付記: SCP-2892-JPを用いたF-50精製の映像及び実験記録。
SCP-2892-JP-A:エージェント・市彦。████年██月██日の任務中に死亡が確認された。
SCP-2892-JP-B:エージェント・継彦。エージェント・市彦の実弟である。また、実験記録-██の結果に基づき手順:二親等内に属する人物に対する侮辱をSCP-2892-JP-B本人によるSCP-2892-JP-Aの侮辱に置換する。
セキュリティ・クリアランスレベルの関係上、実験終了後エージェント・継彦は結果に関係なく実験終了後記憶処理を受ける。
<記録開始>
最期の最期までまるで人生が無駄だったような無能を見せ付けてくれた兄貴へ。あなたの人生はまさしくクズみたいなものでしたね。
今ではSCP-███-JPと定義されているオブジェクトによるインシデントで父親も母親も祖母も守れなかった所からあなたの無能は始まっていました。
あの時にあなたがくたばっていなかった事が今思い返しても本当に残念でなりません。
████年██月に発生したインシデントによりエージェント・市彦及び継彦の家は破壊され、彼等の家族を含む██人の死傷者が発生しました。
当時の状況からエージェント・市彦がエージェント・継彦を建物の崩落から庇っていた事が確認されています。
財団といった胡散臭え秘密結社のエージェントに任命された時も何ひとつとしてあなたの駄目さは変わりませんでしたね。
ある時には調査任務と言いながら尻尾を巻いて逃げ出す事もあり、またある時には叫び声を上げる仲間を見殺しにした事もありましたね。
際だった結果を出した事と言えば人殺し。
世界を守る為だとうわ言の様に呟いていた事もあり、日が違えば家族を守る為とどっちつかずの考えなし。
頭の無いゾンビの方がまっとうに考えられるんじゃないかとまで思いもしましたし、
今となってはそんな考えすらゾンビに対して失礼だったのだと強く思っています。
エージェント・市彦の管轄であった任務は異常空間への調査及びGoI関連施設への威力偵察でした。
エージェント・継彦と協力しての任務は複数回達成されています。
こうして迎えたあなたが最期に任される事になった任務。まるでゴミの様な結果を残してくれましたね。
もう少しだけ時間稼ぎが出来ていれば救援がやってくれて全員助かったのかもしれませんし、
もう少しだけあなたが注意深かったのならば全員助かったのかもしれません。全員が助かったんですよ。
人殺しが得意な事と今しがた言ったばかりですが、まさか味方殺しも得意だったなんて。
血縁者として恥ずかしい限りです。
もう縁も切っているので、せめて地獄では他人の迷惑を掛けない様に慎ましくお過ごしください。
最期に管轄した調査任務において█名の調査部隊が派遣されましたが、生存者はエージェント・継彦以外確認されていません。
当時のインタビュー記録においては、エージェント・市彦がエージェント・継彦を異常存在から庇った事が示唆されています。
マジでゴミですよね。
いやもう、本当に驚く限りですよ。
部隊長とかを差し置いてこんな事言ってる俺の命を優先するだなんて財団の定義からも外れてるんですよね。
一番最期に身内を優先する、その甲斐あって使えるゴミから何も使えないゴミに成り下がりました。
SCP-2892-JP実行の為、エージェント・市彦に対して死後与えられた褒章は全て破棄されました。
本当にね。
エージェント・市彦の死後、
マジで最期の最期にあんな顔しやがって、罪滅ぼしのつもりだったんでしょうか。
それで済むって思ってる性根から腐ってるんですよ、クズですよね。
エージェント・継彦はエージェント・市彦の死後█日後に、
ゴミのクズのバカの間抜けのアホのクズですよ。
無能ですよ。
ゴミ。
カス。
ボケ。
バカ。
カス。
無能。無能。
SCP-1283-JPの実験に志願しました。
エージェント・継彦がSCP-1283-JPを活性化した後、エージェント・市彦と同様の外見をしたSCP-1283-JP-Aが出現したと回答
折角あそこまでやって生かした相手が身内の
問題無くコミュニケーションを取った後、出現から█分8秒後にSCP-1283-JP-Bによって誘導され消失しました。
自分がどれだけバカだったのかも知らなかった無能なんですから。
<記録終了>
実験結果:通常の手順とは異なりSCP-2892-JP-AのSCP-2892-JP-Bに対するクラスC憑依性怨霊実体への変化は確認出来ませんでした。この件について既にSCP-2892-JP-Aの霊魂が現存していない為、或いはSCP-2892-JP-Bの罵倒が不十分であった為と予想されています。
█回目の追加実験を行なうかは現在保留中です。