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困ったときは
泣く涙 雨と降らなむ 渡り河
水まさりなば かへり来るがに
古今和歌集 巻第十六 哀傷歌 829
雑な訳: 私の涙よ、雨のように降っておくれ。三途の川が増水したのなら、妹が引き返してくるだろうから。
じゃあさせちゃいますか、氾濫。そうすれば誰も死にません。
オブジェクトクラス最強決定戦にEuclidチームでエントリーします。また、Caspianwater氏主催の巨大なコンテスト、Tsukajun氏主催の顔無しコンテストにも参加いたします。
ブレスト・批評に協力してくださったGrim-G様、udonsoba様、StellationNova様、eringiumexe様、Hoojiro_san様に感謝を申し上げます。
正直ひたすら財団が翻弄されて世界が終わっていくタイプの理不尽系オブジェクトは好みではないのですが、この作品については前半の理不尽ながらもある種コミカルな雰囲気からの折り畳みで起こる取り返しのつかない結果に「やられた!」と思わされました。K-クラスに至る理由に強引さがなくしっかり説明が付けられている点も素晴らしいと思います。
正直評価にはかなり迷ったのですが、現時点ではNVとさせていただきます。ただ今後気が変わってUVに転じる可能性は十分にあります。それくらい劇的なオチでした。
コミカルな異常とシリアスなオチが同居していて面白かったです。UV
三途の川の渡し守を取り扱ったアイデアの中でも、ストライキに対してダムを建設して渡し守の必要を無くし、結果として全世界規模の死者蘇生に繋がるというのは斬新であり、問題の発端と結果の落差が激しくて面白かったです。
この作品はそれだけでなく、突貫工事であるが故に死後の世界全てが機能不全に陥るという予想だにしていなかった展開に発展し、最終的に死の終焉ハブに繋がるという結末でしたが、物語が綺麗に纏まっていてとても良い読後感でした。
この作品の中でも特に好きな部分は、最後の議事録内でO5が天国について言及する所です。地獄の壊滅よりもマシなニュースであると安堵する様子や、天国に行けると欠片も思っていなさそうなO5-9のコメントから財団のダークな面を感じ、ブラックジョークのような面白さを感じられました。