Dクラス人材輸入プロジェクト
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Dクラス人材の確保についての提案


報告者: 吉岡嘉重

役職/クリアランスレベル: 財団日本支部人事部次長/レベル4


 現在、日本国内でのDクラス人材の確保が困難になってきています。
 日本国内での死刑判決数は増加傾向にあったものの、再審や上告の可能性によって、Dクラス人材として扱える死刑囚は減少傾向にあるといえ、確保が困難になっていくと考えられます。また、近年の海外、特に欧米での死刑廃止運動が日本国内に飛び火し、更に確保が困難になる恐れがあります。
 現在の日本支部で収容しているアノマリーの収容に必要なDクラスやアノマリーの実験のために消費されるDクラスの数を減らさなければ、Dクラス人材の不足による収容違反が発生することもありえるでしょう。
 しかし、私はDクラス人材の消費量は減らすべきではないものと考えます。そこで私は、Dクラスに値する人材を輸入することを提案いたします。
 日本支部では、財団フロント企業や傘下の企業の営業成績が他支部よりも良好であるため、資金面は潤沢にあります。私はこの資金力を活かして、Dクラスに値する人材を他国より購入して日本支部で活用することが、今後予想されるDクラス人材の不足という懸案を解決できるものであると考えます。
 何卒、検討の程をよろしくお願いいたします。


日本支部理事会 "鳳林"

 吉岡君。報告に感謝する。Dクラスの不足は確かに懸案事項であると私も思う。この提案を日本支部理事会に提出することにする。結果については、追って連絡する。


追記: 吉岡嘉重次長の提案は日本支部理事会の満場一致の賛成によって採用されました。財団日本支部では、Dクラス人材輸入プロジェクトを発足します。このプロジェクトの最高責任者には、吉岡嘉重が就任されます。

追記2: 吉岡嘉重は、本プロジェクトの発足に際して、日本支部人事部本部長に昇格となります。

日本支部倫理委員会からプロジェクトに対する提案


 吉岡嘉重殿、この度の人事部本部長への昇格、おめでとうございます。人事部とプロジェクトのお仕事でお忙しい所と思います。
 この度、我々は貴殿が推進しているDクラス人材輸入プロジェクトについて、提案したいことがあります。
 それは、Dクラス人材の輸入者リストに政治犯を含めないことです。
 提案に当たっての経緯として、他国の司法が日本国の司法と異なる点が挙げられます。我々が輸入するDクラスの中に、政治犯のような人物が含まれていた場合、財団日本支部がその国の紛争に巻き込まれることになります。そのようなことは、我々財団の仕事ではありません。財団はあくまでもアノマリーを確保し保護し、収容することが仕事であります。このようなトラブルを未然に防ぐためにも、取引相手国に対して政治犯を人材リストに含めないことを約束させるべきです。
 最後に、倫理委員会としても、Dクラスの輸入は必要であるという結論が出ています。このプロジェクトが成功することを願っております。


追記3: 吉岡嘉重本部長の提案により、財団日本支部倫理委員会より、████委員が顧問に就任されました。

財団日本支部と対象国家との協定について

財団日本支部はDクラス人材を輸入する国家との間に、以下の協定を締結すること。

1. 財団日本支部は、一度成立した取引は完遂する。
2. 財団日本支部は、人材輸送に際して武装して警護することができる。また、要請に応じて異常性事件の捜査に協力する。
3. 財団日本支部は、その国の政治体制など、内政に干渉することはできない。
4. 輸入相手国は、政治犯などの再審の余地のある人物を人材リストに加えない。
5. 輸入相手国は、一度取引した人材の返還を要求しない。
6. 輸入相手国は、単価の設定を行うことができるが、単価の再設定などは財団日本支部との協議を行う。

財団記録・情報保安管理局及び人事部より通達

下記のファイルは、財団日本支部人事部のレベル4機密事項です。
適切なアクセス権を保持していないアクセス試行は記録され即時懲戒処分の対象となります。

ー RAISA日本支部担当官・人事部 ー

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