クレジット
タイトル: SCP-3968 - 不道徳な地雷原
翻訳責任者: C-Dives
翻訳年: 2024
著作権者: ModernMajorGeneral
原題: SCP-3968 - Immoral Minefield
作成年: 2018
初訳時参照リビジョン: 14
元記事リンク: ソース
SCP-3968の影響を受けたイスラエルの一区画、収容後。
アイテム番号: SCP-3968
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-3968の世界規模での収容は、機動部隊デルタ-2 (“癇癪持ち”) の担当任務です。発見されたSCP-3968実例は現地で武装解除、分解した後、サイト-██へ移送します。制御された爆発を伴う地雷除去技術や、SCP-3968の近くで爆発を生じさせるリスクがある活動は禁止されています。重汚染地域 (100個以上のSCP-3968実例が存在する地域と定義される) は、除去活動を行う代わりに、適切な警告標識と障壁を設置して封鎖します。加えて、これらの重汚染地域は、化学枯葉剤や領域拒否兵器による土壌不毛化の対象となります。この措置は、地形や人間の生活領域への近接性といった現地の状況に基づいて、レベル3職員の承認を得て変更可能です。
SCP-3968-1実例及びSCP-3968-2実例は、サイト-██の安全な防爆収容室に保管されます。当該エリアは温湿度管理され、多様な気象条件を再現するための人工照明が設置され、床に様々な土壌サンプルが敷き詰められます。当該エリア内の全SCP-3968実例の位置は記録、追跡されます。当該エリアへの立ち入りは、保守管理及び実験目的のDクラス職員のみに制限されます。当該エリアに保管するSCP-3968実例は、いかなる時でも最大20個までです。SCP-3968由来の金属は、残骸を非異常化するのに十分と証明されている高温焼却 (2000°C以上) によって処分する必要があります。このプロセスでは爆薬の残留物を金属から完全に除去するのが必須条件です。SCP-3968のその他の構成部品は、標準的な有害廃棄物処理手順に則って処分できます。
マナによる慈善財団 (MCF) はSCP-3968の存在を把握し、多大なリソースをその無力化に振り向けています。この分野におけるMCFとの限定的協力は、O5評議会によって承認されており、SCP-3968の特定の目撃情報に関する情報の開示は、レベル3職員の承認があれば許容されます。MCFに対して、化学剤の使用に関する情報や、化学剤の使用が適切な対処法だと判断された地域におけるSCP-3968目撃情報を提供するべきではありません。
説明: SCP-3968は関連性を有する2種類の爆発兵器、SCP-3968-1及び-2の総称です。異常性は似通っており、通常は互いに近接して発見されます。
野生のSCP-3968-1実例。
SCP-3968-1はアメリカ製M14地雷と同一の構造と機能を有します。これは爆風式対人地雷であり、起爆時には犠牲者の下肢に激しい衝撃波を伝達します。非異常なM14地雷や類似兵器と同様に、SCP-3968-1は殺害よりも傷害を負わせることを目的とする少量の爆薬を内蔵しており、外傷性四肢切断などの負傷者への対処を敵対勢力に強いることを狙いとして設計されています。SCP-3968-1は金属部品が最小限にしか含まれないM14地雷の初期モデルをベースとしているらしく、発見は非常に困難です。
非活性化されたSCP-3968-2実例。
SCP-3968-2はアメリカ製M16地雷と同一の構造と機能を有します。この兵器は跳躍式対人地雷であるため、作動すると少量の爆薬によって空中に跳び上がった後、人間の腰の高さで起爆し、周囲360度、約30mの距離まで破片を撒き散らすように設計されています。このため、犠牲者にとってはSCP-3968-1よりも顕著に致命的です。その大きさや組成のため、SCP-3968-2は金属探知機で容易に発見できますが、通常は近辺に存在するSCP-3968-1が作業を複雑化させます。
