概論
"スシ投げ"はスシブレードに並ぶポピュラーなフードスポーツ、パイ投げに由来する戦法だ。通常のスシブレードは回しつつ射出するものだが、スシ投げでは相手の顔面に向かってそのままぶつける。特別な道具を使わないためいかなる寿司でも組み込みやすいというのが分かりやすいメリットだろう。
スシブレード運用
攻撃力
防御力
機動力
持久力
重量
操作性
上記のパラメーターはカリフォルニアロールを投げた際のステータスだ。スシ投げは大きく振りかぶって投げつけるという特性上、スシの動きが俊敏かつ直線的になる。これは使用する寿司元来の性能から攻撃力と機動力を底上げし、その代わりに防御力と操作性を引き下げることになる。カリフォルニアロールの場合高い操作性と低い攻撃力をうまいこと調整するために比較的相性はいいと思われる。もちろん元からスピード特化の寿司をさらに速くすることに使ってもいい。
しかしスシ投げ最大の特徴はその隠密性にある。元々パイ投げがドッキリによく用いられることもあり、その即時性はお墨付きだ。具体的には相手がまだ自分の存在に気づかないうちにすかさず近寄り相手の顔面に寿司を叩きつける。相手はそのまま寿司を出すことなくノックアウトされる。闇寿司忍者にはうってつけの戦法であると言える。
エピソード
これは当ファイルの製作者である毛王もおうが体験したエピソードである。
上では並ぶとか書いたがはっきり言ってスシブレードの知名度はパイ投げに遠く及ばない。かたやテレビでもはや見ない日は無い罰ゲームの定番、かたや弾圧に怯えて影でひっそり行われるだけのスポーツ。ぶっちゃけ悔しい。なんで俺たちだけがこんな目にあわなきゃならないんだ。とまあ文句だけ言っても仕方がない。こういう時はさっさとパクってその良さを体で学ぶのが手っ取り早い。善は急げ、俺はさっそく試してみることにした。
俺は一方的にライバル視されているうどん使いの亀丸から逃げていた。別に怯えてるとかでなく単純にめんどくさいのである。ただ妙にねちっこい奴はどこまでも俺を追い続ける。埒があかない俺はスシ投げの準備を始めた。
俺は木の陰で亀丸が来るのを隠れて待った。間近に来た瞬間そのまま顔面にアタックする算段だ。そして待ち続けること1分。ついに亀丸が姿を表した。慎重に狙いを定め、俺は勢いよく飛び出し奴の顔面にラーメンをぶちまけた。
俺 お゛お゛お゛お゛り゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛!!!!
亀丸 え?う゛わ゛熱゛っ゛ぢ゛っ゛っ゛!!!!
大成功だ。亀丸は熱さでのたうち回ってる。しかもあの闇親方にしかまともに扱えないラーメンをいとも簡単に使えた。俺は闇寿司に今後起きるパラダイムシフトを予感し、興奮とともに背中の薄ら寒さを感じた。しかしここで亀丸の手から放り出されたうどんが宙を舞った後に俺の頭にクリーンヒット。
俺 熱゛っ゛ぢ゛っ゛っ゛!!!!
しかもあの野郎持久力向上のためかあんかけにしやがって、おかげで火傷レベルの熱さが拭いきれない。
俺 み゛ず゛っ゛!!!!み゛ず゛を゛っ゛!!!!
亀丸 メ゛ン゛マ゛が゛っ゛!!!!メ゛ン゛マ゛っ゛!!!!
俺と亀丸は別々に水を求めてその場を去った。 とまあスシ投げの初陣は辛くも引き分けとなったが俺はその可能性に未来を感じていた。とりあえず肩を鍛えるところからやっていきたいと思う。
関連資料
思いつかなかったから今回はナシ、ごめんな。
文責: 毛王
不滅なる寿司の選別・利用・維持および活性化のための委員会Sortation, Utilization, Maintaining and Energizing Committee of the Invincibles (SUME-CI)より通達
以上のファイルは食いもせずに寿司を潰す行為がMOTTAINAI精神に引っかかりDeletedカテゴリに送られました。
食べ物を粗末にするのはやめましょう。