SCP-248-EX
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“しょうとつDOLLY!”のプロモーションポスター。

アイテム番号: SCP-248-EX

オブジェクトクラス: Explained

特別収容プロトコル: 廃止。

説明: SCP-248-EXは、アメリカ合衆国における自動車衝突事故と、2024年に放送された日本のアニメシリーズ “しょうとつDOLLY!” の作中展開の間に想定されていた関連性です。

SCP-248-EXは、“しょうとつDOLLY!”の作中で描写された様々な架空の自動車事故と、同シリーズの放送後に実際に発生した事件の相関関係を示唆するものでした。記録されたSCP-248-EX事例においては、各事故に見られる特定の要素が作中の衝突事故描写と同一であることが判明しました。例として以下が挙げられます。

  • 場所
  • 時刻
  • 事故の主な原因
  • 事故に関与した車両のモデル

SCP-248-EXに関する調査は2024/2/15から2026/8/22まで行われました。当初アノマリーと疑われたものが誤った相関関係であると確認された後、当該現象には-EXステータスが付与されました。

補遺.1.248-EX: シリーズ概要

“しょうとつDOLLY!”はDOLLDRIVEスタジオが制作・作画を手掛けた2024年の日本のテレビアニメシリーズです。シリーズは2024/1/3に初放送され、2ヶ月間にわたって全13話が配信されました。

本作主人公のドリーは衝突試験用ダミーを“萌え擬人化”した女性キャラクターであり、名前が明らかでない日本の自動車メーカーの秘匿研究開発部門が制作したという設定になっています。

自動車業界を喜劇的に誇張した本作の世界観では、アメリカ車ブランドがあらゆる測定可能な指標において日本のメーカーを完全に凌駕・圧倒しています。過去2年間に日本車を所有するアメリカ市民の100%が交通事故に巻き込まれたという社内通達を受け取った後、ドリーはアメリカの道路で様々な日本車を運転し、リアルタイムの事故データを収集するべく、ジョージア州アトランタの研究施設へ派遣されます。身体の耐久性や、意識を他の“試験ドール”ボディに転送する機能ゆえに、ドリーはこれらの事故を意図的に引き起こすように促されます。ドリーの研究監督者である奥 春美おく はるみ博士は、こうした自動車事故を目撃することにあからさまな性的快楽を見出していますが、ドリーはその点について無知なままです。

“しょうとつDOLLY!”は日本国内での成功を収め、またアメリカ国内の車両・道路・走行条件の非常に正確な描写を評価されて、自動車の愛好家や趣味人らを中心とするニッチな国際ファン層を急速に獲得しました。一方で、この番組は自動車事故という題材をブラックユーモアとして用いたことを広く批判されました。作中における衝突事故の生々しい描写は、多くの場合、ドリーが直接の事故原因となることに純粋な楽しみを見出している様子と並置されています — ドリー自身はこの感情を、将来の交通安全に資する重要データの収集という功利主義的観点に帰しています。

同シリーズの放送中及び放送終了後、財団はSCP-248-EXの発生を認識しました。“しょうとつDOLLY!”に関する議論の監視では、同番組に無謀運転やその関連行為を助長するかのような描写があるという言説が頻繁に確認されました。“しょうとつDOLLY!”の視聴者とSCP-248-EX以外の自動車事故の相関を示すデータは得られず、財団はこれらの再現事象の、潜在的に異常と疑われる要因を調査し始めました。

以下は、一部抜粋された“しょうとつDOLLY!”のエピソード概要と、対応するSCP-248-EX事象です。

エピソードタイトル: 州間高速でしょうとつだ!

概要: ドリーはペンシルベニア州フィラデルフィアに通じる州間高速道路76号線 (I-76) の一部区間を走行する。“スクールキル・エクスプレスウェイ”の通称で知られるこの区間は、慢性的な渋滞、衝突事故の頻発、左側出口レーンで知られている。

ドリーは州間高速道路での運転中に発生し得る多様な事故を実演する。彼女が披露した“危険運転”の概略は次の通り。

  • 方向指示器を操作せずに最大6車線を横切る
  • OnStarの事故時GPS位置情報サービスに自分自身を接続し、衝突事故の報告を偽造する
  • 中央分離帯と路肩を“ボーナス”車線として使用する
  • 車両を突然急停車させる

