策定をSCP財団及び世界オカルト連合に強く要求した。

9月20日、事後処理に伴う衝突防止のためSCP財団と世界オカルト連合との間に

ハドソン川協定
ハドソン川協定とは、マンハッタン次元崩落テロ事件の収束に際して、SCP財団と世界オカルト連合が締結した協定である。同事件の事後処理に関する条項の中に、パラヒューマンの人権を条件付きで擁護する項が盛り込まれたことで、パラヒューマンの人権問題の解決への契機となった。

が締結され、相互の協力体制の確認が行われた。

世界オカルト連合(以下、連合)と財団の両者は、世界の平和及び安全の維持に寄与することを目的とし、以下のとおり行動することに合意する。
1 連合、財団の両者は以下の領域に関する全ての占有的主張を放棄する。
・マンハッタン島全域
2 財団は以下のアーティファクトの管理を全て請負し、これを管理する。
・SCP-2911-JP
・SCP-2911-JP-A
・SCP-2911-JP-B — 但し、SCP-2911-JP領域内に限る。
3 連合、財団の両者は以下の領域について相互の独立性を尊重し、非戦地帯とする。
・サイト-311
・ステーション-NA-019
.
.
.
125 連合、財団の両者は以下の存在についてその生来の権利を確認し、正常性ならびに現実性を毀損しない場合に於いて、可能な限りその生存と自由意志の存立を擁護する。
・人間型異常/脅威存在
本協定は2001年9月21日より効力を持つ。
連合、財団の両者全ての構成員が本協定に則って職務に対する拘束を受ける。

財団監督評議会 1号評議員
世界オカルト連合 事務総長

これにより、9月11月から始まった一連の事件とそれに付随する正常性維持機関間の共闘体制と論争に一区切りがついたことで、マンハッタン島はハドソン川協定下にコントロールされることが確定、本格的に事件は収束し復興事業が開始される運びと相成った。また協定締結に伴い、イブリースによる悪魔実体の労役提供の申し出は承認され、SCP財団法務部門が1800ページに及ぶ基準契約書を作成。悪魔実体に対する労役は1 WTCの隔壁建築作業から開始され、マンハッタン島の復興事業全体に拡大された。

また事件中から終息後しばらく、続々と各国の超常団体が

人道支援

人道援助、あるいは人道支援は人道上の目的で行われる手段または援助であり、一般には人道問題に対して行われる。

のためにニューヨーク周辺に集結したほか、支援物資を提供した。

マナによる慈善財団
マナによる慈善財団は、1971年に設立された国際人道支援機関。

といったNGOの他にも、境界線イニシアチブ、

アンタレス協会
人類精神再生の為のアンタレス協会は、初代グランドマスター、クロディーヌ・オパーリンによって設立された宗教団体。人類を新たな黄金時代に導くという「未知の上位存在」、「外的な力」あるいは「グランド・マスターズ」を信仰している。

といった宗教団体が、被害者の衣食住の他にも心のケアに奔走した。プロメテウス・ラボ・グループはマンハッタン島に所有するもの以外にも多くの社有資産を避難民に提供し、社員を人道支援に送り出した。日本からも理外研グループを始めとする

日本超常組織平和友好条約機構
日本超常組織平和友好条約機構、通称JAGPATOは、財団・世界オカルト連合・日本政府が締結した同条約を法的根拠に1959年に設立された組織。目的は、超常組織間での直接衝突を未然に回避し、日本の秩序安寧を保つこと。

の認可団体以外にも人道支援や事態収束に関わったとみられる団体が存在するとされている。[要出典]

この事件に関する国際連合の

特別法廷
マンハッタン特別法廷 とは、2001年9月11日に発生したマンハッタン次元崩落テロ事件において行われた重大な犯罪について、カオス・インサージェンシーの構成員などを裁くために2002年に開設された裁判所。

は、2002年の夏頃から順次開始された。捕縛されたカオス・インサージェンシーや正常性維持機関、境界線イニシアチブ、ニューヨーク市警察の構成員、ニューヨークの避難民等は、法廷において原告、被告、証人など様々な立場で法廷に立った。また、マンハッタンにおいてカオス・インサージェンシーがラプターテック製やロゴス製の兵器等を多用した事実から、これらメーカーの社員・重役が参考人として招聘されている。

マンハッタン・メカニクス

詳細は「

マンハッタン・メカニクス
マンハッタン・メカニクスは、マンハッタン次元崩落テロ事件の際に、壊れた神の教会・マンハッタン-スタテン合同教区のジェファーソン・ミラー教会の下に避難した市民によって構築された巨大人型機械。

」を参照

マンハッタン・メカニクスは、壊れた神の教会・マンハッタン-スタテン合同教区のジェファーソン・ミラー教会の下に避難した市民によって構築された巨大人型機械である。セントラルパークにて、UE-1110を撃破し、事態収束に貢献した。戦闘後損壊した部位は避難所の一部に使われ、マンハッタンの魔法少女であるアンジェリーナ・ピカリングとマリエッタ・メイウェザーがその下で「団結」を説いたことでも知られている。

現在は決戦の地であったセントラルパーク内に保存されており、9.11復興モニュメントの一つとして、セントラル・パーク管理委員会及び国立セプテンバー11遺構管理センターに管理されている。また、毎年9月11日に行われるマンハッタン次元崩落テロ事件祈念式典は

グラウンド・ゼロ

グラウンド・ゼロとは、英語で「爆心地」を意味する語。強大な爆弾、特に核兵器である原子爆弾や水素爆弾の爆心地を指す例が多い。

とマンハッタン・メカニクスの前で行われる。

事件後発表された、壊れたる教会の聖典『壊れたる巨像の書』第12巻には、メカニクスの再構築について以下のように描かれている。

1. そしてあるべき五体が一つの場所に集まり、組み立てられようとしていた。
2. 第一の欠片は胴と右腕。砕かれた戦士の駆体と鎧。
3. 第二の欠片は左腕。あらゆる怪物を砕く怒りの拳。
4. 第三の欠片は右足。破壊の橙に染まる血戦の脚。
5. 第四の欠片は左足。魔術によって残骸より形造られた不壊の脚。
6. 第五の欠片は頭脳。叡智と直感をもたらす未元の演算機。
7. 欠片を捧げ持ち、司祭ネイサン・フィルモアは唱えた。
8. 「祝福あれ、これより構築されるは我らが神の似姿。」
9. 「我らの成せる業はけして完全ならず。されど永遠ならずとも、今ひとときに奇跡の御業を下し給え。」
10. 信徒と良き市民により、欠片は彼の手を離れ、構築され始めた。
11. 呪術者、異教徒、毛皮や鱗を持つ者、その場に居た全ての人が分け隔て無く鎚と鑕をとり、血と汗を注いだ。
12. 信仰はその者の持つ肉体に束縛されず、あらゆる魂がそれを許される。
13. なれば気高き精神もまた、地に生きるあらゆる者が持つのだろう。
14. それを見たある者が語った。「敵対者カオスは肉体のみに注視し、人類としての正常を規定するだろう。しかし、それは暗黒の時代の再来であり、人々を迷わせる無知の霧をもたらす徒な探求である。」
15. 「人を人たらしめるのは誇り高き精神のみ。世界を素晴らしいものに修復しようとする誇り高き精神である。」
16. 欠片は組み合い、巨像の姿をとった。
17. 聖霊-Birdeveはマクスウェリズムの信徒により巨像にはめ込まれ、目覚めた。
18. そこには古代の力と現代の叡智が、噛み合った歯車のように宿っていた。
19. 聖霊は感謝を述べ、巨像の完成について次のように慶ばしく述べた。
20. 「この偉業は個のものではなく、携わった全ての者の尽力によるものであろう。」
21. 「神を修復することは神には出来ず、構築者が欠けることは神を綻ばすこととなる。1人が欠けてもこの素晴らしきことは成せなかった。祝福があらんことを。」
22. 巨像に雷が宿ると、全ての者はそこに奇跡を見た。
23. そして、巨像の心なる原動機は唸りを上げ、再び大地に立った。


『壊れたる巨像の書』の記述と現在保存されている残骸から読み取るに、マンハッタン・メカニクスの構築には、壊れた神の教会の三宗派(壊れたる教会、歯車仕掛正教、マクスウェリズム教会)、ナルカ、

