Info
翻訳責任者: Tetsu1
翻訳年: 2025
著作権者: Rounderhouse
原題: Files intercepted from Anderson Systems personnel
作成年: 2020
初訳時参照リビジョン: 19
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/intercepts
白服へ -
これを渡したところで私には何のメリットもない。嘘つきだと非難する前にそのことを考えてほしい。これはアンダーソン・コンプレックスのいくつかのサーバーから頂戴してきた文書のコレクションだ。前回の私たちの会話を考えてもらえれば、興味を持ってくれるかもしれない。
プロジェクトメモ
SL00195 | 命名機 | 2077/06/23

起源: ヴィクラム・アリ、プロジェクトSL00195主任、シームルグ・ラボ
更新: プロトタイプSL00195/アルファはラスクルーセス施設からニュー・ポートランドのアンダーソン・コンプレックスまで安全な移送を予定されている。運送業者は適切な資格を持って現地時刻午前4時に到着予定。プロトタイプを分解して移送の準備をしておいて欲しい。よろしくお願いされたし。
| From: | ヴィクラム・アリ |
|---|---|
| To: | クラーク・マクミラン |
| 件名: | RE: 移送? |
| 日付: | 2077/06/24 |
やあクラーク —
お前がためらってんのはよくわかる。SL00195はお前の子だ、わかってる。だがまあ事の事実として、コンプレックスにはこのプロジェクトを扱うのにたっぷりの資金とたっぷりの機器がある。発売日が数ヶ月後に迫ってることもあって尚更。財団は本当に配達が遅れんのが嫌いだからな笑 でも心配無用。技術的なアドバイスや質問があればお前に問い合わせられるってことはニューポートランドのチームに周知させておく。その間に、お前はまだ1、2ヶ月DeVryコアを持ってられる。動力供給の不備を解消するつもりだろ? 何かあったらすぐ伝えてな👍!
ヴィクラム・アリ
シニアプロダクトマネージャー
| SL00195試験抜粋 | |
|---|---|
| 試験 | 結果 |
| 水道水の入った小さなボウル。白い実験用マウス。 | SL00195はアイテムが存在するテストチャンバーで起動された。少しして、水道水のボウルが歩き回ってマウスへと向かい、数秒をかけてその半分を飲み干した。 |
| 水道水の入った小さなボウル。白い実験用マウス。意味論的にヌルの球体。 | SL00195はアイテムが存在するテストチャンバーで起動された。少しして、突風が吹いてマウスの半分をボウルにぶつけ、テーブルから転がり落とした。ボウルはヌル球体を飲もうとしたが失敗した。 |
アンダーソン・システムズ従業員コミュニケーションシステム
AJ.Hartsfeld9814: 最初のテスト上手くいった?
YT.Kwame2305: はい!小規模なのから始めることにしたので、意味論的分離装置の効果を完全に適応させられてるか見てみることにしました。
AJ.Hartsfeld9814: ちょっと、結論から言ってもらいたいんだけど…
YT.Kwame2305: 上手くいきました!マウスから識別子を分離し、水と入れ替えることに成功しました。その後は混ざり合うような性質のないオブジェクトを導入しました。見た目はあまりにも奇妙だったと言わざるを得ません。パルスが同じ部屋の何も死なせないとわかった今、人体実験に移行する計画を立ててます。
AJ.Hartsfeld9814: そりゃクレイジーだ。本当にそこまで行ってるとは思わなんだ。こっちで仕事を半分やったら財団は契約を急がんかったからって怒って、東弊に半額でやってもらうだろうな。
YT.Kwame2305: 財団は既にSCP-1539を共有してるので、第三者を巻き込みたいとは思えないんですが。
AJ.Hartsfeld9814: うん… でも疑問には思うだろ?
YT.Kwame2305: どういうことですか?