SCP-3968-1と-2はどちらも同じ異常な増殖能力を有します。これは、SCP-3968実例が起爆する時、1cm以上の大きさの破片が地面と接触すると新たなSCP-3968-1または-2実例に成長するという形式を取ります。このプロセスは土壌の質、気候、得られる栄養分などの条件に依存します。SCP-3968実例は湿潤な熱帯気候を好みますが、乾燥気候や砂漠地帯でもある程度増殖します。土壌から取り除かれた破片は不活性化しますが、爆発性の力を加えると、適した条件下での増殖を開始します。このため、SCP-3968の起爆によって生じるエネルギーが増殖の触媒だという仮説が立てられています。
土壌の栄養素はSCP-3968の増殖に影響する大きな要素であり、SCP-3968の爆発による犠牲者の死体が特に関係します。SCP-3968の構造から成長や栄養摂取の手段は発見されていませんが、SCP-3968に近接する死体は加速度的に腐敗します。人間の死体はSCP-3968の増殖プロセスに最も強く作用するらしく、他の動植物が関わると増殖速度が遅くなります。
1回の起爆ごとに、前述の条件次第で約5~200個 (SCP-3968-1) 、もしくは20~400個 (SCP-3968-2) の新たなSCP-3968実例が生成されます。種類ごとの生成数の差は、SCP-3968-1に比べてSCP-3968-2が大きいことや、動作メカニズムの違いによるものです。この異常性によって、SCP-3968は起爆するたびに収容難易度を著しく上昇させ、汚染地域の規模を指数関数的に拡大させる可能性があります。枯葉剤や領域拒否化学兵器の運用は、植物を死滅させてSCP-3968への栄養供給を制限し、土壌の質を劣化させ、汚染地域への民間人の立ち入りを抑制できる貴重な多目的戦略であると証明されています。
SCP-3968-1と-2に共通する第二の異常性は、周辺環境をある程度まで認識し、選択的に起爆する能力です。この異常性は犠牲者の数を最大化し、SCP-3968の増殖数を増やすために利用されます。SCP-3968-1と-2が示す異常な挙動には以下が含まれますが、それらのみに限られません。
- 人間の往来が多い地域では、動物に踏まれても起爆しない。
- 感情的・経済的に価値のある動物に踏まれて起爆することにより、飼い主の注意を引き付けようとする。
- 人間集団が汚染地域に接近してきた場合、その集団全体が致命傷を負う範囲に入るまで起爆しない。
- 汚染地域に偽の“安全な”通り道を形成する。
- 回収時には作動していないように装い、密閉空間に持ち込まれてから起爆する。
- 装甲車に轢かれても起爆せず、乗員が降りる時に起爆する。
- 防護服を着用した人物に踏まれても起爆しないか、その防護服の脆弱な部分を破片が貫通するパターンで起爆する。
- SCP-3968-1実例が起爆して1人を負傷させ、他者が救助を試みた際に周囲のSCP-3968-2が起爆する。
これらの挙動が人為的に組み込まれたのか、進化によって生じたのかは不明であり、SCP-3968がどの程度高度な知性を有しているかも明らかになっていません。
全世界で█████km2以上の土地がSCP-3968に汚染されており、それらの土地には███████個以上のSCP-3968-1及び-2実例が敷設されていると推測されます。SCPアイテムに分類されて以来、SCP-3968は約█████名の民間人と、141名の財団職員の犠牲者を出しています。
補遺3968-1: SCP-3968は1968年6月、プロメテウス研究所内の財団情報筋が、ペンシルベニア州[編集済]のプロメテウス提携施設で発生した事件についての報告を受けたことでSCPアイテムに分類されました。
現場に到着した財団エージェントは、SCP-3968に汚染された半径1.5kmの土地の中心部で、1棟の工場を発見しました。死傷者を許容範囲内に抑えて当該施設に入場したところ、SCP-3968-1及び-2実例を大量生産するための機械設備が発見されました。
全ての設備は爆発による損傷で使用不可能になっており、施設内のオフィスの状態や回収された痕跡資料から、SCP-3968に関連すると思しき文書類が、この事件中に意図的に破棄されたことが示唆されました。施設内ではプロメテウス研究所の従業員6名の遺体が発見され、いずれも飢餓か、銃器による自傷で死亡していました。遺体の1つ、40代半ばの男性は施設のメインオフィスで発見され、死因は自傷行為によるこめかみの銃創でした。このオフィスからは文書3968-1が回収されました。
この施設は稼働中、100名ほどの従業員を擁していたと推定されます。発見されなかった従業員たちの行方は不明です。
文書3968-1:
補遺3968-2 (2015/04/11):