シャークパンチングセンター
シャークパンチングセンターは、サメを殴打することを目的とする準軍事組織、政治団体、テロ組織。しかし彼らが標的とするものの中には先に挙げたサメ以外を含むことがある。

、プロメテウス・ラボ、

アンダーソン・ロボティクス
アンダーソン・ロボティクスは、アンドロイド、人工知能を専門とするパラテックメーカー。

、世界オカルト連合、

蛇の手
蛇の手は、パラヒューマンの支援・互助団体。

Are We Cool Yet?
Are We Cool Yet?は、19世紀末から20世紀初頭の初期シュールレアリストと、当時発展し始めていた科学的な理解と超常に対する研究を起源に持つ、国際的な前衛芸術家たちの活動の周縁に存在する芸術運動、異常芸術家団体。

ザ・ファクトリー
ザ・ファクトリーは、パラテックメーカー。本社の所在地は不明。

ワンダーテインメント博士
ワンダーテインメント博士は、パラテクノロジーを利用して子供向け玩具を製造する個人、あるいは団体。

の構成員あるいは物品が関連していると見られている。このような事実はこのモニュメントが、人種と存在のるつぼであるマンハッタンのシンボルとして位置づけられたり、「人類の団結」という文脈において多く引用される要因の一つである。

"マンハッタンの魔法少女"

詳細は「

マンハッタンの魔法少女
マンハッタンの魔法少女は、マンハッタン次元崩落テロ事件当時事件当時マンハッタン島内部にいた市民の内、妖精と契約を行ったことで疑似タイプブルーになった複数の女性のことである。カオス・インサージェンシーの構成員やUE-1109と戦い、事態の収束に関わった可能性があるほか、複数の避難民の団体を窮地から救出したことで知られている。

」を参照

"マンハッタンの魔法少女"(Manhattan magical girls)は、事件当時マンハッタン島内部にいた市民の内、妖精(SCP財団指定: SCP-2910-JP)と契約を行ったことで限定的な奇跡術を行使できるよう(疑似タイプブルー)になった複数の女性のことである。彼女たちは、カオス・インサージェンシーの構成員やUE-1109と戦い、事態の収束に関わった可能性があるほか、複数の避難民の団体を窮地から救出したことで知られている。現在、マンハッタン・メカニクスのそばには、特定のモチーフはないものの、マンハッタンの魔法少女と妖精の姿が銅像となって置かれている。

彼女たちはリーダーである

"アリソン"
マンハッタンの大魔女"アリソン"は、マンハッタン次元崩落テロ事件の際に「マンハッタンの魔法少女」たちを率いて戦った女性。

の下で戦ったが、"アリソン"は最後にUE-1109の腹部に体当たり攻撃を行って以後、妖精"ヘキサ"(en:Hexa(Manhattan magical girls))と共に行方不明である。

魔法少女として知られるものたちは、避難民であったリータ・ハクスリー、アンジェリーナ・ピカリング、マリエッタ・メイウェザー、境界線イニシアチブの"啓示されし者たちの軍"エージェントであったシビル・レイランドなどである。

タイプブルーである彼女たちの活躍や、アンジェリーナ・ピカリング、マリエッタ・メイウェザーによる避難所での演説は、それまで一般社会において低い地位に置かれていたタイプブルーやそれを内包するパラヒューマンが公的に人権を獲得していくきっかけとなった。

事件後、魔法少女たちの内身寄りを喪った者たちは、コロンビア=カヴンなどのタイプブルー互助会・団体の保護下に置かれ、既に成人であったり親族に身を寄せた者たちの多くも同様の団体と関係を持った。また、アンジェリーナ・ピカリングとマリエッタ・メイウェザーはパラヒューマンの公民権運動に従事し、「団結の魔法少女(後に魔女)」と呼ばれ親しまれている。今なお、ニューヨーク市においては魔法少女たちの人気は高く、「

マンハッタンズ・マジカルガールズ
マンハッタンズ・マジカルガールズは、ニューヨーク州ニューヨーク市をホームタウンとする、アメリカ合衆国のクィディッチチーム。名前の由来は9.11事件において活躍した"マンハッタンの魔法少女"たちから。

」という彼女らの名を冠した強豪

クィディッチ
クィディッチは、3種類のボールを用い14人の選手(1チーム7人)が縦500フィート、横80フィートの楕円形のピッチ内で行うスポーツ競技。『ハリーポッター』の著者J.K.ローリングによって考案された。

チームの本拠地が置かれている4ほか、空を飛べるタイプブルーたちによる配達サービスや曲芸飛行によるパフォーマンスと、身近な生活から観光業までニューヨーク市の風景に溶け込んでいる。

テロの実行者

"悪夢姫"

詳細は「

悪夢姫
悪夢姫 はカオス・インサージェンシーの工作員。マンハッタン次元崩落テロ事件において中心的な役割を担い、1WTCにてSCP財団・世界オカルト連合の合同部隊によって殺害された。

」を参照

"悪夢姫"(Hime Akumu)はSCP財団や世界オカルト連合の武装部門において、カオス・インサージェンシーの優秀な工作員として知られていた。黒髪の

アジア人

アジア系民族 とは、アジアに住む民族、及びアジアに住む民族出身の人々を表す。一般的にはアジア人と言う。

女性

女性は、男性と対比される性別のこと。一般には生物学のメスと同義だが、社会・個人の価値観や性向に基づいた多様な見方が存在する。

(少女)であり、無から物質の生成が可能な現実改変者である。彼女は常にカップケーキ型のショルダーバッグを携帯し、そこから爆発する

カップケーキ

カップケーキ は薄い紙やアルミ箔のカップに生地を流し込んで焼いた、一人分の大きさほどの小さなケーキである。これより大きいサイズのものと同様に、アイシングやキャンディーなどを用いたケーキデコレーションで飾られることもある。

を作成することが可能であり、さらにそれを操ることができた。彼女の護衛だったヴァシリー・キリアコフと共に、事件前にダレス国際空港から入国。シャルロットの偽名を使っていた。事件中、"悪夢姫"は1WTC(ワールドトレードセンター・ツインタワー北棟)の上層階に構え、マンハッタン島南部を爆撃することで、合同部隊の地上戦力並びに空中戦力を攻撃・抑制した。15日に1WTCへ進入した神格攻撃部隊によって殺害される。

ヴァシリー・キリアコフ

ヴァシリー・キリアコフはロシア連邦軍参謀本部情報総局"P"部局の元エージェントで、"悪夢姫"の護衛役を務める工作員だった。「クリスマスツリーのような」多連装ハンドガンを始めとする多様な重火器の扱いに長けた優秀な軍人であったとされ、1WTCに進入した神格攻撃部隊と交戦し、"悪夢姫"を喪ってもなお、部隊と交戦を続け、多くの隊員を殺害した。事件前に"悪夢姫"と共にダレス国際空港から入国、エーリッヒの偽名を使用していた。

カシアン・ヤルゼルスキ

カシアン・ヤルゼルスキはカオス・インサージェンシーの軍需部門のエージェント。事件発生の一か月前にローガン国際空港から入国し、マンハッタン周辺に大量の軍需物資と工作員を輸送した。なお、当時のマンハッタン島周辺は国際連合超常問題特別総会の開催を前に、世界オカルト連合関係者が厳重な監視体制を敷いていた。

その他のカオスインサージェンシー構成員

連邦捜査局異常事件課は当事件の計画に関わっていた可能性のある人物として、上の他にカオス・インサージェンシー・ニューヨークセルの管理者であるサイラス・アイザックス、ファイサル・"アルタイル"・バシャールを挙げている。特に、サイラス・アイザックス、ファイサル・"アルタイル"・バシャールはヴァシリー・キリアコフ、カシアン・ヤルゼルスキと共に、ギリシャ共和国アルカディア県レオニディオにて、住民と友好的な関係を築いていた伝承部族が住民と共に虐殺された、

レオニディオの悲劇
レオニディオの悲劇 は、2000年12月26日にギリシャ共和国アルカディア県レオニディオにて、住民と友好的な関係を築いていた伝承部族が住民と共に虐殺された事件。カオス・インサージェンシーが関与した。

