SCP-4624-JP

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⚠️ コンテンツ警告
SCP‐4624‑JP
LEVEL 4

オブジェクトクラス

Keter

サブクラス

Atramentum

特別定義 - Atramentum: アイテムは合意的現実に広く存在・浸透しており、通常クラスのオブジェクトに比べて完全な収容が非常に困難です。

特別収容プロトコル: 現在、SCP‐4624‑JPの収容はその文化的・宗教的条件から、日本およびその周辺地域を重点的に実行されています。全世界的なスクリーニングについては協議中です。

日本全国の宗教拠点のうち、基準値 (20 cAk) より高いアキヴァ放射を維持している重要拠点について、実行される儀式すべての手順を厳格化するための潜入作戦が展開中です1。作戦完了後は、既に規定されている各拠点の定期測定・儀式ごとの測定のみによりアキヴァ放射の状況を監視されます。

SCP‐4624‐JP‑α実例、SCP‐4624‐JP‐β‑1、SCP‐4624‐JP‑γについてはそれぞれのプロトコルに基づいて収容されます。非定型的なα実例およびSCP‐4624対象はフィールドエージェントによって捜索されます。

日本支部各サイトの0号会議室にSCP‐4624‑JPあるいはそれに関連する異常は発生していないことが確認されています。このため特別な措置、規制、考慮は必要ありません。SCP‐4624‐JP‑δに関する本報告書以上の情報はレベル5またはサイト‐8100クリアランスの下でのみ開示されています。

説明: SCP‐4624‑JPは一定の条件を満たした地理的区画(4624‑JP対象)に対して発生する異常現象群の包括指定です。少なくとも以下の条件を満たすことで発生することが確認されていますが、完全な条件については未解明です。

4624-jp-alpha-w600.jpg

4624‑JP対象になりうる例
(聖域化処理済)

  1. 地理的に方形に区切られていること2。天井はなくてもよいが、柱などによって形状が欠けていないことが要求される。
  2. 出入口は1箇所のみ用意すること。もしくは、1箇所を除いた全ての出口は、少なくとも儀式の準備段階から終了まで、封鎖するか、通行を禁止されるか、信念的に通行不可能であること。
  3. 区画内に祭壇あるいはそれに相当する設備が存在すること(以下総称して祭壇と呼ぶ)。
  4. 祭壇内部に、通常は外部から視認できない空間が用意されていること3。視覚的に封鎖が可能であれば、内部を確認できる構造であってもよい。
  5. 一定水準以上の高アキヴァ放射を発生させる、あるいはそのようなアキヴァ放射が存在していること。
  6. 一定水準以上の「願い」に類する信念、あるいはそれに対する期待が区画(それを通じて願われる神仏)に向けて祈られること。
  7. 上記1~6の条件を満たした上で、諸宗教で制定されている「聖域化」手順、あるいは同等に充分な儀式的手順を実行しないこと。
  8. 上記1~7の条件を満たしたうえで、何らかの「願い」を伴う儀式が実行されること。

特に条件7のために、諸宗教における聖域・神域あるいは神殿などの領域は4624‑JP対象から結果的に除外されていることが判明しています。現在までに発見されている4624‑JP対象の土地は60%以上が山間の廃村などに位置し、四隅に木を植えて方形の祠を設置しただけの簡易的な設備であるものでした。

SCP‐4624‑JPはその特性上、諸宗教で聖域あるいはそれに類する空間を作る際の中間生成物として発生します。これは各宗教で定められている標準的な後続の手順に従うことで、問題なく聖域化し4624‑JP対象から解除されるものであるため、収容プロトコルにおける諸宗教団体への取り組みは手続きの厳格化と違反に対する厳罰に焦点が置かれています。

発見: SCP‐4624‑JPはそれぞれ独立に発見された3つのアノマリーおよび異常事件 (SCP‐4624‐JP‑⁠α, ‑⁠β, ‑⁠γ) に対し、その関連性が発見されたことで指定が統合されたものです。以下は各アノマリーの概略及び詳細説明です。

SCP‐4624‐JP‑αは日本各地の廃村・山間部ないし僻地に点在する小規模な祠ないし祭場です。ほとんどの実例においてアキヴァ放射は周辺レベルと変わらず、その場合は既に無力化されていると考えられています。周囲の他の建造物より顕著に劣化が遅く、ある実例は廃村から200年以上経過しているにも関わらず、実例内部および境界の建造物に限りほとんど劣化がない状態であることが観察されています。

