アイテム番号: ASP-210-JP
オブジェクトクラス: Euclid
アノマリー保全プロトコル: ASP-210-JPは専用サイト-81██の非金属型特殊収容セルに保管されます。ASP-210-JPに直接触れる、及び収容セル内への侵入、もしくは後述する機能を用いてのASP-210-JPとの対話はあらゆる場合をおいて禁止されています。収容セルの外側には、内または外への電波を完全に遮断することができる構造を設置します。SCP-210-JPが放射する電波は常に記録され続けますが、専用のデータ入力機構への記録の後、速やかにそれ以外のデータは削除されます。また、ナノフィルターによってセル内のナノマシンは全て取り除かれます。
説明: ASP-210-JPはクロムモリブデン-アルファ合金で構成された物体です。同素材を用いての同形状の物体を作る試みは成功しています。X線CT三次元像での解析によれば、内部に制御棒のような部位は存在しておらず、全てが同合金によって構成されていることが示されています。ASP-210-JPの特筆すべき点として、アンドロイド体に対して害意と考えられる電磁波を放射することが挙げられます。電波は主に144MHz帯の音声通信であり、受信の後に解析を行うことで日本語で女性もしくは子供の電子音声が再生されます。この電子音声を聞いたアンドロイド体のおよそ30%は固定式AIであるにも関わらず、段階的にナノマシンの発達が確認され、結果的に人格を獲得します。これは放出する電波に周辺の状況把握能力の他、電子機器に対しての一種の情報災害を有しているためだと推測されています。これらは関連データの書き換えによって影響を排除可能ですが、排除したうちのおおよそ10%は再度、ナノマシンが発達することが確認されています。
ASP-210-JPの最も特異な点として、物理的に接触した金属の吸収能力が挙げられます。この金属の定義は広義に渡り、それはアンドロイド体に関しても例外ではありません。吸収した金属はASP-210-JPの意思によって自在に変形が可能であり、アノマリーはそれらを用いて人間的な腕脚を模した器官を生成することを好んでいたとの記録が存在しています。また、吸収した金属が電子機器のように機能的な役割を保持している場合、それらの使用方法を説明することで通常の用途での使用を可能とした実験記録が残されています。
補遺210-JP-1: 以下は最初期に試みられたASP-210-JPへのMFU-96413841("プロタ")によるインタビューと実験記録です。
補遺210-JP-2: 2056年11月25日、ASP-210-JPの収容状況に関するMFUらによる会議が実施されました。以下はその書き起こしとなります。