に関わっていたとみられている。

報道

ニューヨークやワシントンには世界中の

報道機関

報道機関とは大衆に対し報道する機関の総称である。「マスメディア」はこの俗称で、新聞社・放送局・出版社・通信社等がこれに該当する。

が本社・支社・事務局を置いているため、一連の事件は、テレビ、ラジオ、インターネットなどを通じて全世界にリアルタイムで伝えられた。連日、新聞や週刊誌なども最大級の扱いで事件を伝えた。事件中およびその後のテレビ報道は

インターネットアーカイブ

インターネットアーカイブは、WWW・マルチメディア資料のアーカイブ閲覧サービスとして有名なウェイバックマシンを運営している団体である。本部はカリフォルニア州サンフランシスコのリッチモンド地区に置かれている。

で保存公開されている。しかしながら、異常領域周辺への進入と報道は事件中、正常性維持機関によって制限されたうえ、独自に死地へ踏み込んだジャーナリストの殆どは生きて帰らぬ人となったため、事態が回復する15日までに流された世界各国のニュース映像や写真の多くは、マンハッタン上空で旅客機が儀式陣を構築する映像や赤く染まったマンハッタン島の遠景映像、合同対策会議や正常性維持機関と関係の深い報道機関から提供されたものが殆どであった。また国外向けの放送局である

CNBC

CNBCは、ニュース通信社ダウ・ジョーンズとアメリカの大手テレビネットワークのひとつNBCが共同設立したニュース専門放送局。チャンネル名はConsumer News and Business Channel (コンシューマー・ニュース・アンド・ビジネス・チャンネル)の頭文字をとったもの、とされている。

(ヨーロッパ/アジア向け、本部は米国内)や

CNNインターナショナル

CNNインターナショナルは、1985年に開局したCNNの国際向けチャンネルである。

では、本来あまり放送されないアメリカ国内向けの放送を全編放送し続けた。

なお、旅客機が儀式陣を構築する様子は十数分に及んだため、その後のワールドトレードセンターへの突入と併せて、ニューヨーク市民の多くがそれを目に収めており、プロやアマチュアを含む多くのカメラマンに撮影され、間もなく報道された。これらの画像・映像の報道は1週間近くにわたり何十回、何百回となく繰り返されたが、これは多数の人間が殺害された瞬間にほかならず、遺族や関係者、さらには子供にショックやトラウマを与える可能性が懸念され、次第に自粛を要請する声が上がり、報道各社の殆どはそれに従った。なおマンハッタン島南部で撮影した映像はその後の異常領域の拡大に伴い、その多くが失われており、現在視聴できるものは状況終息後に正常性維持機関の部隊が島内に奇跡的にも残された撮影機器や記録メディアを回収したものである。

米国内


旅客機がマンハッタン上空に到達した、ニューヨーク時間(アメリカ

東部夏時間

東部夏時間は、東部標準時(EST)の夏時間のことである。

)8時46分はテレビ各局が朝のニュースショーなどの最中で、CNNは9時0分から、

ABC

アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー は、アメリカ合衆国のテレビの民間放送ネットワーク。1943年に前者のラジオネットワーク「NBC ブルーネットワーク」から独立するかたちで創立。

CBS

CBS放送 は、アメリカ合衆国最大のテレビ・ラジオ・ネットワークを有する放送局。NBC、ABCと並ぶ3大ネットワーク のひとつ。最も早くラジオネットワークを築き上げたパイオニアでもある。1927年創立。本社はニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタンの西57丁目。

など他のテレビ局も9時10分前後から特別報道番組を開始、しかし、マンハッタン島内の基幹物理回線喪失と電波障害による混乱により、各テレビ局は島外からマンハッタン島を収める情報カメラや報道ヘリコプターによってマンハッタン島が赤く染まっていく状況を伝えるに留まった。

この後も11日午前中は、正常性維持機関やアメリカ合衆国国防総省超常部門(ペンタグラム)の混乱により、多くの情報が錯綜した。SCP財団内部で異常事例報告の初版が完成した午後3時頃になると、報道担当臨時管理官ジャック・ブライトによる初の会見が行われた(文面による発表は既に複数回行われていた)。この会見では、5機の旅客機が何者かによってハイジャックされ、マンハッタン島上空で儀式を完成させたことで外部からの進入が不可能な異常領域がマンハッタン島南部に出現したこと、異常領域内にはおよそ100万人が残されていることを再び説明した後、SCP財団は機動部隊を増強してマンハッタン島中部の市民の避難に全力を尽くしていることを強く表明し、世界オカルト連合事務局も同様の会見を開いた。なお、ここから12日午前中にかけて、正常性維持機関は「事態は制御下にある」との見解を崩さなかったため、各報道機関は楽観的な見方を報道するとともに、今後公表されるだろう収容/排撃計画についての予想を専門家を招いて報道した。

状況がさらに急変し悪化していった12日午後から13日午前にかけては、そのような見解の表明は鳴りを潜めたが、SCP財団や世界オカルト連合、アメリカ合衆国政府による報道検閲は機能していた。特に、報道機関は13日未明にSCP財団のサイト-310で開始された、プロメテウス・ラボ、ディア大学、蛇の手、理外学研究所、ICSUTの空間工学者たちによる異常空間内へ大規模に戦力を送り込む手段の開発の為の共同研究に触れて、突入作戦が開始される見込みであることや、これ以外にも前例のない超常団体の協力が事態を好転させるだろうことを宣伝したほか、12日正午頃にSCP財団が実行者の可能性が高いとして挙げたカオスインサージェンシーによる過去の攻撃での被害を挙げて、市民の不安を煽る一方敵を明確化した。また、13日8時頃のUE-1111の発見と報道はこれまで影も形もなかった異常空間の主の姿をあらわにしたことで、未知の敵という恐怖感を和らげることに繋がった。

13日10時の世界オカルト連合によるピチカート通告の公表はアメリカ市民に大きな衝撃を与えた。なお、報道機関はピチカート手順と併せて1998年の神格討伐によるバックラッシュでポーランド南部が壊滅したことについては触れたものの、正常性維持機関の指導を受けて控えめに報道したのだが、東海岸の市民はそれでも遠隔地への避難を加速させ、既に停止していた旅客便を避けて地上交通に集中し大規模な混乱を巻き起こした。また、13日午後にかけて準備が進んでいた突入作戦に関してはカオスインサージェンシーへの情報流出を懸念して詳細は報道されなかった。

14日午前、突入作戦のフェイズ1が成功すると、報道機関は一斉に現在進行中の作戦について大規模な報道を開始した。当初は正常性維持機関の広報部門が公開した映像を報道していたが、橋頭保や補給線が確立されると正常性維持機関と関係の深い

ジャーナリスト

ジャーナリスト新聞記者報道記者、英: Journalist)とは、新聞、雑誌など、あらゆるメディアに報道用の記事や素材を提供する人、または職業である。明治時代には「操觚者(そうこしゃ)」と訳された。

が島内に足を踏み入れ、突入部隊の奮戦や避難民の救援の様子が次々とカメラに収められていった。

15日、マンハッタン島が異常領域から回復すると、メキシコ湾条約締結組織の検閲能力を超える報道が世界各国に対して行われた。特に、15日午後1時にCNNが放送したニュース特番の中で放映された、マンハッタンの魔法少女であるアンジェリーナ・ピカリングとマリエッタ・メイウェザーがマンハッタン・メカニクスの残骸の下に身を寄せる避難民に対して「団結」の言葉をもって激励する様子は大きな反響を呼び、パラヒューマンの公民権運動を加速させた。また、カオスインサージェンシーがSCP財団から離反した組織であるという事実や世界オカルト連合がマンハッタン島に対してピチカート手順を発令したことに対しての、様々な反感や疑念、憶測も報道された。しかしながら、前者に対してはタイプブルーが事態収束に尽力したことは事実であり、さらにアメリカ政府が迎合したため話題を呼んだが、後者に関してはあくまでただの疑念や反感に留まり、実際