SCP‐4624‐JP‑α実例には(周囲に村落が残っている限り)必ず「祟り」に関する伝承が周辺地域に残されています。収集されたエピソードの半数以上は実例の汚損とその後の小規模な不運ないし災難と呼べる事象ですが、一部には異常な集団行動および儀式の伝承、および痕跡が確認されています。これらの事象とSCP‐4624‐JP‑α実例との関連性、および関連した場合に事象が発生する原理は調査中です。

SCP‐4624‐JP‑βは2024年8月から2025年3月にかけて発生した連続猟奇殺人事件に指定されています。最初の殺人事件こそ完全に非異常なものでしたが、以降2025年3月までの約半年間で計7件・20人の猟奇的・異常殺人を実行し、最後の襲撃で被害者が行った防衛行為のために犯人が死亡したことで事件は終結しました。事件後の家宅捜索において異常な儀式の痕跡が発見されたため、最終的に財団の介入が行われました。現在、犯人であるSCP‐4624‐JP‐β‑0aの居室はSCP‐4624対象であることが確認されています。

SCP‐4624‐JP‑γは高知県高知市で発見された、遅くとも鎌倉時代中期に書かれたと推定される4巻の写本です。著者は不明ですが、京都からの流刑者、あるいはそれに随行した畿内出身の人物であると考えられています。内容は周辺地域の習俗や自然について書かれた章と、著者自身の日記のような断章が混在した随筆であり、大半の内容は非異常です。このうち「さいわい」と題された章の内容がSCP‐4624‑JPを指していると考えられており、また記された儀式の手順や結果は、書かれている記述に従うならば、異常なものになります。

SCP‐4624‐JP‑γの発見後、‑α実例との関連性に着目した研究員によって追加調査が実施され、各‑α実例が「さいわい」と記された通りの儀式の跡地であることと、高知県嶺北・仁淀川地域を中心に四国各地で‑α実例あるいはそれを基とした寺社が多数存在することが確認されました。

推測されている効果の不確定性から日本全国を対象に初回のスクリーニングが行われました。この時点では全国の祠や神社等、土地に対する調査のみが行われていましたが、SCP‐4624‑JP‐β‑0が同様にその実例であることが偶発的に発覚し、4624‑JP対象の適用範囲が当初の想定より広いことを実証する結果になりました。

効果: 実証実験により、4624‑JP対象の発生およびSCP‐4624‐JP‑γで記載された儀式によって、以下のメカニズムが動作することが判明しています。

  1. 十分なアキヴァ放射と儀式による奇跡術的効果により、祭壇に用意された空間内にピスティファージ実体が発生します。このピスティファージ実体はレベルⅠもしくはそれ以下の強度しか持たず、単体では何の能力も示さないと推定されています。
  2. ピスティファージ実体を介して祠の内部が不明な形而上空間、超次元空間、あるいは霊的空間と考えられる超現実空間と接続し、無作為な神格と儀式参加者との霊的なバイパスを形成します。ほとんどの儀式要素に対して接続される神格との有意な関連性が構築されることは無く、このために呼び出す神格を制御することは困難ないし不可能と考えられています11。
  3. 霊的バイパスのために、儀式参加者は当該神格の使徒あるいは神遣のような役割を負い、その権能を代理的に行使することが(行使可能な能力の個人差はあるものの)可能となります。
  4. 同時に、霊的バイパスのために、儀式参加者は当該神格の価値観や思考様式から侵蝕を受けます。これは当初の祈願内容が成就しても継続し、おそらく半永久的な効果だと推測されています。

成功した実証実験の参加者総計24名(下席研究員4名、上席研究員2名を含む)も同様にこの影響下に置かれており、また複数回にわたるインタビューの結果いずれも未知の神格であると推定されました。十分な事前評価によって財団や合意的現実への影響は将来に亘って最小限に抑えられましたが、儀式終了後の実験チャンバー撤収・祭壇移設作業は当初の想定を大幅に超える工事となり、また実行には当該神格の協力が不可欠と結論づけられました。