ドリーは終局で冒頭と同じ“得意技”の事故を起こし、エピソードを締めくくる。大渋滞の最中、ドリーは突然対向車線に合流し、後続のトレーラーと前方でブレーキをかけたトラックを意図的に衝突させる。この結果、35台が絡む玉突き事故が発生する。激しく損傷したドリーは運転席から中央分離帯へと放り出された後、全く同じ新品のボディで覚醒する。乱れた服装で汗まみれの奥博士は、重要データの収集を成し遂げたドリーを労う。

関連事象: 初回放送から1週間後の2024/1/16、I-76の渋滞した区間で、2台のトレーラーが占める車線から2019年型トヨタ・ヤリス1が蛇行しながら飛び出し、衝突事故を引き起こした。更なる調査で、この事故はエピソード中に描写されたマイル標識の位置で発生したことが判明した。ヤリスの運転手を含む8人が死亡した。

エピソードタイトル: 住宅街でしょうとつだ!

概要: ドリーはカリフォルニア州ロングビーチ郊外の住宅街を訪れ、住宅地を潜在的な交通事故の“宝庫”に例える。

ドリーは様々な無謀運転を行い、遠隔地の施設から観察を担当するデータ収集職員らに、郊外での見過ごされがちな危険要因を報告する。具体例は次の通り。

  • 逆走
  • 道路の中央を走行する
  • 降車して故意に交通標識を改竄する
  • 横断歩道を渡る歩行者を故意に轢く

施設で恍惚としていた奥博士は、ドリーが故意に歩行者を轢いたことに衝撃を受け、突然我に返る。ドリーは運転を続けながら、2022年に8,000人以上の歩行者が交通事故で死亡したことを挙げ、交通安全の未来は事故の影響を受け得る全ての人々を包括するべきだと主張する。奥博士はドリーの理屈に納得し、彼女が歩行者の安全にも配慮していることに感謝する。エピソードは、観察チームがデータの盲点を埋めるため、ドリーにより多くの歩行者を轢くように促す場面で終わる。ドリーが猛スピードでウォルマートの駐車場を突っ切るのを見て、奥博士は興奮のあまり椅子に座ったまま気絶する。

関連事象: 2024/5/29、カリフォルニア州ロングビーチで、当該エピソードの描写と同じ交差点での“逆走運転”シーケンスが再現された2。

エピソードタイトル: 飲酒運転でしょうとつだ!

概要: 飲酒運転の影響に関するデータを収集するため、ドリーはアルコールを処理して酩酊状態を模倣できるように改造される。

ドリーは事故を誘発する代わりに、飲酒運転中の衝突リスク軽減を意図した戦略を実践する。戦略の内容は次の通り。

  • 他の道路利用者に自分が酔っていると示すため、可能な限り攻撃的に運転する
  • 飲酒状態での運転時間を最小限に抑えるため、可能な限り高速で走行する
  • 経験豊富かつ熟練した飲酒運転者である場合にのみハンドルを握り、そうでない場合はより飲酒運転に長けた友人に運転を任せる

エピソードは深夜の高速道路におけるドリーと州警察官4人のカーチェイスで終了する。ドリーは最終的に車両の制御を失い、対向車線で正面衝突事故を引き起こす。施設では奥博士が床に倒れ込み、痙攣し始める。

大破した車両に近付いた警察官らは、ドリーの車両が“研究用”であることに突然気付き、データ収集を妨害したことを心から謝罪する。片腕だけになったドリーは警察官らにサムズアップする。

関連事象: 2024/3/14、アトランタ住民 マーカス・ハーダーは、当該エピソードで描写された高速道路区間にて飲酒運転で検挙された後、意図的に州警察車両1台とのカーチェイスを開始した。カーチェイスは、ハーダーが対向車線に突入しようとした際、追跡中の警察車両と衝突して終了した。ハーダーを含む3人が死亡した。

現在、“しょうとつDOLLY!”の13話全てが、少なくとも1件のSCP-248-EX事象の記録と関連付けられています。

補遺.2.248-EX: ラグドールズ

当初、SCP-248-EXの調査では、この現象がアノマリーであるという検証が試みられました。“しょうとつDOLLY!”の文化的影響を分析した結果、特定のオンライン空間において、当該番組に含まれるとされるオカルト要素を巡る非主流派のマイクロカルチャーが発展していることが判明し、この仮説は棄却されました。

GoI-248-EX (“ラグドールズ”) は車両殺人愛好家らの緊密に結びついた非公開コミュニティであり、“しょうとつDOLLY!”の作中で描写された交通事故をできる限り正確に再現することに専念しています。詳細な調査の結論として、財団はSCP-248-EX、GoI-248-EX、及び“しょうとつDOLLY!”に検証可能な異常性を全く確認できず、当該現象に-EXステータスを付与しました。