XK-クラスシナリオ
K-クラスシナリオは、SCP財団が想定する現在の世界・文明が終了・一変・破滅する危機的状況、それにつながる過程。一部が公開されている。

の回避は彼らの尽力によってなされたために、この時点では大きな話題を呼ばず、正常性維持機関らのプロパガンダによってその多くは沈静化した。

イギリス


イギリスは昼過ぎであった。BBCにおいてはテレビ国際放送・

BBCワールド(現・BBCワールドニュース)
BBCワールドニュースは、BBCグローバルニュースリミテッドによる国外向けテレビ放送局である。

内で速報として13時前に真っ赤に染まるマンハッタンの遠景を映し出したのが第一報であった。

トニー・ブレア

アントニー・チャールズ・リントン・ブレア(1953年5月6日 - )、通称トニー・ブレアは、イギリスの政治家、弁護士。

首相

首相は、内閣の首席の大臣を指す。

は14時30分ごろ、出席していた

ブライトン

ブライトンは、イギリスのイングランド南東部に位置する都市。行政上はイースト・サセックス州ブライトン・アンド・ホヴに所属する。

での労働組合会議の場で「深い哀悼」の意を伝えた。

日本


テロ発生直前の報道内容

2001年9月11日は

台風15号
平成13年台風第15号 は、2001年9月に発生し、関東地方に上陸した台風である。

台風16号
平成13年台風第16号は2001年9月に発生し、台湾に上陸した台風である。沖縄近海で、長時間に渡りループを描くなどの複雑な進路を取ったため、南西諸島にも被害をもたらした。

が前日から関東地方と沖縄を襲って多くの被害をもたらしたほか、9月1日に発生した

歌舞伎町ビル火災

歌舞伎町ビル火災とは、2001年(平成13年)9月1日未明に東京都新宿区歌舞伎町の雑居ビル「明星56ビル(みょうじょう56ビル)」で起きた火災である。44人が死亡し、3人が負傷する被害を出した。日本で発生した火災としては戦後5番目の被害となった。

の原因究明、9月10日に国内で初めて

狂牛病

牛海綿状脳症 は、牛の脳の中に空洞ができ、スポンジ(海綿)状になる感染症(プリオン病)である。「ぎゅうかいめんじょうのうしょう」とも読む。一般的には狂牛病 として知られ、1986年にイギリスで初めて発見された。

疑いのある牛が千葉県で発見されるなど、この日の

ニュース番組

報道番組あるいはニュース番組は、放送局がニュース・報道に特化したテレビ番組やラジオ番組を指す。放送局が報道機関として取材活動を行っている。

では重大ニュースが多数報道されていた。

事件発生後

9月11日22時3分(以下日本時間)、3機の旅客機が世界貿易センタービルに突入する。

22時前後、「ニューヨーク上空で異常事態」という情報が各局のニュース番組またはニュース速報で一斉に伝達され、まもなく世界貿易センタービルに旅客機が追突したとの情報が追って伝達された5

テレビ朝日

株式会社テレビ朝日 は、関東広域圏を放送対象地域としてテレビジョン放送事業を行う特定地上基幹放送事業者。略称はテレ朝。

ANN
オールニッポン・ニュースネットワーク は、テレビ朝日(EX)をキー局とする日本の民放テレビ放送のニュースネットワークである。略称としてANN(エーエヌエヌ)が使用される。

)では、定時の21時54分より「

ニュースステーション

ニュースステーション』 は、1985年(昭和60年)10月7日から2004年(平成16年)3月26日まで、テレビ朝日系列(ANN)で平日(祝日も含む)22時台に生放送されていた報道番組である。

」の放送を開始した。冒頭は台風関連のニュースを伝えていたが、22時15分からCNNの映像をそのまま使用してニューヨークにおける異常事態を報道し、その後狂牛病の報道に戻った。

22時開始の「

NHKニュース10

NHKニュース10』 は、2000年3月27日から2006年3月31日にかけて、NHK総合テレビ、BSハイビジョン、モバイル.nおよび海外向けのNHKワールド(NHKワールドTV、NHKワールド・プレミアム)の各チャンネルにおいて、生放送されていた報道番組である。

」(

NHK総合テレビ

NHK総合テレビジョン は、日本放送協会(NHK)による地上基幹放送の一種別のテレビジョン放送で国内放送でもある。

)も、冒頭のヘッドラインは台風のニュースなどを流していた。しかし、ヘッドライン終了後キャスターが「台風のニュースをまずお伝えしようと思ってたんですが、たった今こういうニュースが入ってきました」と切り出し、ニューヨークにおける異常事態を報道し、間もなく

ABCニュース

ABCニュース は、アメリカ合衆国のアメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー(ウォルト・ディズニー・カンパニー)とその所有者であるウォルト・ディズニー・テレビジョンのニュース番組制作子会社。

の中継映像で真っ赤に染まるマンハッタンの空が映し出された。

この後日本のほぼ全てのメディアは報道特番を開始して翌日の明け方までテロに関する情報を伝え続けたが、現地の混乱から日本においても情報の不足や錯綜に見舞われた。その後、現地における正常性維持機関の状況回復と事件が異常性のものであるという情報を受けて、まもなく日本超常組織平和友好条約機構

社会文化委員会
日本超常組織平和友好条約機構社会文化委員会は、日本超常組織平和友好条約機構の内部部門であり、日本国内における超常文化保護や報道管制等の文化政策を担当する部門。

は報道管制を本格化させ、さらに

防衛計画委員会
日本超常組織平和友好条約機構防衛計画委員会は、日本超常組織平和友好条約機構の内部部門であり、加盟組織間における武力制裁、査察、紛争防止、防衛協力などに関する部門。またJAGPATO合同軍が組織された際に指揮権を握る。

へその職務を移行させていく。

日本の放送メディアにおける海外の非常事態の終夜放送は、1998年7月12日に発生したポーランド神格存在出現事件(バックラッシュ発生以後)以来であった。また駐日アメリカ軍向けのラジオ放送を行う

AFN

AFN は、世界各地の米軍が駐留する地に設けられた基地関係者とその家族向けのラテ兼営放送局(ラジオ部門、テレビ部門、ニュース制作部門の3つから成る)であり、米軍の商標である。日本でのサービスは、1997年までFEN と呼ばれていた。

も通常放送を中断してニュースを伝え続けると同時に、アメリカ軍の警戒態勢や行動上の注意を喚起する内容の放送を、ニュースの合間に繰り返し行っていた。

アメリカ市民の様々な反応

愛国心


喪失感が充溢する中でアメリカ国民は、求心力を愛国的な意識を共有することに求め、速やかな報復を肯定する世論が形成されていった。正常性維持機関による報道管制が敷かれたにも拘らず、

イスラム原理主義

イスラム原理主義またはイスラーム原理主義(とは、シャリーア(イスラーム法)を規範として統治される政体や社会の建設と運営を目ざす政治的諸運動を指す用語である。アメリカ合衆国をはじめとするキリスト教圏諸国の反イスラーム主義思想を反映した、往々にして否定的・批判的ニュアンスを帯びた呼称となっている。

を信奉する

アラブ系人種
アラブ人は、おもにアラビア半島や西アジア、北アフリカなどのアラブ諸国に居住し、アラビア語を話し、アラブ文化を受容している人々。

イスラーム過激派

イスラーム過激派またはイスラム過激派とは、自分たちの理想を「イスラーム」により理論化し、そのような社会の実現を図るために武力・暴力の使用を容認する戦闘的な組織を総称する用語である。こうした組織は、非支持者の側から見ればイスラームの名を使用して主張を実現するために「犯罪やテロ」を行う過激派(extremist)とみなされることになる。

)によるテロ説が唱えられ、流言に乗った市民によるアラブ系住民の暴行事件が発生した。

こうした動きに対し、12日正午頃のSCP財団の会見において、ジャック・ブライト報道担当臨時管理官は初めてテロの首謀者の可能性がある組織としてカオス・インサージェンシーを挙げた際、「詳しいことは何も……いえ、彼らは少なくとも