AJ.Hartsfeld9814: 財団は好奇心のために研究するような輩じゃなくて、むしろ物を閉じ込めてその鍵を捨てたがるようなのだろ。こっちに少額を支払って、その上ヴェール以前の古臭い研究とアノマリーを共有したがるなんざ、向こうはこの技術が死ぬほど欲しいってことに違いない。俺は財団が仕事にこれを実際に適用するビジョンが想像できないんだけど。
YT.Kwame2305: 確かにちょっと奇妙ですね。でももっと奇妙な要求ならいくつもありましたし、金払ってくれてるもんは事実です。明日ヴィクラムと話して伝えときます。
| SL00195試験抜粋 | |
|---|---|
| 試験 | 結果 |
| ボランティアのチャールズ・テムズ氏、サラ・セイヤー氏 | SL00195はテストチャンバーで起動された。しばらくしても変化は記録されなかった。C テムズ氏はテストチャンバーを出ようとしたが、アクセスシステムは彼女の一時的認証情報を拒否した。S セイヤー氏は顔面スキャン、指紋認証、近接センサーのいずれによっても彼のデータパッドを解錠できなかった。 |
| ボランティアのチャールズ・テムズ氏、サラ・セイヤー氏 | SL00195はテストチャンバーで起動された。しばらくしても変化は記録されなかった。C テムズ氏は彼の一時的認証情報でチャンバーを出ることに成功した。S セイヤー氏は3つ全ての方法でエラーなく彼女のデータパッドを解錠することができた。 |
セキュリティメモ
アンダーソン・コンプレックス | 全従業員 | 2077/08/02

通知: コンプレックス敷地内、特にシームルグ・ラボ別館SL00195付近のメンテナンス廊下及び点検通路において、未特定の人物が目撃されています。カメラ映像に黒のシルエットが存在しており、当該人物が何らかの身元マスキング技術を使用していることを示しています。セキュリティ資格情報に厳重に注意し、あらゆる不審な活動や人物はサイトセキュリティに報告してください。
| SL00195試験抜粋 | |
|---|---|
| 試験 | 結果 |
| 単一の意味論的にヌルの人物1 | SL00195はビルドを交換するのではなく、新たにビルドを構築するよう設定された。SL00195はテストチャンバーで起動された。35歳の白人男性、ジョン・ドゥが椅子から立ち上がり、試験エリアを歩き回った。SL00195の設定や効果の知識がない状態で、会話中「ジョン・ドゥ」と自己認識した。 |
ヴィクラム・アリのパーソナルアシスタントプログラムにより記録された音声、2077/8/26
V.A: いいとこでした、もっと頻繁に来たいですね。
[不明]: あのフィレ・ミニョンは至上のものでしたよ。それで - 進捗はどうです?
V.A: つい先日最終ベンチマークを達成しました。
[不明]: アイデンティティをゼロから捏造に成功したと?
V.A: えぇ。
[不明]: どう確認したんですか?
V.A: ファクトリーからの身元のない雑用係を使いました、古くて安価なやつです。命名機には我々の設定に従って偽のアイデンティティを構築するようにさせました。動かしてみたら、我々みんな目にしている人物が35歳のジョン・ドゥだと同意しました。
([不明]は口笛を吹く。)
[不明]: 素晴らしい。
V.A: お支払い額も、確かに。
[不明]: 当然。デモ用の製品が届き次第、早急に財務部門に移送を手配しておきます。
V.A: きっと数週間もすれば。
[不明]: わかりました。仕事ができて光栄です。
V.A: これまで通り。あの - 普段はこんなこと訊かないんですが、あなたたちはこれで何をしようとしているんですか? そちらの専門領域とは縁もゆかりもなく思えるんですが。
(間。)
[不明]: すみません、知っていたとしても言うことはできません。ただ、誰かにとってはとても重要だと確信しています。
きっと興味をそそられたと思う。嘘はついていない。命名機は実在し、アイデンティティを創りあげる。興味があれば私を捜しに来てほしい。
- 何者でもない


