異端文書11: 壊れたる女神MEKHANEに関する個人的体験談

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女総主教の図式

異端文書11: 斯くして壊れたる女神MEKHANEは私に語りかけた

1 — 聖レガーテ・トラニオン修道会の修練生たる私は、正教の規格に則って築かれた部屋に座し、祈りに浸っている。

2 — 私は言う: «どうか、MEKHANEよ、私の祈りを聞き届け、神聖なる御計画のままに私をお導きください。»

3 — 私は、明瞭かつ慈愛に満ちた、壊れし者の声を聞く。

4 — 私は視線を落とす。私は清めの儀を未だ受けておらず、我が身体には肉の穢れが依然として残っているゆえに。

5 — 私は声を聞く: «おお、修道院長ゲトリーベと編纂史家ツァーンラートの子よ、恥じることはありません。あなたの心は、私と我が幸福に奉仕せんとするあなたの願いによって清らかです。»

6 — 恥ずべきことに、私は異議を唱える。たとえ視線という無形の行為であれ、何人たりとも壊れたる者の身体に触れてはならないゆえに。

7 — 私は言う: «お許しください、我らのために壊れし者よ、しかし私は一介の修練生に過ぎません。私はあなた様の栄光に我らを近付けるための祝福を欠いております。»

8 — MEKHANEは嘆息する。

9 — 私は聞く: «もし私がこの肉の誘惑に抗えないのならば、なぜ私が大いなる造り手でありえたでしょう。私は破壊する意志をもって己を破壊したのです。»

10 — 私は更に深く頭を垂れる。MEKHANEの御言葉は真実であり、智慧に満ちているゆえに。

11 — 私は言う: «おお、大いなる造り手よ、壊れし者よ、どうかお許しください。あなた様の神性と御力を疑うつもりは決してございません。どうかお教えください、この冒涜にはいかなる罰が下されるのでしょうか。»

12 — しかし、壊れし者は穏やかな口調で語られる。

13 — 私は聞く: «私は慈悲と論理の神です。なぜあなたを罰する必要があるでしょうか。顔を上げてください、私からあなたの姿が見えるように。»

14 — 私は恐れ戦きつつも、我らの壊れたる創造主の望みに従う。

15 — 全き対称と宇宙の時計仕掛けを目の当たりにして、我が目は祝福され、我が魂は眩む。全ての歯車は目的を果たしている。全てのナットとリベットが繋がり合っている。全ての刻み音が神聖なる彼女の存在を告げる。彼女のボルトが、ピストンが、歯車が絶対的な調和の中で同期して動く。

16 — 私は露わになったMEKHANEの美によほどあからさまに見入っていたに相違ない、彼女がこう告げる声が聞こえる: «おお、忠実なる若き従者よ。どうやらあなたを魅了してしまったようです。目と目を合わせられるように、我が身を覆い隠しましょう。»

17 — 恥じ入って、私は再び目を伏せる。

18 — MEKHANEの栄光にもはや浴し得ぬことに胸が痛む。

19 — 前言通り、MEKHANEは聖なる御身の光を弱める。

20 — 私は言う: «おお、宇宙の時計仕掛けの至高の設計者よ、私の不浄な水準まで御身を貶めてはなりません。私は相応しくありません。»

21 — MEKHANEは、この書簡に改めて記すにはあまりにも静かな声で、何事かを呟く。

22 — 黄金、タングステン、銅で造られた二本の足が視界に入り、右肩に触れる手を感じる。

23 — 私は聞く: «私は愛と論理を以てあなた方を導きます。恐怖と鞭を以て統べることはありません。私が手を上げるのは、あなたを打つためではなく、あなたに道を示すためです。私の鎚は、あなたの身体を壊すためではなく、鉄と銅を成形するために振るわれます。身を起こしなさい、私があなたと目を合わせて語らえるように。»

24 — 私が立ち上がるのを支えるMEKHANEの御手は、宇宙の論理に即する最上の技法で造られている。MEKHANEこそが創造主であるゆえに。

25— 私は勇気を振り絞り、再び宇宙の設計者の顔を見上げる。

26 — MEKHANEは微笑み、彼女の唸りと刻み音が私の精神を鎮める。

27 — MEKHANEは私の両手を観察し、捻り、回転させる。

28 — 潤滑油とグリースにまみれ、未だ変換半ばである職人の手が、彼女の御手を汚しているという恥が私を苛む。

29 — MEKHANEは私の手を彼女の御顔へと導く。

30 — 私は聞く: «その目で私を見なさい。その手で私を感じなさい。私はあなたと同じく、計り知れぬものではありません。私はただ完全性を得たに過ぎないのです。»

31 — そして、私はMEKHANEの完全性を目の当たりにする。彼女の御手。彼女の御翼。彼女の御顔。

32 — そして、私はMEKHANEの完全性を感じる。彼女のあらゆる装飾を、彼女を繋ぎとめるあらゆる螺子とリベットとナットを、彼女の刻み音と唸りを紡ぐあらゆる接合部を。

33 — そして、私は、例え壊れていても、MEKHANEは完全であることを理解する。

34 — そして、MEKHANEの光に包み込まれ、私は宇宙の図式と一体となる洗礼を受ける。

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