従って、接続された神格が敵対的であった場合はその移設が不可能であることが強く予想されます。また、偶発・故意によらずこれらの4624‑JP対象や祭壇が完全に破壊された場合、SCP‐4624‐JP‑α関連記録から推定される「祟り」は財団の許容損害を大幅に超過する可能性があります。

財団データベースに登録されている異常神格あるいはピスティファージ実体に限定しても人類および合意的現実への深刻な危害が予想されるものが複数存在するため、オブジェクト自体の無作為性と併せて、SCP‐4624‑JPは如何なる形態での利用も禁止されています。

補遺 - インシデント4624‐JP‐δ‑0:

インシデント4624‐JP‐δ‑0はSCP‐4624‐JP‑α実例を捜索するために行われた日本全国の寺社仏閣に対するスクリーニング検査が行われた際、非定型的な4624‑JP対象をサイト‐8100で発見した事象に指定されています。これにより発見された4624‑JP対象の特別な分類としてSCP‐4624‐JP‑δが指定されました。保安上の理由から、詳細はサイト‐8100クリアランスもしくはレベル5職員にしか開示されません。

インシデント4624‐JP‐δ‑0を受けて、財団日本支部の全ての建物が追加スクリーニング検査の対象となりました。ほとんどは外形上の理由から対象に除外され、対象の可能性がある領域は各サイトの0号会議室12に限定されていることが判明しましたが、いずれも有意量のアキヴァ放射およびピスティファージ実体は観測されず、そのため4624‑JP対象ではありませんでした。リスク回避の観点からは非対象化が望まれますが、保安・格式・儀式などの様々な要請からこれらの改装計画は完了していません。

SCP‐4624‐JP‑δ各実例の存在から、財団内にδ実例が他にも存在することが確実視されており、日本支部理事会は本部評議会と協議を開始しています。推定される信仰の蓄積から、これが不随意に破壊された際の影響は予測不可能です。

サイト‐8100で発見された各δ実例と接続している神格実体についての調査および影響からの回復に向けての計画が進行中です。以下の書類は完了済の調査に関するものであり、書類内のクリアランスレベルに関わらずレベル4公開指定を受けています。

4624‐JP‑δ神格実体調査
LEVEL 5/鵺

分類

調査報告

付記: レベル4公開指定(検閲済)

序: インシデント4624‐JP‐δ‑0により、サイト‐8100所属全職員に対する迅速な影響調査の必要が発生し、日本支部理事 “鵺” および斎宮所属神官・職員により初期調査が行われた。初期調査の結果、日本支部理事全員に不審な霊的バイパスの接続が無いことが確認された。本調査はこれに引き続いて、各実例に接続されている神格実体 (δ神格実体) の性質や素性を明らかにするためのものである。

実行方式: 斎宮所属神官により、各実例にて当該神格実体からの神託を伺う形にて実行される。神官は事後評価セッションで対象神格に対する主観的な印象を記録される。

結果(抜粋):

注記: サイト‐8100に関する機密の担保のため、重要度ないし危険度の低いものは記載していない。

番号 権能 神官の印象
δ-01 制度、進行、平常 巨大な機械に面した時と似た印象。個性らしい個性を感じず、非常に希薄。
δ-██ [秘匿] 応答は円滑だが、内容は[秘匿][拒否][受領]などしかなく、必要以上の交流をしてこない様子が見られる。
δ-██ 憤怒、(おそらく特定の)火山 火山そのものであると言えるほど、ほぼ常時熱と熱波を向けられている感覚があった。実際の熱波であればおそらく死んでいた13。
δ-██ (推定)反統制 巨大な斥力の塊のよう。[情報災害]という言葉を受けただけだが、その結果[情報災害]14。
δ-██ «不敬15» (調査時δ-██実例内にいた人員が即時に死亡したため、データ無し)
δ-██ (不明な名称または概念) 不明。発音不可能。解釈不可能。

評価: SCP‐4624‐JP‑δ実例に接続した神格実体のうち、約██%は低危険度であることが確認された。不明あるいは不明瞭であった神格についての調査は継続される。

4624‐JP‑δ神格実体のサイト-8100職員に対する影響調査
LEVEL 5/獅

分類

調査報告

付記: レベル4公開指定(検閲済)

