SCP-1229
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ご機嫌よう、チャールズ博士。

あなたのためのSCP-1229ファイルの閲覧準備が完了しました。ご指定の通り、ヒューバート研究員が最後に編集を行いました。

財団は、SCP-1229に関するあなたの実験が本日も順調に進むことを願っております。

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SCP-1229-16。

アイテム番号: SCP-1229

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1229から排出された物品の実験を行うことを許可されている人物は、財団主席研究員 (実験部門) のチャールズ博士のみです。毎日新たに発見されたSCP-1229物品は、助手を務める他2名の研究スタッフによってチャールズ博士のもとに持ち込まれます。SCP-1229から排出される物品の性質が不明であることを鑑みて、実験室の外には常にセキュリティが配置されます。

実験中は常に2名の研究員が同席する必要があります。理由の如何を問わず、どちらかの研究員に退室の必要性が生じた場合は、直ちに実験を中断してください。研究助手が同席している限り、実験はチャールズ博士の権限で継続され、彼の指令でのみ中断されるものとします。

説明: SCP-1229は2025/07/08にサイト-19の地下に出現した、直径0.2mのワームホールです。ワームホールが出現した原因は現状不明ですが、サイト全体でセキュリティ違反が発生したのと同日に出現したことが記録されています。

SCP-1229は物品 (SCP-1229-#に指定) を毎日排出します。排出される物品に明確なパターンは現状存在しません。チャールズ博士は次に排出される物品を予測できる方法を現在策定しています。

異次元に起源を持つ関係上、各物品が異常性を保有しているか確認するための徹底的な実験が必要とされます。物品の記録の要約版と実験結果は以下の通りです。

物品 説明 指定
SCP-1229-4 白と黒の五角形の模様が描かれたプラスチック製の球体。 非異常
SCP-1229-16 金属製の物体。中心軸の周囲に3本のアームが位置する。物体は回転させることができる。チャールズ主席研究員は財団ロゴとの類似性を指摘した。 非異常
SCP-1229-47 長さ15cmの木製の棒。片方の端に多数の毛が挿入されている。複数回にわたる集計の後、実験により2,671本の剛毛が存在すると裏付けられた。 非異常
SCP-1229-76 プラスチック製の透明な容器。容器の上部にある円形のプラスチック部分は回して開くことができる。容器の内容物はオレンジ色の液体2Lであった。液体は甘い香りと味を有する。 非異常

最新の実験記録は以下の通りです。

実験日:
主任研究員: チャールズ研究員
助手スタッフ: アマンダ・ヒューバート博士、ヘクター・チャウ博士

[ヒューバートとチャウが東側からセルに入室する。ヒューバートはSCP-1229-98が入った箱を運搬している。]

ヒューバート: おはようございます、チャールズ博士。

チャールズ: おはよう、ヒューバート博士。チャウ博士。今日は良い日だな。実験を始めるとしよう。

チャウ: こちらがSCP-1229から排出された最新の物品です。

チャールズ: 我々は財団の使命を全うし続けなければならない。

[ヒューバートがセル中央の金属製テーブルまで歩き、箱を置く。彼女が蓋を開けようとするが、手袋の素材の厚みで阻害されている。]

チャールズ: 手伝おうか。

ヒューバート: ありがとうございます。

[ヒューバートが数歩下がる。チャールズがテーブルに接近する。]

チャールズ: 今日は何が得られるだろうか……

[チャールズが箱に手を伸ばし、物体を回収する。]

チャールズ: おお!

[チャールズが物体 — 多色の立方体 — を把持し、ヒューバートとチャウに見せる。]

チャウ: それは何だと思いますか、博士?

チャールズ: 研究助手諸君、私の所見をメモに書き留めておいてほしい。これから実験に移る。

[チャールズが手で物体を回転させる。]

チャールズ: オブジェクトは…… 正方形だ。面が6つ。各面はより小さな正方形で形成されている。各正方形には色が付いているな。

[チャールズは手から手へ物体を受け渡しながら、真剣に物体を見つめている。]

チャールズ: 白…… 緑…… 赤…… 黄色……

[チャールズがヒューバートを見る。]

チャールズ: この面は君の髪の色を思わせるな、ヒューバート博士。

ヒューバート: あ — ありがとうございます、チャールズ博士。

チャールズ: 残りの面は2つか。これらもメモに書き留めておいてくれ。

[チャールズの視線が物体に戻る。]

チャールズ: 青、と…… 難しいな。チャウ博士、この面をどう解釈する?

[チャールズがチャウ博士に歩み寄り始める。]

チャウ: ここからでも見えますよ、博士。私の身体に付着した粒子が、物品の品質や博士の実験に悪影響を及ぼすことを避けたいのです。

[チャールズが規範に順守し、歩みを止める。SCP-1229物品は主席研究員のみが取り扱うべきであり、助手が取り扱ってはならない。]

チャールズ: 素晴らしい着眼点だ、博士。ならば、君はこれをどう呼ぶ?

チャウ: オレンジ、ですかね。

チャールズ: オレンジ! うむ。その通りだ。今までのは書き留めているかね、ヒューバート博士?