タリバン

ターリバーンは、パキスタンとアフガニスタンで活動するイスラム主義組織。日本語メディアでは通常タリバン(またはタリバーン)と表記される。

ではありません。

共産主義

共産主義とは、政治や経済分野での思想や理論・社会運動・政治体制のひとつで、財産の一部または全部を共同所有することで平等な社会をめざす。

者でもありません。お静かに。」とイスラム原理主義組織との関連性を否定したほか、境界線イニシアチブと関係のあるキリスト諸教会や諸モスクも悪魔との戦いを前に

アブラハムの宗教

アブラハムの宗教とは、聖書の預言者アブラハムの神を受け継ぐと称するユダヤ教、キリスト教、イスラム教(イスラーム)の三宗教。初期のイスラームはこの概念によって、先行するユダヤ教・キリスト教とイスラームは立場が同じであることを強調した。「セム族の啓示宗教」、あるいは単に「啓示宗教」と称されることがある。

の信者の団結を唱えていた。特に、9月14日深夜にリンカーントンネルにおいて、多数の悪魔実体を殲滅し途絶した補給線を回復させ、作戦を続行させると共に多くの避難民を救った境界線イニシアチブ"啓示されし者たちの軍"第4徒は、ウサマ・アル=カフタニに率いられたイスラム教徒の部隊であり、彼らの活躍は数多く報道された。

また、テロ発生直後に市民を守るために悪魔実体と対峙し殉職した警察官や消防隊員や、その後も正常性維持機関の部隊や軍に同行したニューヨーク市警察の警察官に対して、その勇気と献身的態度を賞賛する声がアメリカ合衆国のみならず世界中から寄せられ、その遺族に対する募金や手紙も世界各国から寄せられた。

さらに、事件の最中で活躍した疑似タイプ・ブルー、「マンハッタンの魔法少女」たちが、本来殆どがニューヨーク市の避難民であったことは、アメリカ国民に彼女らに対して、タイプ・ブルーへの嫌悪感・忌避意識6を超えて愛国心を想起することに繋がり、アメリカ合衆国においてタイプ・ブルーの公民権運動が進展することになった。

娯楽・文化活動の自粛


異常領域の浸食と破壊活動は、

ナショナル・フットボール・リーグ

ナショナル・フットボール・リーグは、アメリカ合衆国で最上位に位置するプロアメリカンフットボールリーグである。

メジャーリーグ・ベースボール

メジャーリーグベースボールは、アメリカ合衆国所在の29チーム及びカナダ所在の1チーム、合計30球団により編成される、世界で最高峰のプロ野球リーグであり、北米4大プロスポーツリーグの1つである。

ナショナル・バスケットボール・アソシエーション

NBAは、北米で展開する男子プロバスケットボールリーグであり、30チームのうち29チームがアメリカ合衆国、1チームがカナダを本拠としている。また、国際バスケットボール連盟(FIBA)に加盟しているUSAバスケットボール(USAB)のアクティブ・メンバーのひとつであり、北米4大プロスポーツリーグのひとつである。

の本部施設やスタジアム、

ブロードウェイ・ミュージカルの各劇場
ブロードウェイ劇場は、一般にブロードウェイと呼ばれ、ニューヨーク市マンハッタン区にあるブロードウェイ周辺の劇場を指す。ロンドンのウェスト・エンド・シアターと並び、英語圏では最高水準といわれる。

を始めとした多くの文化施設に及び、これらは長期間の休止に追い込まれた。直接的な被害を受けなかったものでも、市民感情およびセキュリティ上の観点からニューヨークでは多くのアトラクションが興行中止となった。

一方、西海岸では多くの興行が再度のテロを警戒する警察官の警護の元にハドソン川協定締結後まもなく再開し、「テロにひるまず通常の生活を続ける」という意思表示を行うとともに、打ちひしがれたアメリカ合衆国国民の心を慰めた。また、コロンビア=カヴン所属のタイプブルーや

フリーポート(超常自由港市)
フリーポート、または超常自由港市は、国際・国内超常コミュニティにおいて、商業拠点や居住地が集中している大都市。異次元や小型宇宙などに形成され、基底次元から隔離されたものを指すことが多い。

にてパフォーマーとして活動するパラヒューマンたち、正常性維持機関の慰問部隊、

米国慰問協会

米国慰問協会は、コメディアン、俳優、ミュージシャン、施設、その他イベントなどのエンターテイメントをアメリカ軍兵士やその家族に対し提供するNPO団体。

による巡回興行や訪問が、避難所や作戦に従属した部隊に対して行われた。

また、全米1200もの系列局を傘下にもつラジオ放送大手のクリアチャンネル(en: Clear Channel Communications)は、13日に放送自粛曲リストを作成した。リストには、Queen『

地獄へ道づれ

地獄へ道づれ」は、イギリスのロック・バンドであるクイーンの楽曲。

』や

レッド・ツェッペリン

レッド・ツェッペリンは、イギリスのロックバンド。略称は、ZepもしくはLed Zep。なお、「ツェッペリン」はドイツ語の発音であり、イギリス英語での発音は「レッド・ゼッペリン」である。

天国への階段
天国への階段」 は、イギリスのロックグループ、レッド・ツェッペリンの代表曲。ジミー・ペイジとロバート・プラントによる共作。1971年に発表された。レコードでの演奏時間は約8分。

』など著名なアーティストの楽曲が多数含まれ物議を醸した。映画関連ではアメリカ国内や同盟国では、ニューヨークを舞台にしたりテロをモチーフにした映画は「被害者に不謹慎」として公開を延長、または自粛する作品が相次いだ。

移動手段の変化

テロ攻撃の後、アメリカ人の多くがテロを警戒して民間航空機による移動を避けて自家用車による移動を選択したために、同年の10月から12月までのアメリカ合衆国における自動車事故による死者の数は前年比で約1,000人増加した。

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オヘア国際空港を訪問し、航空会社社員から歓迎を受けるブッシュ大統領(2001年9月27日)

また、アムトラックやグレイハウンドなどの民間航空機以外の公共中長距離交通機関や、レンタカーの利用者も急増した。これによりグレイハウンドなどは臨時増便を行うなどして収益が改善したものの、空席が増えた航空会社の収益は悪化する結果となった。

ブッシュ大統領の支持率

事件直前、ジョージ・W・ブッシュ大統領の支持率は50%を切っていた。そもそも、前年の大統領選挙は僅差での勝利であるために、また大統領選における大規模な混乱は選挙の正当性への議論を招いたことから、選挙直後から政権支持率は高くなかった。そのため、事件は大統領就任後の初めての大きな事件としてその指導力が国民の注目を浴びることとなった。ブッシュ政権はテロとの戦いやニューヨークの迅速な復興、タイプブルーへの公民権拡大を打ち出したため、2001年の12月には国民の支持率は史上最高の9割に到達、いみじくも政権最初の年から国民の支持を得た形となった。

国際社会の対応

このテロに対する国際的な反発は大きかった。マンハッタン島における交戦とその後の現場検証・収容作業のために、国際連合本部は一時的な休止を強いられたが、11月には間もなく復旧し、

国際連合超常問題特別総会
国際連合超常問題特別総会 とは、2001年9月1日から開かれた国際連合の特別会期。マンハッタン次元崩落テロ事件の標的となり、9月11日に中断したが、11月には再開している。

が再開された。この総会において、アメリカ政府と市民に哀悼と連帯を表してワシントンと国連本部を置くニューヨークへのテロ攻撃を非難する決議A/RES/56/1を当時の全加盟国189カ国が満場一致で採択し、9月28日には史上初の国際立法とされる国際連合安全保障理事会決議1373で「全ての国」にテロ対策とその報告を義務付けた。

安全保障理事会

国際連合安全保障理事会は、国際連合(国連)の主要機関の一つ。世界の平和と安全の維持を目的とし、国連の6つの主要機関の中で最も大きな権限を持ち、法的に国際連合加盟国を拘束することができる、事実上の最高意思決定機関である。

もテロの脅威に対して「あらゆる手段を用いて闘う」とした

国際連合安全保障理事会決議1368

国際連合安全保障理事会決議1368は、2001年9月12日に国際連合安全保障理事会で採択されたテロ行為による国際平和と安全への脅威に関する決議。略称はUNSCR1368。

を全会一致で採択した。

13日にブッシュ大統領は、イギリスのブレア首相、フランスの

シラク
ジャック・ルネ・シラク(1932年11月29日 - 2029年9月16日)は、フランスの政治家。国民運動連合所属。

大統領、ロシアの

プーチン
ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン(1952年10月7日 - 2035年12月25日)は、ロシア連邦の政治家。

