闇寿司ファイルNo.1031 "魚の目玉軍艦"

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概論

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こんなのがゴロゴロ載せられていたら怖いし気持ち悪い

魚の目玉軍艦とは、その名の通り魚の目玉をネタにした軍艦である。魚の目玉は煮つけや焼き魚など、ほとんどは火を通して食べられる食材であるが、ここではあえて生の目玉を使用している。いくら軍艦のように生の魚の目玉がゴロゴロとシャリの上に載せられていて、見た目はなかなかに気持ち悪い。しかし、この「気持ち悪さ」こそがこの寿司の長所である。

スシブレード運用

攻撃力

防御力

機動力

持久力

操作性

キモさ

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基本的な性能は他の軍艦系スシブレードと同じように、海苔の外装によって攻撃力と防御力は高く、その反面機動力と持久力に欠けている。加えて、見た目のグロテスクさから慣れないうちは操作に集中しづらい。こう考えるとこのスシブレードの強みは無いように思えるが、もちろんそんなことはない。お察しの通り、このスシブレードの強みは相手の戦意喪失効果を狙えるところにある。勝負の世界においてメンタルが勝敗に与える影響は大きいということはよく言われているように、スシブレード界においても相手の戦意喪失を目的としたスシブレードは多い。しかし、だからといってゲテモノを使えばよいという話でもない。スシブレードの味はスシブレードの性能に大きく関わっているため、見た目(の醜悪さ)を追求しすぎても強いスシブレードは握れない。その点目玉軍艦は一般的に食べられている食材を使用することで、「まあ食べられることはわかるけど食べたくねぇ……」という絶妙なラインを攻めている。これによりスシブレードとして使える性能とデバフ効果をバランスよく両立させることに成功した。

もちろん目玉の射出も可能だ。目玉軍艦ならば、相手のスシブレードだけでなく直接ブレーダーに発射するのも効果的だろう。急に目玉が飛んで来たら少なくとも相手をびっくりさせて操作を狂わせることができるかもしれない。

他の活用法

魚の目玉にはDHAやEPAが多く含まれていると言われている。つまり、魚の目玉軍艦を摂食し、寿司の呼吸によって消化吸収率を高めることでDHAとEPAを余すことなく取り込めば、即効性の記憶力向上や視力強化が見込める。

また、このファイルは魚の目玉を使用する前提で書いているが、一応魚のでなくても目玉軍艦の形にはなる。なので人間の目玉を使って「お前の目玉もこの"人間の目玉軍艦"のネタにしてやろうか!?」なんて脅しもできる。1

エピソード

目玉軍艦を作成するきっかけは一か月前に遡る。9月末、筆者の闇寿司仲間内で「ハロウィンに"ハロウィンらしいスシブレード"を持ち寄って大会をやろう」という話が持ち上がった。話は盛り上がり、最終的に「既存スシブレード使用禁止・4人同時対戦・最下位は全員に焼肉奢る」というレギュレーションで行うことになった。そんなわけで筆者は「ハロウィンらしいスシブレード」のネタ探しのために料理サイトで「ハロウィン」と検索した。検索結果を眺めてていたら、そこで「目玉ゼリー」なるもののレシピを見つけた。2初めはこれをネタにした軍艦にしようと考えたのだが……思いとどまった。この程度のアイデアは仲間内でもたどり着く奴が多いのでは?そう考え直した。では勝つためにはゼリーという偽物ではなく本物を使えばいい。これが魚の目玉軍艦を作成したきっかけである。

そんなわけで大会当日。佐坂、十見、嘉治、筆者の4人が一堂に会した。挨拶もそこそこにさっそく試合を開始した。掛け声と同時にスシブレードを打ち出す。佐坂は"タランチュラの握り"3、十見は"ジャック・オー・ランタン"4、嘉治は"スシゴースト"5を打ち出した。

まず筆者は一番近くにいたスシゴーストに体当たりを仕掛けた。しかし、

筆者: 攻撃がすり抜けた……だと?

嘉治: クックック、その通り!スシゴーストは魚の幽霊、物理攻撃は無効だ!

筆者: マジか!?

嘉治: まあこちらからも触れないが問題ない!活け造りカスタムだから持久力はこちらが上だ!

持久力勝負では分が悪い。ここは無視して他2人のスシブレードと戦いに行くべきか?しかし潰しあって消耗させるのも奴の狙いだろう。どうする……!?ここでタランチュラの握りをバーストさせたらしい6十見が動いた。

十見: 幽霊ねェ……ならこれはどうかな?

嘉治: はん!ジャック・オー・ランタンのただの体当たりがなんだって…………何ッ!?

筆者: 攻撃が、当たった?

十見: ジャック・オー・ランタンも幽霊の一種だぜ。同じ幽霊に攻撃が当たらないはずがないだろ?

嘉治: クソっ!なんでそんな都合よく!

よし、ここでスシゴーストは潰しておきたい。おそらくジャック・オー・ランタンがぶつかった瞬間は実体化してこちらの攻撃も当たるはず、そこを狙う。しかし接近するとジャック・オー・ランタンに巻き込まれかねない。ならば方法は一つ。

筆者: そこだッ!食らえ!

ジャック・オー・ランタンとスシゴーストがぶつかる瞬間を狙って目玉を射出する。ジャストタイミングでスシゴーストにヒットした、と思いきや

筆者: め、目玉がちょうどスシゴーストの目の位置に嵌った……?7

嘉治: な、何をした?

筆者: こっちが聞きたい!

十見: 待て!様子がおかしいぞ!

スシゴースト: あああ、目玉だ。私の目玉だ。

嘉治: 喋ってるぞ!どうなってんだ?!

スシゴースト: ああ、見える。見える……

スシゴースト: ……お前の顔、覚えてる。

筆者: は、はぁ!?俺!?

ここで筆者は気がついた。あのタイ、今朝目玉軍艦のために目玉を抜いたやつだ。大きさ、ヒレの形に見覚えがある。

スシゴースト: 生きたまま目玉をくり抜かれた怨み……呪ってやる……呪ってやる……呪ってやる……

十見: 消えた……

筆者: ……なあ、なんで俺が今朝捌いたタイの幽霊を嘉治が使ってるんだよ。

嘉治: 知らねえよ。俺はただ、特に執念が強かったやつを選んだだけで……

筆者: ……

十見: ……

その後は3人とも試合を続ける気分でもなく、引き分けで終わらせた。レギュレーション通り、最初にやられた佐坂8に焼肉を奢ってもらって今に至る。

消えたあの幽霊はどこに行ったのか。筆者はホントに呪われたのだろうか。なんか帰ってきてからやけに視界が暗い気がするし、ずっと生臭い臭いがするが、お祓いに行ったほうがいいのだろうか。誰か教えてくれ。

関連資料

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誰かに呪われるようなことがあればぜひこれを参考にしてほしい。

文責: 南 縁斗


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