序: SCP‐4624‐JP‑δ神格実体それぞれに対する初期調査が終了し、それによって各実体の危険度について初期評価が完了した。既知のKeter実体に該当するような存在はいなかったが、潜在的に危険な実体を含め、調査と評価は継続される。一方で、各δ神格実体の性質が明らかになったため、職員に対する影響調査および影響されている神格の特定が可能となった。本調査はサイト‐8100全職員に対して4624‐JP‑δ神格実体からの影響の有無および影響実体の特定を行うものである。

調査対象: 以下で分類されるサイト‐8100所属全職員。

  • 機動部隊い‑0 (“零号部隊”)
  • 施設管理職員
  • 情報室 (RAISA分室)

[以下機密のため非開示]

結果 (概要): 前述の分類ごとに状況の概要を示す。

機動部隊い‑0 (“零号部隊”)
各実例ごとに1~4名の被影響者が存在したが、分隊長・隊長は影響を受けていないことが確認された。被影響部隊員は対応するδ実例の警備とδ神格実体との連絡に割当を変更される。
施設管理職員
清掃部門職員24名、総務職員6名、その他██名に影響が確認され、対象職員の██%以上に影響が確認された。強い影響が見られた職員2名は一部の機密業務に携わることを今後拒否される。また、影響緩和のために職員の増員が倫理委員会・日本支部理事合同会議により決定された。
情報室 (RAISA分室)
δ実体からの影響は確認されなかったが、未知の4624‑JP対象を経由した影響が4名に確認された。
[以下機密のため非開示]

評価: 全数調査の結果、サイト‐8100職員の約██%に影響が及ぼされていたことが確認された。これは最悪の予想からは遠く及ばないが、当初の推定値からは10ポイント以上多く、事態が想定より悪いことを示している。対象実体との協力体制あるいは均衡状態の構築は現在サイト‐8100の最優先任務に位置づけられるべきである。

情報室職員を通して発覚した未知のδ神格実体は、本部あるいはRAISA本部における4624‑JP対象の存在を強く示唆している。いずれの場合においても、機密保持や財団全体の運営において大きな影響が予想され、また既に影響を与えられている可能性が否定できない。

追記: あなたを含むレベル4以上の全職員に対する影響調査は完了しています。結果は[SCATTERED]16。[CONCEALED]17[PROFANED]18

Log-4624-JP-δ-00612
LEVEL [DISCLOSED]

分類

インタビューログ

質問者: 斎宮職員 ████████ █

回答者: 機動部隊い‑0 δ分隊██班 ███ ██

注記: 回答者はδ‑██実体の被影響職員であり、当該インタビューは財団日本支部理事および斎宮への伝達のために実施されました。

質問者: δ‑██実体からの言伝ということを伺いましたが、まず私は何とお呼び奉れば良ろしいでしょうか?

回答者: 畏れ多いため私からも申し上げることは叶いません。高きに御座すことを斎宮様が存じておられるなら、思許されているものをお使いになることが最も良いことになろうかと存じます。

質問者: 承りました。

回答者: それでは、御言葉を申し上げます。「万神殿のもと居るより下に建つるを禁ずる。其悉く不敬なり。」

[約3.5秒の空白]

質問者: 悉く、ですか。

回答者: はい。「汝等より乞ひて社へ招きたるに、汝は社を整へ、吾が言寄ことよする徴をその意こころのままに用ふべし。然るに、何ぞ社を館たちより遷うつしもとより下へと建てん」との言です。

[6秒間の空白]

質問者: 承りました。計画の修正を仕ります。

後記: 本来の機能である会議室の回復のため進行していたサイト‐8100‐ΠΘはその計画の大幅な変更が指示されました。計画の進捗は斎宮または日本支部理事会に問い合わせてください。
汝等望みて万神殿を建つれば人の知るべく標を立つべし。

記録・情報保安管理局 (RAISA) より緊急通達

進行中の事案/計画に関する高機密資料の一部が、不明な経路・未知の手段で本来のクリアランス外 (レベル4) に公開されている事案が確認されています。許可なく開示されている書類が表示・取得された場合、規定の方針に従いRAISAおよびサイト管理官に通報してください。書類は規定の手続き後、速やかに破棄してください。

万神殿ことサイト‐8100‐ΠΘが神殿として広く公開され、確保収容保護のために身を捧ぐる諸衆が自由に訪れられるようになることを方〻はお望みになられています。

インシデントの隠匿は財団の、ひいては正常性の安全に対する深刻な脅威です。迅速に通報を行ってください。機密情報には(例え後に機密解除されるとしても)現在のあなたが知るべきでない情報が存在する可能性があります。報告後は速やかに書類を破棄し、情報保健部に面会を申請してください。