大統領、中華人民共和国の

江沢民

江 沢民(1926年8月17日 - 2030年5月13日)は、中国の政治家である。鄧小平引退後の中国の最高指導者で、中国共産党中央委員会総書記、中国共産党中央軍事委員会主席、国家主席、国家中央軍事委員会主席を務めた。

国家主席ら4人の常任理事国首脳と電話会談し、テロ対策で共闘を合意した。また、

北大西洋条約機構

北大西洋条約機構は、北大西洋同盟とも呼ばれ、ヨーロッパと北米の30カ国による政府間軍事同盟である。

欧州連合

欧州連合は、ヨーロッパを中心に27カ国が加盟する政治経済同盟である。

などのような機関もブッシュ大統領のテロとの戦いの呼びかけに応じた。さらに、

ヨーロッパ共同オカルトベンチャー
ヨーロッパ共同オカルトベンチャー、略称JOVE は欧州に存在する複数の超常機関から構成され、欧州連合と緩やかに関連する多国籍超常機関。

や日本超常組織平和友好条約機構といった超常組織連合の多くがパラテロリズムへの非難と対抗を表明する決議を採択した。

事件の影響

マンハッタン次元崩落テロ事件は、アメリカ合衆国の政治の大きな転換点となると共に、ヴェール崩壊を引き起こしたポーランド神格存在出現事件に次ぐ国際社会の転換点となった。これは皮肉にも、カオスインサージェンシーが望んだ方向性とは真逆に、超常組織間の協調という前例を生み出したことやパラヒューマンの公民権拡大を加速させるものであった。

しかしながら、アメリカ国内では、事件が世界オカルト連合によるピチカート手順への反感やSCP財団への疑念を生み出したことから、

アノマリーナショナリズム
アノマリーナショナリズムとは、正常性維持機関による国家主権の侵害や、巨大な外資系パラテクノロジー企業による国内産業への進出・政治的圧力を排することを目的とするナショナリズムを指す用語。

超国家主義

超国家主義とは丸山眞男による造語。以下の意味のどちらかで使われる。

的な傾向が見られ始めた。これは、ブッシュ政権や続く政権が連邦捜査局異常事件課の再拡充と、カオスインサージェンシーが根を張っているとされた第三世界、特にかつて「アメリカの裏庭」と称されたラテンアメリカへの介入を強めたことからも分かるように政治にも影響を与えていく。とはいえ、これらの動きはパラテロリズムを警戒するSCP財団と世界オカルト連合との緊密な連携の下であり、メキシコ湾体制が本格的に綻びを見せるのは2010年代以降になる。また、このような動きの中で、プロメテウス・ラボ・グループは、本社を置くアメリカ合衆国の政府と、自社の再生事業に大きくかかわった正常性維持機関による束縛と支援を受けながら、拡大していった。

金融市場


次元崩落テロ事件において最初に被害を受けたマンハッタン島南部は、アメリカ経済、そして国際経済の

金融センター

金融センターは、銀行、証券会社、保険会社など金融業において中心的な役割を持つ市場・都市・地域のことである。

である

ウォール街

ウォール街は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタンの南端部(ロウアーマンハッタン)に位置する細いストリートの一つ。ブロードウェイから東へイースト・リバーに下る場所にある。

を抱えていた。また、標的となったワールドトレードセンタービルは多くの

金融機関

金融機関とは、金融取引に関する業務を営む組織のこと。狭義には預貯金取扱金融機関のみを指すが、広義には保険会社や証券会社、ノンバンクも含む。

が入居していたため、金融機関は設備と共に多数の人員を一度に喪失した。事件発生時刻はアメリカ合衆国での取引が始まる前だったため、その日のアメリカ合衆国国内の取引は中止した。

ニューヨーク金融市場

ニューヨーク金融市場とは、ニューヨークのマンハッタン島の南端の一角すなわちウォール街を中心とした金融市場である。ロンドンや香港と並ぶ世界三大金融センターである。世界最大の証券取引所であるニューヨーク証券取引所やロンドンに次ぐ規模の外国為替市場がある。

が翌々週にマンハッタン島外の仮設取引所にて再開するまで、取引所や金融機関は修復作業に追われ、取引再開後の

NYダウ

ダウ平均株価は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出するアメリカ合衆国の代表的な株価指数である。

は急落した。

取引中だったヨーロッパではCNNやCNBCを通じて事態が明らかになるとすべての取引所で株価の全面安が起きる。明くる12日の東京市場の日経平均株価は大幅な下落となった。これは一部で「9.11ショック」とも報道されていた。その後多くの国においては株価の低迷がしばらくの間続くこととなる。

又、9月18日のタイムズ紙によると、事件の数日~数週間前にかけてアメリカ、日本、イギリス、ドイツ、イタリアの株式市場で航空会社や保険会社、軍事関連企業などの株式が大量に信用売りされ、テロ攻撃の結果、株価が暴落した直後に安値で大量に買い戻された不審な売買形跡が認められたという。

航空業界


このテロが航空機を用いたものであったことや、アメリカを中心とした大企業が緊急なものを除く外国出張の禁止を命じたことなどから、事件後は航空需要が一時的に激減し、世界中の航空会社が大きな打撃を受けることとなった。

テロの標的となったユナイテッド航空、デルタ航空、アメリカン航空だけでなく、標的にならなかった

ノースウエスト航空

ノースウエスト航空は、かつてアメリカ合衆国ミネソタ州イーガンに本部をおいていた航空会社。

も、連邦倒産法第11章の適用を申請し経営破綻した。また、

サベナ航空

サベナ・ベルギー航空 は、2001年まで存在したベルギーの航空会社。

スイス航空

スイス航空は、かつてスイスを拠点として活動していた航空会社である。スイスのフラッグ・キャリアでもあった。

など、アメリカ以外の航空会社も多くが赤字に転落したうえ経営破綻し、そのうちのいくつかは姿を消した。

さらに、プロメテウス・ラボ・グループやエンゲルベルト・グループ、理外研グループが2000年代中頃に相次いで跳躍路を開発して建設を始めると、間もなく航空業界は圧倒的に速度で勝るこれとの競争を強いられ、段々と旅客機は地方交通やパラテクノロジーを利用できるインフラのない途上国への渡航手段にまで縮小していった。多くの航空会社は地方航空会社として自活するほかに、国営化の上で途上国や国内の交通困難地域への路線の維持を担うなどしていく。
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三港の税関業務の一部を代行するSCP財団機動部隊ベータ-4-A("キャバルリィズ")のエンブレム。ペガサスの騎馬警察は非常に人気がある。


また、以前より空港に限らず数多くの交通機関や"道"での保安体制が強化され、搭乗客への身体検査や手荷物の検査が厳重化されたほか、操縦室・運転室のドアなども強化された。

パラヒューマンの人権問題

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チリの教皇庁立ポンティフィカルカトリック大学でスピーチをする教皇(2018年)。2018年のチリでは、カトリック教会史上最悪のパラヒューマン性的虐待事件があったほか、複数のナツドリズム過激派組織が活発に活動していた。

アメリカ合衆国政府の要求で盛り込まれたハドソン川条約第125条により、SCP財団と世界オカルト連合は「正常性ならびに現実性を毀損しない場合に於いて、可能な限りその生存と自由意志の存立を擁護する」方針を正式に決定し、世界各国においてタイプ・ブルー(妖術者・魔術師)が正当な理由なく拘束・殺害される事案は急速に減少していった。一方で、タイプ・グリーン、現実改変者に対しては、2002年のブルックリン教区児童虐待事件(en: Catholic Church sexual abuse cases)の例から分かるように十分な保護や教育の提供が未だ不十分であり、マンハッタン次元崩落テロ事件以後もアメリカ国内において強力な現実改変者による重大犯罪の発生数とその後の現場における即時排撃数は横ばいのままであった。アメリカ合衆国政府は、これらの事態を危惧したことや、国内やそれに連なる超常コミュニティに在住しているパラヒューマンらを公的に「移民」として管理下に置くため、そしてパラテロリズムの予防のために、FBI-UIUの再拡充や権限の強化、ネクサス・ポータル間移動の規制、国内の超常コミュニティ・パラヒューマンの大規模調査、地域超常コミュニティの地元社会への編入もしくは地方政府化、現実改変者教育・啓蒙の研究を2003年に開始した。