GoI-248-EXは主に暗号化メッセージサービスを通じて交流し、公共フォーラム (主に4chanの/x/画像掲示板とTwitter) で新規構成員を“勧誘”した後、審査を経てSCP-248-EX再現の議論・組織・実行が行われる内部グループへの加入を決定します。

GoI-248-EX (“ラグドールズ”) 結成の経緯は未だ特定されていませんが、財団の現時点での理解では、その源流はGoI-███ (“ロードキル・コレクティブ”) などの既存のオンライン車両殺人愛好コミュニティにあり、GoI-248-EXは“しょうとつDOLLY!”初放送前の初期プロモーション期間中に分離独立したと考えられています。

財団が検証したログは、GoI-███の非公開空間で行われた“しょうとつDOLLY!”関連の議論が、公共フォーラムでの言説に間接的な影響を及ぼしたことを示しています。GoI-███はこの時点で既に財団の収容対象となっていたため、これらの議論の発端は不明確なままです。しかし、その中核理念は、主に“秘教的エソテリックドリー主義イズム”と称される概念を主軸とした皮肉交じりのユーモラスなインターネットミームとして、自然に公共空間へと広がりました。

GoI-248-EXが提唱する思想の多くは、より広範なファン層の間でも人気の内輪ネタとして定着しているため、財団はGoI-248-EXの信念が構成員間でどの程度まで真摯に受け止められているかを断定できていません。更に、ファン層の文化も未確認ながら一定の影響をGoI-248-EXの概念発展に及ぼしており、従ってGoI-248-EXの実際の信念体系は曖昧かつ判別困難です。研究成果は、GoI-248-EXの高位構成員さえもがその信念に対して皮肉と真摯さを同程度に抱いていることを示唆しています。

以下は、想定されるGoI-248-EXの理念の中核要素一覧です。

  • DOLLDRIVEスタジオは、番組のより大規模なオカルト的目標を達成するべく、未知の裕福な後援者らが出資したペーパーカンパニーである。
  • 番組の公表予算は実際の予算を反映しておらず、米ドルに換算すると10億ドルに迫る。
  • 登場人物のドリーは形而上学的な重要性を帯びており、フィクションの文脈外に存在する正体不明の“ドリー実体”の一側面を象徴的に表している。
  • “しょうとつDOLLY!”はドリー実体とベースライン現実を接続する意思疎通媒体である。
  • 番組が事故の正確性と細部描写に重きを置くのは、儀式的指示を伝達する手法だからである。
  • 番組のオープニングで流れるビートルズの“ドライヴ・マイ・カー”のリミックス曲は、ドリー実体と視聴者の繋がりを強化する呪文として機能する。
  • 番組のエンドクレジットで流れるドリーの独白は、一方的で脈絡のない意識の流れのように思われるが、視聴者に交通事故を引き起こすように促す暗黙のメッセージを含んでいる。
  • ドリーの意識が頻繁に別のボディへと転送される描写は、衝突事故による転生が現実の事象であることを暗に示している。
  • 番組が自動車事故とエロティシズムを露骨に関連付けているのは、ドリー実体が文字通りの意味で視聴者を誘惑していることを示す。
  • 視聴者はドリーの行動を再現し、死に至ることによって形而上学的なレベルでドリー実体と“融合”できる。
  • アメリカ合衆国の高速道路網は、ドリー実体への儀式的供犠を目的とする国家規模の象徴的な“祭壇”として意図的に設計されている。番組の存在は、ドリー実体の意向を自覚的に遂行する信奉者を生み出し、州間高速道路のオカルト的意義を強化している。

財団はこれらの主張のいずれにも根拠を確認できていません。

補遺.3.248-EX: 通信の書き起こし

以下のログは、Telegramアプリから取得された、GoI-248-EXの主要なグループメッセージチャットの書き起こしです。

@loop004: そろそろ次のステップに進んで、ドール様のためにやってのけようかと考えてる

@loop004: でも番組に出てきた場所じゃないんだよな

@loop004: 近所に結構交通量の多い交差点がある、たぶん彼女も満足してくれると思うんだ

@AssTestDolly: これってもう話したことあったか? 番組で取り上げてなくてもカウントされんの?

