SCP-3982
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アイテム番号: 3982
レベル2
収容クラス:
safe
副次クラス:
none
撹乱クラス:
vlam
リスククラス:
caution

特別収容プロトコル: SCP-3982は生体バイオアノマリー収容サイト-88にある、低優先度の樹木型生物収容区域に居住させます。

食料提供と試験を兼ねて、サイト-88は全ての有機性ゴミと医療廃棄物をSCP-3982収容区域の中庭で堆肥化するのを承認されています。

説明: SCP-3982は腐敗が進行した死体に外見上類似するヒト型実体です。SCP-3982の身体の大部分は生きている非ヒト有機物で形成され、かつ構造的に支えられています。構成要素には木の枝、キノコ、コケ、灌木、粘菌、真社会性昆虫の巣 (現在までに様々な種のアリ、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチを確認) が含まれますが、それらのみに限られません。SCP-3982の身長、体重、質量はこれらの生体有機物の配置変化に応じて変動します。

SCP-3982は主として腐食性の行動を特徴とします。SCP-3982は広範囲を徘徊して分解した物質、腐敗した物質、有毒物質、有害物質を探し出し、それらを顎の中に入れて咀嚼するか、もしくは摘まみ上げて胸腔または体肢から吸収することによって摂食します。これらの食物には動物の排泄物、腐敗した植物質、死体に加えて、油、重金属、放射性廃棄物などの汚染物質が含まれます。

摂食後、SCP-3982は異常な質量変換プロセスを通して、体内から多様な種の新芽、胞子、果実、種子を生成し、更なる成長を促す目的で移動しながらそれらを散布します。また、SCP-3982は時折、大量の“食事”を摂った後に横たわって短い休眠状態に入りますが、その間、SCP-3982の周囲のごく狭い半径内では、植物及び菌類の成長が異常に加速されます。

SCP-3982は発話が可能で、多言語使用能力を有し、これまでのところ、研究者が用いた全ての言語に堪能であることを実証しています。SCP-3982は従順で、友好的で、比較的知能が低く、やや幼稚な性格であり、研究者の存在には温和な好奇心で反応します。

日付: 2015年8月9日
質問者: 上席研究員 ウィルベルト・マラヴィラ博士
回答者: SCP-3982
状況: 初期収容直後に実施された初回インタビュー。

(収容区域の地面にあぐらをかいて座っているSCP-3982に、マラヴィラ博士が近寄る。SCP-3982は自らの右手の人差指に止まったスズメを観察している。)

マラヴィラ博士: こんにちは、SCP-3982。

(スズメが飛び去る。SCP-3982は頭を動かし、マラヴィラ博士を注視する。)

SCP-3982: あっ。やぁ!

マラヴィラ博士: 私はマラヴィラ博士、あなたのお世話を担当します。あなたには名前がありますか?

SCP-3982: ううん。貰ったことない。でも君の名前はすごく素敵だね。今日はとっても良い日だよ。

マラヴィラ博士: あー… ええ。ええ、そうですね。では、ひとまず3982と呼ばせていただきますが、構いませんか?

SCP-3982: んー、いいよ。あ! 君、リンゴは好き?

(SCP-3982は胸腔内に生えた植物の中に手を入れ、赤リンゴを取り出してマラヴィラ博士に差し出す。)

SCP-3982: これ、どうぞ。きっととっても美味しいからさ。リンゴは食べるために作られたんだよ。良い物。美味しい物。

マラヴィラ博士: ええと、いえ結構です3982、また後で。さっき食べたばかりです。

(SCP-3982は頷き、リンゴを胸腔に戻す。)

マラヴィラ博士: あなたに幾つか質問をしても宜しいでしょうか?

(SCP-3982は息を呑むような音を立てる。)

SCP-3982: あぁ、宜しいに決まってるじゃないか!

マラヴィラ博士: それは良かった! ではまず、あなたが自分自身を何だと思っているか、教えていただけますか?

SCP-3982: 僕が何かだって?

マラヴィラ博士: はい。あなた自身の言葉でお願いします。

(SCP-3982はしばらく沈黙している。多数のミツバチがSCP-3982の体内から現れて飛び回り、SCP-3982の肩や背中から生えている花に止まる。)

SCP-3982: あはは。ミツバチを捕まえたよ。僕たち、お友達になれるかな?

マラヴィラ博士: …ええ、3982、私たちは友達になれますよ。もう次の質問に移った方がいいかもしれませんね。どこから来たのかを教えていただけますか?

SCP-3982: うん、もちろん教えるとも。それなら言えるもんね。

(沈黙。マラヴィラ博士が小声で「マジかよ」Dios mioと呟く。SCP-3982はスペイン語で話を続ける。)

SCP-3982: えっとねぇ。僕は空き地から来たの。男爵が僕をここに連れてきた。彼は優しいんだ。あそこの地面はとってもスパイシーだから、後でぜ~んぶ食べてやる! あはは!

(SCP-3982は立ち上がる。身長は約2.5mである。)

マラヴィラ博士: 空き地? 空き地とは何ですか?

(SCP-3982は両腕を広げ、大きなクラッキング音を鳴らす。未特定のスズメ目鳥類がSCP-3982の体内から複数現れ、収容区域の別な場所へと飛んでいく。SCP-3982は腕を下げる。)

SCP-3982: あの小鳥さんたちを見てよ! グレイウィング卿! 本当に僕が上のここにいるのが見えてるんだね! うわぁ! ワオ。ワオ。空き地はとっても良い場所さ。君はあそこには行けない。僕ももう行けないんじゃないかなぁ。代わりに僕はここにいるんだ。男爵がね、僕は上のここでなら良い子になれるって言ったんだ、僕も男爵の言う通りだったと思うよ。僕は今と~っても良い子だ。僕は善。今のところはね。

マラヴィラ博士: 男爵とは何者ですか? グレイウィング卿とは?

SCP-3982: 男爵は上のここは僕がいれば助かるだろうって言った。僕はふぅ~んそっか、オッケー、いいよって言った。それでグレイウィングは、うわぉ、分かったよ、こりゃまたなんて名案だ、って言った。僕が名案だって。僕を名案って呼んでくれるだなんて彼すっごく優しいと思わない?!

マラヴィラ博士: はい。とても優しい方のようですね。もっと詳しく教えていただけますか?

SCP-3982: でね、さっきも言ったけど。うん、グレイウィング卿って本当に鳥なんだ。だから飛べるんだ。鳥のパワーでだよ、彼はスーパー鳥だからね。それで、男爵は植物とかそういうのが大好きで、僕のことも大好きなの。だから男爵とグレイウィングは計画を立てた。僕は上に昇っていったんだ、だってグレイウィングはびっくりしちゃうぐらい鳥だし魔法も全部知ってるから。そしたら僕はもう空き地にいなかった。悪い光があった。でもその後、僕は上のここにいたんだ。それから、僕があのめちゃくちゃ良い男の人を食べてる最中にあの人たちがやぁって言って僕もやぁって返して今はここにいるの。

(SCP-3982は軽く飛び跳ね、再び腕を広げる。)

SCP-3982: 今の僕にはお友達がた~っくさんいるんだよ!

マラヴィラ博士: …ありがとうございます、3982。おかげで幾つか疑問が解消されました。

SCP-3982の会話パターンと首尾一貫性の無さゆえに、SCP-3982の出自や目的に関する情報はほとんど得られていません。SCP-3982と“グレイウィング卿”と呼称される実体 (暫定的にPoI-5501と指定) の具体的な関係性を特定するための調査が進行中です。

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