サイト-8100-ΠΘ建設進捗報告
LEVEL [DISCLOSED]

分類

調査報告

Ⅰ. 建設予定地の変更について

サイト‐8100‐ΠΘの建設予定地について、δ‑██実体からの託宣により、当初の候補地であった斎宮社の外苑森林地帯、およびサイト‐8100新規地下階での建設は続行不可能となりました。δ‑██実体および他のδ神格実体との協議ないし託宣により、δ‑██実例の所在するサイト‐8100中央棟6階のほぼ全域を中心に使用するものが現在唯一の候補地です。このため、本文書の以降の項目はこの前提に拠って再構成されました。

Ⅱ. 各神殿の構造要件について (抜粋)

移転後のδ神格実体を祭祀する様式は、そのほとんどが日本、古代中国、インド、古代ローマ、メソアメリカなどの伝統的な様式、あるいはより現代的な構造物で代替可能なことが確認されました。非典型的な構成の要求があったδ神格実体とその要件、実装に際して現在判明している懸念事項は以下の通りです。

番号 要件・備考
δ-01 δ‑01実例に設置されていた独立通信・会議補助システムを移設、サイト‐8100‐ΠΘ内の環境維持システムを独立構築し、一般職員用システム室と併せて5階に設置。情報室職員の利便性を考慮し、████████████████████████⁠。
δ-██ [秘匿]。情報はδ‑██被影響職員、日本支部理事および特別に任命された若干名の特務職員にのみ共有される。
δ-██ 1000℃前後の熱源ないし炉。物理的条件から中央棟外部または地下への移設を調整中であったが、後述 (Ⅲ節) のインシデントにより計画は白紙状態となっている。
δ-██ 施工後、δ‑██実体自身による改変が予告されている。
δ-██ δ‑██実例の現状維持。聖域化施工のみ実施予定。
δ-██ 意図不明の298項目からなる手順書を受領。別紙参照。

Ⅲ. 斎宮外苑における異常地殻活動について

crater.webp

噴火口

当初サイト‐8100‐ΠΘの建設予定地だった斎宮外苑内の区画において、δ‑██被影響職員による無断の区画占拠およびδ‑██神格実体による異常な造山活動が実行されました。この結果サイト‐8100周辺で小規模な地震活動が60時間にわたり断続的に発生し、15名の負傷者と財団資産に軽微ながら被害が発生しました。斎宮外苑には結果として直径50mの火口を持つ小規模な火山が形成されました。この火山には規模に相反する異常な自己維持作用を保持していると推測されており、調査が進行中です。

Ⅳ. 旗浦財務副長の死亡について

サイト‐8100財務副長であった旗浦祐が財務部内で不審死していた事案について、死亡推定時刻範囲にサイト‐8100および周辺地域にいた可能性のある全職員の行状確認が完了しました。財務副長として予算の観点からサイト‐8100‐ΠΘの予定地移転を強硬に反対していたことから、多くの可能性が当初より公然と疑われていましたが、該当する全職員にその実行が物理的に不可能であり、また心理評価においても全員非異常の範囲内に収まっており、単一の利害衝突・意見衝突で殺害を実行する可能性はないとそれぞれ結論づけられています。

旗浦財務副長の法医学的分析と併せて、現在のところは何らかの異常な遠隔作用または未知の分散型情報災害が有力視されています。δ神格実体がこれを実行した表明は報告時点で受け取っておらず、また被影響職員でこれに対して非典型的な反応を起こした者はいませんでした。

この火は神の光であり、民の怒りであり、ΡΥΑΞの顕現である。

旗浦財務副長の死亡事案について、何らかの声明あるいは情報を提示したδ神格実体はいませんでした。加えて、いくつかの神格実体については、こちらから何かしらを尋ねても回答がありませんでした。実際に関連がないという可能性も十分にありはしますが、これほど何の情報も得られていないというのも不自然に思います。

