クレジット
タイトル: 表現主義的ベスティアリウム
翻訳責任者: Miya_0503
翻訳年: 2026
著作権者: Amai-Ixchel
原題: Un Bestiario Expresionista
作成年: 2021
初訳時参照リビジョン: rev.19
元記事リンク: https://lafundacionscp.wikidot.com/bestiario-expresionista
1949年4月20日。ベルギー、ブリュッセル。
幻想的な生物を芸術作品のように展示する動物園の噂は、財団による大規模な調査へと発展した。その調査の結果、少人数の異常芸術家による展示会が突き止められ、やがて現場への強制捜査が行われた。この急襲により、会場のキュレーターと、その芸術家グループの一人が確保された。しかし取り調べの中で、確保された芸術家は、それらの作品の作者であることを否認している。
—いや、本当に俺じゃないんだって。正直、あんな作品はかなり妙だし、俺にはとても思いつきもしないよ。別に複雑だからってわけじゃない。生き物をそのまま展示に使うなんて……さすがにまずいだろ。あいつ、頭おかしいよ。あんな生き物が勝手にできるわけない。どこかから材料を手に入れてるに決まってるし、全部が石膏や絵の具だけで作られてるなんて思えないね。—
真の作者とその作品は、回収が間に合わず確保することができなかった。また、主催者たちもその所在について有益な情報を提供することはできなかった。財団は、施設内にいた10名の民間人に対して展示されていた異常物について尋問を行い、その後記憶処理を施した。また、施設の入口で見つかった案内用カタログから、以下の文書が回収された。
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展示の撤去作業中、空を飛ぶ紙製の鳥の群れが発見された。それらは高速で下降し調査チームに突進してきたものの、幸い負傷者は出なかった。紙の鳥が動きを止めた後に回収され、分析のために保管された。これらには、D.I.M.V.と名乗る人物によって書かれたメモの複製が付いていた。
おっと、驚いた! 本当に存在していたんだね。君たちみたいに、僕らの作ったものを集めて回る組織が。それってなかなか光栄なことじゃないか? これからは君たちが僕の一番のお客さんだ。僕の展示を見に来てくれて嬉しいよ。どうやら君たち、僕の作品に興味があるらしいじゃないか。なら、もっと見せてあげようじゃないか。ほんの小さな犠牲のあと、慈悲深い神が村人たちの畑を潤すために小雨を降らせてやる、そんな気分さ。
もちろん、今のところ僕自身が君たちの前に姿を見せることはできない。まだ僕の“最大のファン”だと証明してくれたわけじゃないからね。でも今日は機嫌がいい。だから、君たちが欲しがるような作品をこれからも作り続けてあげよう。
芸術家とは何だろう? 芸術家とは創造という行為を体現する者にほかならない。次に何が起こるのか楽しみにしているといい。きっと気に入るはずだよ、迷える子羊たち。— 情熱的な芸術家 D. I. M. V
2021年9月██日
我々はD.I.M.V.に関連する事案の再調査を決定した。19世紀のアナーティストである人物だ。最近、類似事例が再び発生しており、誰かが同じ偽名を使って有機アナートの制作を続けている可能性が疑われている。
確証はないが、同一人物である可能性も否定できない。いずれにせよ、私はこの件に対処するつもりだ。個人的な意見を言わせてもらうなら、これはひどく趣味の悪い芸術だと思う。— アマリア・モンドラゴン博士