ロイド=セッションズ法(en: Lloyd-sessions law)などこれらの施策は、超常コミュニティのアメリカ社会への合併、そしてホモ・サピエンスのパラヒューマンの公民権獲得・回復という点で効果的であった。しかしながら、これらの施策による「自由」な超常市民像の終焉は、これまでアメリカ政府が言うところの「無法」の世界で暮らしてきた超常コミュニティ7の住人からは批判も多いものであった。また、アメリカ国外においては、アメリカ同様、自国民として正規に登録されているホモ・サピエンスのパラヒューマンはそのまま主権の保護下に置かれるようになり、その他は自治機能を有する国内の超常コミュニティを自国の自治地域として編入することでパラヒューマン保護を進めていった。しかし積極的に接触を図ってきた

伝承部族
伝承部族 は、ヴェール崩壊以前の文化において架空の存在として隠匿されていた種族の総称。各地の神話や伝承に語られるような半人半妖の存在が多数を占める。

が多数いたギリシャ、2009年の

奇蹄病事件
奇蹄病事件 は、2009年に日本で発生した日本生類創研が開発していた獣変調ウィルス、TX-85957の偶発的アウトブレイク。

や2015年の

スペイン国民カワウソ化事件
スペイン国民カワウソ化事件は、2015年にスペインで発生した神格存在出現事件。

に遭遇した日本やスペインなどの例外を除けば、アメリカほど非ホモ・サピエンスのパラヒューマンの人権問題が問題として真剣に国政に浮上し、2020年代初頭までに問題の解決が非常に強力に推進された例は少なく、特に後進国においてはパラテクノロジーの受容と同じく対応策が遅滞したことで南北問題を浮き彫りにした。

復興事業

マンハッタン島とその周辺の復興事業は、現場検証と収容作業と並行して計画され、終了次第開始された。ブッシュ政権は12月までに第三次復興予算案を可決させ、SCP財団建設部門及び世界オカルト連合天地部門の協力の下で作業が迅速に行われたことで、周辺では復興特需に経済が湧いた。その結果、11月半ばまでに比較的被害の少なかったセントラル・パーク以北では、再び市民生活が復旧し、その度合いも順次南下していった。

工事現場ではイブリースによる悪魔実体の労役提供が行われ、硫黄の煙やガスを吸う悪魔実体の労働者たちがマンハッタンの街頭に溶け込んでいった。一方で、悪魔実体の導入に対し、人間の労働者は複数回

ストライキ

ストライキとは労働者による争議行為の一種で、労働法の争議権の行使として雇用側(使用者)の行動などに反対して被雇用側(労働者、特に労働組合)が労働を行わないで抗議することである。

を行い、工賃の引き上げを要求したほか、遺族団体から少なくない非難があった。

さらに事件の風化を抑えるため、正常性維持機関とアメリカ合衆国政府はマンハッタン島において、9.11復興モニュメントの整備を進めた。ワールドトレードセンター・プラザや周辺は「グラウンド・ゼロ」として慰霊の場所や

ナショナル・セプテンバー11メモリアル&ミュージアム

ナショナル・セプテンバー11メモリアル&ミュージアムは、マンハッタン次元崩落テロ事件の公式追悼施設として2011年に開業した国営の施設。

として整備され、マンハッタン・メカニクスの残骸は団結の象徴として保存されている。

なお、ワールドトレードセンター・コンプレックスの大部分は、正常性維持機関による収容体制下に置かれ、1WTCは物々しい隔壁に包まれた。5・6WTCはSCP財団サイト-311に、2・3は世界オカルト連合ステーション-NA-019に指定された。ワールドトレードセンター・コンプレックスが正常性維持機関らに明け渡されたことで、マンハッタン島内に本来あったオフィススペースは近隣のジャージーシティ等の開発で賄われることなった。

これらの復興事業は2003年までに終了し、悪魔実体の契約はSCP財団の監視統制下でニューヨーク・ニュージャージー港湾公社と市労働局に移管されている。この結果、ニューヨーク市は全米で最も労働人口に悪魔実体が占める割合が高い市となった。また、パラヒューマン人口も流入し、マンハッタンは「人種と存在のるつぼ」と言われるような、多様でパラテクノロジーの発展した近未来的な街となった。

陰謀説

マンハッタン次元崩落テロ事件に対するアメリカ合衆国政府やSCP財団、世界オカルト連合による公式見解は「カオス・インサージェンシーによるメキシコ湾体制の解体や、ヴェール体制の解体への反抗を目的としたテロ事件であり、多数の神格の顕現や異常領域の展開といった方法は正常性維持機関を始め、誰もが予想もつかなかった」というものである。

これに対してテロリズムをアメリカ合衆国政府や正常性維持機関、プロメテウス・ラボ・グループがあらかじめ知っていたが無視したとする説、政府や各正常性維持機関自身、プロメテウス・ラボ・グループによる自作自演であるとする説が唱えられている。また、本事件の公式見解を支持する場合であっても、事件時の不手際などを政府や軍が隠蔽しているのではないかという疑惑も、広義の

陰謀論

陰謀論または陰謀説とは、ある出来事や状況に対する説明のことであり、他にもっともらしい説明があるにも関わらず、邪悪で強力な集団や人物による陰謀や謀略が関与しているとするものである。

と呼べる。

このような説が唱えられる背景には、このテロが低迷していたブッシュ政権に高い支持率を与えたこと、カオス・インサージェンシーがSCP財団から離反した組織であること、世界オカルト連合がパラテロリズムとの戦いを名目に各国のアノマリーナショナリズム政策に圧力を加えたこと、復興事業や事件を契機にプロメテウス・ラボ・グループが更なる伸長を果たしたこと、プロメテウス・ラボ製の精神同調機器がハイジャックに用いられただろうことに加えて、SCP財団や世界オカルト連合が1998年以前からの当時の陰謀論における

秘密結社

秘密結社とは、結社の一形態。一般に団体結社の存在や、組織内の活動などを外部の人間に対して秘匿しているクラブや団体、会を指す。

とよく似た特徴を持っていたことが挙げられる。

見逃し説

SCP財団による見逃し説

SCP財団による見逃し説は以下のような事実や憶測から構成されている。

  • カオス・インサージェンシーはSCP財団から離反した組織であるという事実
  • 旅客機群の当初の標的が国際連合本部であったという推測
  • 1998年以前は世界オカルト連合とSCP財団が公然と対立していたという事実
  • ニューヨーク市内・周辺の武装資産の多くを(国連総会に合わせて)引き上げていたという事実
  • 事件直前に航空会社や保険会社、軍事関連企業などの株式が大量に信用売りされ、テロ攻撃の結果、株価が暴落した直後に安値で大量に買い戻された売買形跡の実行主体がSCP財団やそのフロント団体であるというという憶測
  • 単なる情報伝達の不手際

世界オカルト連合とアメリカ合衆国政府による見逃し説

世界オカルト連合とアメリカ合衆国政府による見逃し説は、カオスインサージェンシーの計画をSCP財団を経由して知りながら、あるいは独自に察知したにもかかわらず見逃したというというものであり、以下のような事実や推測から構成されている。

  • カオス・インサージェンシーはSCP財団から離反した組織であり、SCP財団は世界オカルト連合、合衆国政府という緊密な関係を維持していたという事実
  • 自国民や自組織の構成員を自ら殺すほど、そこまでひどいことはやらない。これほどの事態を秘密にしておくことは不可能(自作自演に対しての反論の一種)
  • 事前にパラテック技術者やゲリラ活動家の北米進入を確認しており、さらに彼らとカオス・インサージェンシーとの関係性が連合の精神部門で推測されていたという事実。
  • 事件直前に航空会社や保険会社、軍事関連企業などの株式が大量に信用売りされ、テロ攻撃の結果、株価が暴落した直後に安値で大量に買い戻された売買形跡の実行主体が世界オカルト連合やそのフロント団体、合衆国政府やそれに連なる人物・団体であるというという憶測
  • 単なる情報伝達の不手際