少なくとも私ひとりが疑っていても罰は当たらないのではないでしょうか。

斎宮

少なくとも直接的な関与の証拠は何一つ無く、加えてサイト‐8100の職員は疑念を持たなくて良かった程度にはプロフェッショナル揃いで、気の迷いだとか多少の利害関係だとかでこのような過ちを犯す者は誰一人いない。この仕事をしていれば100%の信用というのも危険なことではあるが、少なくとも客観的にはそういった状況であることは十分理解していてほしい。

██

サイト-8100管理官より緊急通達

SCP‐4624‐JP‑δに関連する情報の多くはレベル5クリアランスないし専用クリアランスが指定されています。自身のクリアランスで扱う情報を鑑みれば、進行中の案件に関する不確定な情報が外部に流出する危険性および影響は理解できるでしょう。

本来開示されるべきでない書類を本報告書群に発見した場合、RAISA通達の通り直ちにRAISAおよびサイト管理者への通報を実施してください。また、被害確認のために関連ファイルを確認することは不要です。

広く知らしめよ

一心に祈願せよ

命により、高き方に代わってこの文章を読まれる皆様に申し上げます。

方かた〻がたは我々のためにその志と願いとを聞し召され、寄り集われました。

我々の志とは言わずもがな「確保、収容、保護」であり、願いとは理念の達成のために各々が思う実現の手段です。方〻は我々が求めるもののために力の一片を授けられます。これは方〻のご威光のわずかな現れにして、成就を助ける手立てをするに過ぎないものです。

すなわち、方〻の御力は我々の大願を助け、またそれは我々が願ったからこそ有るのです。理念にこそ思召は沿い、その矩を踰えることはありません。況や此程の助力を無下にすることなど有りましょうか。

此様な故により、方〻は自らが財団に広く聞こえ、またその力を求めた我々に遍く授けることをお望みになられました。そして既にその一片を預かる手前共には、然様な思召を広く知らしめ、彼方の望みを速やかに達せられることをお望みになられました。

手前共は財団の忠実なる一員として、また方〻のしるしを預かる者共として、為すべきことを為していることを宣誓します。我々は至って正気であり、職務に忠実であり、また拝命の責務を果たしています。

[聖ならしめ][Sanctify]

[導きたれ][Conduce]

[純ならしめ][Purify]

財団内務部門より緊急通達

不敬

日本支部理事 “鵺” より緊急通達

斎宮の名代として、財団日本支部理事 “鵺” より申し上げます。

既に方〻のご意向として知らしめられた職員も居られるかと思いますが、サイト‐8100ではインシデント4624‐JP‐δ‑0より続く一連の事象の解決策として大規模なサイト再編・改築作業が進行しています。

ここに宣言しておきますが、これは財団、あるいは日本支部の方針転換ではありません。財団はその目的、方針、手段、倫理、体制に、本件に沿ったいかなる変更も加えられません。変更はサイト‐8100の内部に原則留め置かれ、SCP‐4624‐JP‑δ神格実体は今後、新設されるサイト‐8100‐ΠΘの管轄となります。

サイト‐8100‐ΠΘは4624‐JP‑δ神格実体の祭祀および託宣を主として、また万神殿としてレベル4以下の職員を含めて入出場自由の施設になる予定です。サイト‐8100における安全性および機密性などの要件から、ほとんどの仕様は現時点でも未決定であり、そのために (既にSCP‐4624‑JPファイル内に流出した情報も含めて) 関連する情報は標準手続としてレベル5機密が指定されます。この措置は今後も継続されます。

サイト‐8100はこれらの再編・改築作業のために現在、大幅な立ち入り制限が実施されています。いくつかの代替可能な機能は災害時手順を準用し、規定のサイト群により執行の代理が行われています。言うまでもありませんが、本件の全作業工程は最大の緊急度で実施されています。

インシデント発生時からの経緯およびインシデント自体の性質のため、これらの作業は斎宮所属職員によって統括管理されています。各サイト管理官等からの必要な連絡は全て斎宮を経由する専用経路によって回付されます。


本通達を以て、財団日本支部の全サイトにI4級警戒司令を発令します。サイト管理官を含むレベル4職員は新たなSCP‐4624‑JP実例およびその潜在的候補が新規に発生しないよう、サイト内の警戒および保安体制を強化してください。一部の情報はレベル3以下に解除されます。

財団あるいはその構成員に対する干渉源がこれ以上増える/増え続けることは、物理・情報両面の安全性に対する重大なリスクであり、財団はこれを許容できません。また、これについてはδ神格実体群としても同様に許容できないと仰せになられました。