@AirbagEnjoyer: その時点で、正当な理由もなく故意に事故を起こすことの倫理的・道徳的意味を真剣に考える必要があるね

@loop004: でもドリーのためだぞ

@WokeElmerFudd: 俺様はWokeのエルマー・ファッドだぞ

@AirbagEnjoyer: インフォグラフィックをもう一度読み直せ。こんな行為が正当化されるたった一つの理由は、それが正当化できるからなんだ。面白半分に無実の人間を危険に晒すな、それは異常だぞ

@AirbagEnjoyer: ドリーはこんなこと許さない。俺たちには責任があるってことを忘れるな。

@AssTestDolly: その通り、彼女は交差点1つよりもっと広い視野で考えてもらいたがってるはずだ! 高速道路に乗り込め、loop!!!


@AssTestDolly: 新たな動きだ 速報: DoorDashドライバー、リビング直送で家族が震撼

@AssTestDolly: ちな、やったのは @CocaineUser だ

@mannequinpussy: あのエピソードで彼女が配達したのはマクドナルドのパロでしょ? 記事にはチポトレって書いてあるけど

@D4C: マクドナルドを配達すべきだったんだ。しくじりやがった。典型的な二流野郎のやらかしだ。

@AirbagEnjoyer: 水曜日の/x/スレで遠隔透視者が言ってたけど、正体が何であれ、あれは細部が欠けると本当にキレるらしいんだ。1x05のエンドクレジットの独白 (“クロワッサン”の話) が裏付けだ。こいつは地獄に落ちた可能性が高い。

@AirbagEnjoyer: マジでこいつの魂は地獄にいると思う

@DRESSGIRLLOVERGUY: 誰かドリーをふわっとしたピンクなお姫様ドレスで描いてくれる人いませんか :D そういう最高に美しくてラブリーなデザインが見たいです !!


@IMPARTIALOBSERVER: まるでビデオゲーム暴力助長論みたいだ。俺はガキの頃毎日GTAやりながら育ったけどそれで人を殺したことなんか一度も無いぞ

@HelloDolly: お前ここをどういう集まりだと思っとんねん



@AssTestDolly: 速報: I-28で玉突き事故; 3人死亡、35台衝突

@AssTestDolly: loopはやってのけたぞ。安らかに眠れ、王よ。お前は今、女王様と一緒だ。

@AirbagEnjoyer: この件に関しては線を引く。I-28は番組で一度も取り上げられたことがない。意見の相違は認めよう、でもお前らが本当にこれを真摯に受け止めてるのか、時々どうしても疑問に思わざるを得ないよ。カルマ的尺度で言えばこれは超物質的魂細胞レベルの話なんだぞ。このコミュニティには不誠実な奴が多すぎる。

@HelloDolly: (ユーザーは両手を上げたドリーの“リアクション画像”イラストへのリンクを貼っている。画像には“ABSOLUTE DOLLYMA”というテキストが重ね掛けされている。)

@dollermenu: (ユーザーは両手を上げたドリーの“リアクション画像”イラストへのリンクを貼っている。画像には“ABSOLUTE DOLLYMA”というテキストが重ね掛けされている。)

@D4C: (ユーザーは両手を上げたドリーの“リアクション画像”イラストへのリンクを貼っている。画像には“ABSOLUTE DOLLYMA”というテキストが重ね掛けされている。)

@mannequinpussy: (ユーザーは両手を上げたドリーの“リアクション画像”イラストへのリンクを貼っている。画像には“ABSOLUTE DOLLYMA”というテキストが重ね掛けされている。)

@ActualDavidBlaine: (ユーザーは両手を上げたドリーの“リアクション画像”イラストへのリンクを貼っている。画像には“ABSOLUTE DOLLYMA”というテキストが重ね掛けされている。)

@cowboypeepoop: (ユーザーは両手を上げたドリーの“リアクション画像”イラストへのリンクを貼っている。画像には“ABSOLUTE DOLLYMA”というテキストが重ね掛けされている。)

@TextingWhileJerking: (ユーザーは両手を上げたドリーの“リアクション画像”イラストへのリンクを貼っている。画像には“ABSOLUTE DOLLYMA”というテキストが重ね掛けされている。)

(簡潔にまとめるため、42件の類似メッセージを省略。)

SCP-248-EXが検証可能な形で解明されたことを受け、財団はGoI-248-EXに対する介入を差し控えています。GoI-248-EXへの簡易的な監視は継続されます。“しょうとつDOLLY!”の第2シーズンは2027年初頭に放送が予定されており、第3シーズンと劇場版が鋭意制作中です。

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