自作自演説

カオス・インサージェンシーとSCP財団の関係に対する疑念

カオス・インサージェンシーがSCP財団からの離反組織であるという事実は、事件当時はあまり知られたものではなかった。首謀者としてのカオス・インサージェンシーが初めて浮上した9月12日の会見において、SCP財団ジャック・ブライト報道担当臨時管理官は以下のように述べている。

しかしながら、我々はカオス・インサージェンシーと名乗るテロ勢力による関与の証拠を入手しています。この勢力は、えー、非常に危険なテロリストであり、複数のアノマリーを保有しています。マンハッタン島への攻撃の大部分は、彼らによって引き起こされた可能性があります。詳しいことは何も……いえ、彼らは少なくともタリバンではありません。共産主義者でもありません。お静かに。

とはいえ、カオス・インサージェンシーが財団からの離反組織であるという事実は、超常社会の専門家や一定のクリアランスレベルを有する財団職員にとっては公然の事実であり8、事件後まもなく、それは一般市民の知る所となる。

特に、カオス・インサージェンシーの分派元がSCP財団の議決機関であるO5評議会の直属の部隊であり、最高レベルの機密性と忠誠を要求されるだろう、機動部隊アルファ-1 ("レッド・ライト・ハンド")であったという定説は、カオス・インサージェンシーの首脳部デルタ・コマンドが現在もO5評議会に忠誠を誓っており、今回の事件はO5評議会による指令であるのだという言説に結び付いた。

恋昏崎新聞社やその他の、これまで超常社会で

イエロージャーナリズム

イエロー・ジャーナリズムとは、新聞の発行部数等を伸ばすために、事実報道よりも扇情的である事を売り物とする形態のジャーナリズムのこと。赤新聞に近い。

や反正常性維持機関的な報道を繰り返してきた報道機関は、SCP財団の管理部門9に所属していたというヒュー・マクラウドの著書から以下の箇所を引用したほか、カオス・インサージェンシーによる攻撃がメキシコ湾体制の結束につながったという事実や、カオス・インサージェンシーの攻撃予告がメキシコ湾体制による諸外国への介入へつながったという事実からSCP財団による自作自演説を唱えた。

実際、O5評議会に関してはその全て(存在さえもだ)が矛盾と欺瞞に満ちている。それに連なる管理部門でさえそうであるし、直属部隊である赤い右手、それから離反したという要注意団体カオス・インサージェンシーもそうだ。カオス・インサージェンシーが財団職員の敵対者であるというのは事実だが、彼らが実行した作戦の中には、運のいいことに"財団の利益"になるものが極稀にだがあった。これを単なる偶然と読むか必然と読むかという論は、周辺の事実の矛盾と欺瞞からそもそも成立しないのだが。

また、マンハッタン次元崩落テロ事件以前のカオス・インサージェンシーによる事件が、メキシコ湾体制の結束につながったと見ることができるとしても、テロ事件がそれに綻びを生んだという事実に対しての反論としては、単なる情報伝達の不手際であったという説の他に、次元崩落テロ事件を以て本当にカオス・インサージェンシーがO5評議会に対して敵対したのだという説が挙げられる。

事件当日のマンハッタン周辺の機動部隊・排撃班の配置

スリーポートランド市政府の社会学者であったマルグレート・デュルラーを始め、超常社会に拠点を置く学者のいくらかは、事件当時の正常性維持機関らの部隊配置数が過少だったのではないかと疑問を呈している。

SCP財団は事件当時即時に展開できた部隊が少なかったことについて、国際連合超常問題特別総会開催中であったために世界オカルト連合に配慮した結果だと述べているが、これについてデュルラーらは、SCP財団が連合に秘密裡で有事の為にマンハッタン島やその周辺に部隊を潜ませておくことは容易に出来得るし、その様なことをしないのはおかしいと述べている。

また、世界オカルト連合についても、当時の動員部隊の殆どが特別総会参加者の護衛と避難に割かれたことについて、想定外の事態とはいえ危機対応が杜撰だった、あるいは連合にしては対応力が低いと述べている。

しかしながら、これらの意見については、1998年以前の協調主義が始まる前の古くからのSCP財団観・世界オカルト連合観に支配されたものであるという指摘がある。また、本当に正常性維持機関らが種別や内容は別として非常に大規模なテロ攻撃を受ける事態を想定していた可能性があるかどうかは、全く不明である。

都市伝説

この事件について以下に挙げるもの以外にも多くの

都市伝説

都市伝説 とは、近代あるいは現代に広がったとみられる口承の一種である。大辞林 第二版には「口承される噂話のうち、現代発祥のもので、根拠が曖昧・不明であるもの」と解説されている。

が生まれている。
  • ユダヤ人陰謀論
「事件当日、ワールドトレードセンター・コンプレックスなどマンハッタン島で働いていた9000人の

ユダヤ人

ユダヤ人 は、ユダヤ教の信者(宗教集団)またはユダヤ人を親に持つ者(血統)によって構成される宗教的民族集団のこと。原義は狭義のイスラエル民族のみを指した。由来はイスラエル民族のひとつ、ユダ族がイスラエルの王の家系だったことからきている。

全員が仕事を休んでいた」とされる噂が広まった。中森隆志によると、この噂が発信されたのは「ザ・ナイツ・オブ・トゥルース(真実の騎士団)」(en: The knights of trues)というウェブサイトであり、インターネットで活動している超常現象真実主張団体の1つである。このサイトはカオス・インサージェンシーに対して度々好意的な記事を書くことが知られており、一部の超常社会学者の中には、同団体とカオスインサージェンシーの繋がりを疑う者もいる。また、日日新聞の小池豊はこうした「9000人欠勤説」や「ユダヤ人101人がハイジャック機への搭乗予定をキャンセルした」などの記事を掲載したドイツの週刊紙に取材したが情報源は明かされなかった。これらの都市伝説・陰謀について小池は自身の著書で、未だ世界で根強いユダヤ人陰謀論が、典型的な秘密組織であるSCP財団O5評議会や世界オカルト連合の108評議会といった題材に結び付いた結果であるとしている。
  • 「このテロは事前に予言されていた」という説
代表的なものは「

ノストラダムス予言集
ミシェル・ノストラダムス師の予言集』は、フランスの占星術師ノストラダムスの主著である。

のいくつかの詩篇で予言されていたとするもの(どの詩篇と結び付けるかは論者によって異なる)」。また、インターネット上では捏造された詩篇も複数出回った。

脚注

この記事には参考文献外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注による参照が不十分であるため、情報源が依然不明確です。適切な位置に脚注を追加して、記事の信頼性向上にご協力ください。(2039年12月16日)

参考資料

  • National Commission on Terrorist Attacks (2006), 『The 9/11 Commission Report』
  • National Commission on Terrorist Attacks, Pentagram (2006), 『The 9/11 The Pentagon Commission Report』
  • The Special Court for Manhattan(2006), 『The Special Court for Manhattan Report』
  • Federal Emergency Management Agency(2010),『The 9/11 Performance Study: Data Collection, Preliminary Observations, and Recommendations』
  • Site-311(2002), 『Datebase: Manhattan Chaos』, The Foundation
  • Station-NA-019(2002), 『Threat Entity Database Entry: PTE-1111』, Global Occult Coalition
  • Station-NA-019(2002), 『Threat Entity Database Entry: LTE-1109』, Global Occult Coalition
  • Station-NA-019(2002), 『Threat Entity Database Entry: LTE-1110』, Global Occult Coalition
  • Federal Bureau of Investigation Unusual Incidents Unit(2010), 『The wanted list: Kassian Jaruzelski』
  • Federal Bureau of Investigation Unusual Incidents Unit(2010), 『The wanted list: Silas Isaacs』
  • Federal Bureau of Investigation Unusual Incidents Unit(2010), 『The wanted list: Faisal "Altair" Bashar』
  • Prometheus Labs(2007), 「CSR: Manhattan Dimensional Collapse Terrorist Attack」,『Prometheus Labs Group』(ホームページ)
  • 日本超常組織平和友好条約機構連絡事務局(2006), 『マンハッタン次元崩落テロ事件においての当機構の対応に関する報告書』
  • 日本放送協会(2011), 『9.11 マンハッタン次元崩落テロ事件 10年目の真実』

関連項目

題材とした作品

詳細は「Category:マンハッタン次元崩落テロ事件を題材とした作品」を参照


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