信念は行動の大きな支柱であり、擾乱を防ぐ盾であり、しかし同時に我々を覆う不変の天蓋です。財団職員には理念と目標への忠誠と同時に、異常に対峙するためのあらゆる実践が要求されます。これは物理的・超常的なものに限らず、心理的・認知的なものも含むことを今一度思い出してください。

我々は我々の成すべきことのため、為すべきことに集中してください。

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模式図

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/* Description list patch */
#page-content dl dd {
    padding-left: .4375em;
    text-align: justify;
}
 
/* Ruby patch */
ruby, .ruby {
    vertical-align: var(--ruby-hang);
    margin-top: var(--ruby-margin-top);
}
rt, .rt {
    font-size: var(--rt-font-size);
    line-height: var(--rt-line-height);
    white-space: pre;
}
 
/* Fancy Collapsible Block */
body {
    --fancy-block-weight: 700;
}
div.fancy {
    .collapsible-block-link {
        text-decoration: none;
        font-weight: var(--fancy-block-weight);
    }
    .collapsible-block-unfolded-link {
        box-shadow: none;
    }
    .collapsible-block-folded, .collapsible-block-unfolded-link {
        margin-top: 1ex;
        margin-bottom: 1ex;
    }
 
    .collapsible-block-folded a,
    .collapsible-block-unfolded-link a:not(.info-container, .info-container :is(div.collapsible-block-unfolded-link, div.collapsible-block-folded-link, div.collapsible-block-unfolded, div.collapsible-block-folded, .collapsible-block-folded .collapsible-block-link, .collapsible-block-link)) {
        transition:
            color 0.25s linear,
            background-color 0.25s linear
            width 0.25s linear;
 
        display: flex;
        align-items: center;
        justify-content: center;
 
        position: relative;
        top: 0;
        left: 0;
 
        margin-right: auto;
        margin-left: auto;
        padding: 0.5rem 1rem;
        width: min-content;
        height: 100%;
 
        white-space: nowrap;
        overflow: hidden;
    }
 
    .collapsible-block-folded a {
        color: rgb(var(--swatch-primary));
        box-shadow: inset 0 0 0 0.09rem rgba(var(--swatch-primary-darkest));
    }
    .collapsible-block-unfolded-link a {
        color: rgb(var(--swatch-primary-darkest));
        box-shadow: inset 0 0 0 0.09rem rgba(var(--swatch-primary-darkest));
    }
    .collapsible-block-folded a:hover,
    .collapsible-block-unfolded-link a:hover {
        background-color: rgb(var(--swatch-primary-darkest));
        color: rgb(var(--swatch-text-light));
    }
}
div.fancy:has(+ hr, + div.hr) div.collapsible-block .collapsible-block-unfolded {
    padding-bottom: 1.2em;
}
/* Credit module patch */
div.rate-box-with-credit-button > .page-rate-widget-box {
    margin-bottom: 0px;
}
#u-credit-view .modalbox div.credit {
    max-height: 40vh;
    margin-left: 1em;
    margin-right: 1em;
    padding: 0 1em;
    overflow-y: auto;
 
    scrollbar-width: thin;
}
#u-credit-view .creditBottomRate {
    margin-top: 0;
}
/* ============================================================ */
/* ============================================================ */
/* ファイルヘッダ */
:root {
    --head-font-hang-rate: 0;
    --file-header-accent-color: var(--medium-accent);
    --file-header-emph-color: var(--bright-accent);
    --file-header-title-font: var(--header-font, sans-serif);
    --file-header-class-font: var(--header-font, sans-serif);
    --file-header-class-weight: 700;
}
div.file-header > div.line-header {
    --file-header-title-lh: 1.21;
    --file-header-title-font-size: 2.0em;
    display: flex;
        align-content: start;
        align-items: stretch;
        justify-content: space-between;
        flex-flow: row wrap;
        column-gap: 2.0em; /* 1.0 * (header font size) */
    padding-bottom: calc((var(--base-line-height, var(--default-line-height, 1.5)) - var(--file-header-title-lh)) / 2 * var(--file-header-title-font-size) * 0.35); /* 0.35は係数 */
    border-bottom: .32em solid rgb(var(--file-header-accent-color));
    margin-bottom: max(.64em, .44lh);
 