ヒューバート: はい。白、緑、赤、黄色、青、そしてオレンジと。これらが正しいかどうか、もう一度確認してみてはいかがでしょうか?

チャールズ: うむ、そうだな。実験は徹底的に行わなければ。

[チャールズが両手で物体を回し、各面の徹底的な実験を行う。この実験は約9分続く。]

チャールズ: 結果が正しいようで満足だ。ヒューバート博士、このことを必ずファイルに明記するようにしてほしい。

ヒューバート: ええ、もちろんです。他に書き留めておきたいことはありますか?

チャールズ: 今考えている。

[チャールズが手と手を使って物体を回転させながら、同時に顎をさすっている。]

チャールズ: 動いた! 博士、動いたぞ!

チャウ: ほう、素晴らしい発見ですね。実験メモに残しますので、何が起こったのか説明していただけますか?

チャールズ: 色が動く。縦と横に。

チャウ: 立方体の各面を同じ色で揃えられるか、試してみてはいかがでしょう。

チャールズ: うむ、そうだな。その実験は財団に成果をもたらすかもしれん。

[チャールズが物体の縦列と横列を回転させ始める。]

チャールズ: 上……

チャールズ: 左……

チャールズ: 青を一緒に。

チャールズ: 下……

チャールズ: 違う!

[チャールズがテーブルを掴み、部屋を横切るように投げ飛ばす。]

チャールズ: 青が離れてしまった!

ヒューバート: 博士、財団研究員にふさわしい態度で行動するようお願いします。

チャールズ: すまない、助手諸君。揃えた色が離れてしまったのだ。もう一度試さなければ。

[チャールズが3時間6分間、物体を解く試みを続ける。]

チャールズ: 助手諸君、私は疲れた。宿舎に戻りたい…… が、アイテムは依然として謎のままだ。

ヒューバート: 明日も実験を続けられますが、いかがいたしましょうか?

チャールズ: 実験対象となる新しいアイテムはもう無いのか?

ヒューバート: 本日のSCP-1229は、以前と比べて安定しているように見受けられました。このアイテムでの実験を続けるご意向であれば、明日は新たなアイテムは回収されないものと思いますよ?

チャールズ: とても素晴らしいニュースだ、博士。それを聞いて嬉しく思うよ。

ヒューバート: 実験を終了しますか、博士?

チャールズ: ああ、実験を終了する。ヒューバート博士?

ヒューバート: はい?

チャールズ: 今日は私もメモを取ってある。ファイルにアップロードしておいてくれ。

[チャールズが部屋を横切ってヒューバート博士のもとに歩み寄る。]

チャウ: チャールズ博士 —

チャールズ: これは重要な実験だ、ファイルに載せなければ。

[チャールズがヒューバートに1枚の紙を差し出す。ヒューバートがプラスチック袋を差し出し、チャールズがその中にメモを落とす。]

[チャールズがヒューバートに著しく接近する。]

チャールズ: ヒューバート博士、君が共に来てくれたら、我々は実験を続けることができるぞ。

ヒューバート: それは、できません、チャールズ博士、私は —

チャールズ: なぜだ?

ヒューバート: 私には別の任務がありまして —

[ヒューバートに季節外れの花粉症の症状が現れ始め、両目が潤み出す。]

チャールズ: 私の実験が最も重要ではないのか、ヒューバート?

[ヒューバートがチャウの方を見る。]

ヒューバート: ヘクター?

チャウ: チャールズ博士! スタッフ間の物的近接性に関する財団行動規範について、改めてお伝えしなければなりませんか?

チャールズ: これは実験のためだぞ!

チャウ: 全スタッフは自身と財団を守るため、常に互いに2m以上の距離を保つ必要がある。この規則はあなたもご存知でしょう。財団の一員であるなら、必ず順守してください!

[全員が沈黙し、財団規範の重要性を熟考する。]

チャールズ: 君の言う通りだな、チャウ博士。私は確かに財団の一員だ。財団の規範を順守する。

[チャールズが部屋の反対側に退く。]

チャールズ: すまない、ヒューバート博士。

ヒューバート: 全くもって構いませんよ、チャールズ博士。財団と実験にご尽力いただき感謝しています。あなたは主席研究員です、それは疑いようがありません。

チャールズ: ああ、私は財団と実験に尽力する。2人とも、実験を手伝ってくれてありがとう。また明日会えることを楽しみにしているぞ。

チャウ: おやすみなさい、博士。また明日お会いしましょう。

[チャウ博士とヒューバート博士がSCP-1229-98と研究メモを回収し、セル1を退室する。2人が退室すると、チャールズ博士がセルの天井に張り付き、次の実験セッションを待つ。]


後日、サイト-19で収容違反が発生しました。この収容違反は深刻な影響をもたらし、アマンダ・ヒューバート博士は不幸にもその犠牲者に含まれていました。彼女は死亡宣告を受けたため、これ以上SCP-1229での実験には参加できず、今後姿を見せることもありません。チャールズ博士はこの事実に動揺する可能性がありますが、このような事態における財団の行動規範について思い出すよう求められます。

ヒューバート博士は死亡する前に、要請通りにチャールズ博士のメモをアップロードしました。内容は以下で確認できます。



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