    div {
        display: block;
 
        font-size: var(--file-header-title-font-size);
        font-family: var(--file-header-title-font);
        color: rgb(var(--file-header-accent-color));
        line-height: var(--file-header-title-lh);
    }
    div.clearance {
        flex-grow: 1;
        text-align: right;
    }
}
div.file-header > div.line-sub {
    :has(+ div.line-desc) {
        margin-bottom: .8lh;
    }
}
div.file-header > div.line-sub > div[class*=class-body] {
    font-family: var(--file-header-class-font);
    color: rgb(var(--file-header-emph-color));
    font-weight: var(--file-header-class-weight);
}
 
div.line-sub {
    display: grid;
 
    > div {
        display: flex;
        align-items: center;
        justify-items: center;
    }
 
    div.prim-class-head { grid-area: prim-class-head; }
    div.prim-class-body { grid-area: prim-class-body; }
    div.sub-class-head { grid-area: sub-class-head; }
    div.sub-class-body { grid-area: sub-class-body; }
}
div.line-sub.esoteric {
    --sub-font-ratio: 1.875;
 
    grid-template-areas:
        "prim-class-head sub-class-head"
        "prim-class-body sub-class-body";
    grid-template-columns: repeat(2, fit-content(50%));
    grid-template-rows: 1fr 2fr;
 
    > div {
        min-width: 9.5em;
        border-right: .125rem solid rgb(var(--file-header-accent-color));
 
        p {
            text-align: center;
            margin: auto;
        }
    }
    div[class*=class-head] {
        p {
            padding: .2em .5em;
 
            font-size: 0.8em;
            line-height: 1;
        }
    }
    div[class*=class-body] {
        p {
            position: relative;
            bottom: calc(-1 * var(--head-font-hang-rate) * var(--sub-font-ratio) * 1em);
 
            padding: .1em 1em;
 
            font-size: calc(1em * var(--sub-font-ratio));
            line-height: 1.1;
            font-weight: var(--file-header-class-weight);
        }
    }
}
@media (max-width: 30rem) {
/* 26.7875rem = (em/rem) * 3 * 9.5em(min-width base of div.line-sub.esoteric > div) */
    div.line-sub.esoteric {
        grid-template-columns: repeat(2, 50%);
        > div {
            min-width: unset;
        }
        div[class*=sub-class] {
            border-right: unset;
        }
    }
}
 
div.line-sub:not(.esoteric) {
    --sub-font-ratio: calc(4 / 3);
 
    grid-template-areas:
        "prim-class-head prim-class-body";
    grid-template-columns: max-content 1fr;
    grid-template-rows: 1fr;
    column-gap: 1ch;
    row-gap: .75em;
 
    > div p {
        margin: 0;
 
        font-family: var(--file-header-class-font);
        font-size: calc(1em * var(--sub-font-ratio));
        line-height: 1.1;
        text-align: start;
    }
    div.prim-class-head {
        p {
            font-weight: 450;
        }
 
        p::after {
            content: ":";
            font-weight: 450;
        }
    }
    div.prim-class-body p {
        position: relative;
        bottom: calc(-1 * var(--head-font-hang-rate) * var(--sub-font-ratio) * 1em);
        font-weight: var(--file-header-class-weight);
    }
}
div.line-sub:not(.esoteric) > div p:first-child { margin-top: 0; }
div.line-sub:not(.esoteric) > div p:last-child { margin-bottom: 0; }
@media (max-width: 30rem) {
    div.line-sub:not(.esoteric) {
        --sub-font-ratio: 1;
    }
}
 
div.line-sub:not(:has(+ div.line-desc)) {
    padding-bottom: max(.48em, .32lh);
    > div p {
        margin: 0;
    }
}
 
div.file-header > div.line-desc {
    border-top: .0625rem solid rgb(var(--file-header-accent-color));
    margin-top: max(.48em, .32lh);
 
    p {
        font-size: calc(14/15 * 1em);
        margin: .75em auto;
 
        > strong:first-child {
            font-size: calc(15/14 * 1em);
            color: rgb(var(--file-header-emph-color));
        }
    }
}
div.file-header > div:last-child {
    border-bottom: .1875rem solid rgb(var(--file-header-accent-color));
    margin-bottom: 1.1lh;
}
/* ============================================================ */
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