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タイトル: SCP-6793 - 二人狂いフォリアドゥ
翻訳責任者: Tetsu1
翻訳年: 2025
著作権者: Billith
原題: Folie à Deux
作成年: 2022
初訳時参照リビジョン: 67
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/scp-6793
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特別収容プロトコル: SCP-6793の収容は実現可能とはみなされていません。固有のロジスティック的・現実的制約が財団の試験及び研究の試みを妨げています。
SCP-6793の収容戦略案は以下を含みます。
- 被影響地域や地球全体の天候パターンの動的レンダリングを通して、恒久的な曇天条件を作り出す。
- 地球の周囲に人工の空を建造し、地球上の全ての飛行活動を制御する。
- 地球からSCP-6793の光景を遮るために必要な大きさの収容エリア/隔離パネルを作成するため、太陽の周囲にダイソン球を構築し、水星の大部分を採取する。
- 太陽系の光害を増加させ、SCP-6793の観測を不可能とする様々な戦略を利用する。
SCP-6793の試験は現在許可されていません。2040/10/23現在、SCP-6793はCernunnos-Numenに分類されています。1
説明: SCP-6793は観測可能な(そして恐らくは全ての)宇宙を斜めに貫く一次元の直線空間です。この空間は非定型的な宇宙ひもであると仮説づけられており、小惑星帯の裏側で惑星間空間を一部遮断する角度で存在します。SCP-6793は知覚される明度によってのみ視認可能ですが、測定結果から、アノマリーは既知の種類の一切の光子、放射線、またはエネルギー/粒子を放出しておらず、したがって輝度が一切ないことが示唆されています。
SCP-6793は非実体であり、「不活性化」させることはできません。アノマリーの交差部分が個別的に消えることはありません。これはSCP-6793の全長にわたって同質であると推測されていますが、確認されていません。
生物の脳がSCP-6793と交差すると、様々な感覚現象が発生します。これは脳のどの部分が「刺激」を受けたかによって異なりますが、人間の対象の側頭葉と右頭頂葉を同時に交差した場合に最適な結果が生じると結論付けられています。このアノマリーは外部への検知可能な力の放出がないにも拘らず、未知の媒体を介して情報を伝達します。実験により、SCP-6793は長時間の曝露及び/または脳の他の部位への適用により、特定の脳構造の萎縮や病変を引き起こしうることが判明していますが、最大曝露時間やリスク要因は特定されていません。
時折、SCP-6793は可変な時間点滅し、暗くなります。するとアノマリーは約8時間30分停止し、その後間もなく活動を再開します。
補遺6793-1A: 発見
2035年3月、財団の天体物理学異常部門は、準惑星ケレスを周回する長期観測拠点兼ランデブーポイントである研究連絡ステーション(RCS) TYCHOの建造を提案しました。
RCS TYCHOの任務優先度は以下のように説明されています:
I. 小惑星帯内に安定した持続的な連絡拠点を確立し、財団の活動範囲、調査、対応能力を拡大する。
II. 小惑星帯内のケレス及び周囲の小天体の組成を調査し、資源、人間の居住の実現性、及び地球外生命の可能性を探る。2
III. 条件を満たせば、RCS TYCHOとケレスの間に軌道テザー3を構築する。
この提案は、緊急時脅威戦術対応機構(ETTRA)の助言の下、2035/03/28にO5評議会の過半数の投票により承認されました。2037/06/02、ケレスの軌道上に予備的な作戦基地が確立され、そこでSCP-6793の存在が明るみになりました。SCP-6793の性質は、生体力学的人工知能構成体であるPonyo.aicを搭載した小型無人探査機が接触したことで初めて判明しました。この接触の記録は以下の通りです。
補遺6793-1B: 初期交流レポート
インタビュアー: Ponyo.aic
インタビュー対象: SCP-6793
記録開始
Ponyo.aicはSCP-6793に接近する。アノマリーは反応しない。探査機は様々な方法を使用して通信回線を開く。
PONYO.AIC: [短波無線を介して] もしもし?
PONYO.AIC: [パルスを介してバイナリで通信] 私が見えますか?
PONYO.AIC [微小重力撹乱を介してモールス信号で通信] 応答できますか?
何も起こらない。約1分後、探査機はSCP-6793へと飛行し、部分的に直線空間に交差する。
PONYO.AIC: [判読不能な歪み]
Ponyo.aicとの接続が切断される。735ミリ秒後に通信が再確立した際、探査機はSCP-6793からの緊急脱出を開始している。
PONYO.AIC: [報告] 指定SCP-6793の観察は制限されていますか? 不明。視界が遮られています。
PONYO.AIC: [報告] 構成不明の指定SCP-6793。センサー妨害。
PONYO.AIC: [報告] 指定SCP-6793の認知特性不明。存在妨害。
探査機の内部システムが故障し、その後全活動を停止する。
記録終了
補遺6793-2: 実験データ
補遺6793-1Bの後、RCS TYCHO運用スタッフは実験のためにDクラス職員を要請しました。要請が履行される間、現場職員は極低温凍結された胚から培養された実験用マウスを利用してSCP-6793の生態に対する影響について知見を得ました。実験はRCS TYCHOから打ち上げられた自己安定型研究シャトルを使用して実行されました。
| 実験番号 | 対象 | 結果 |
|---|---|---|
| 6793-A | 実験用マウス (Mus musculus) 1匹 | 苦痛。意識の変化。 |
| 注: 1分間の曝露。対象の血中コルチコステロン濃度が上昇し、実験後数時間不安定になった。 | ||
| 6793-B | 実験用マウス (Mus musculus) 1匹 | |
| 注: 1分間の曝露。同様のコルチコステロン上昇と運動障害が観察された。実験後、対象は単純な迷路をクリアするのに困難を示した。 | ||
| 6793-C | 実験用マウス (Mus musculus) 1匹、REID対応データ転送機能を備えた皮下頭蓋インプラントを搭載。 | 苦痛。脳活動の停止。 |
| 注: 30分間の曝露。死因は不明だが、インプラントの結果である可能性あり。対象から補間された視覚データは、渦巻く色彩と眩い閃光を映している。更なる実験が必要。 | ||
| 6793-F | Dクラス職員 (D-0129) 1名 | パニック。意識の変化。失語症。4 |
| 注: 1分間の曝露。D-1029は実験後約90分間発話できず。不快感と吐き気を表明した。対処は色彩と眩い光を説明した。重度の多重感覚、圧倒的な困惑を訴え、一時的に長期記憶を思い出す能力を失ったと主張した。 | ||
| 6793-G | Dクラス職員 (D-0129) 1名 | 畏怖。意識の変化。失語症。失認症。5 |
| 注: 5分間の曝露。D-1029は実験後数時間発話できず、没入型の視覚現象に気を取られて質問者の認識に苦労した。発話機能の回復時に意識向上の感覚を説明したが、実際には逆の結果が観察された。対象は幻覚事象を説明できなかったため、REID対応データ転送が可能な皮下頭蓋インプラントが組み込まれた。 | ||
| 6793-H | Dクラス職員 (D-0129) 1名、REID対応データ転送機能を備えた皮下頭蓋インプラントを搭載。 | 畏怖。苦痛。意識の変化。失認症。限局性から両側性の強直間代性発作。 |
| 注: 30秒間の曝露。D-1029の目は部屋を見回しているのが観察されたが、実験担当者には気付かなかった。対象は実験開始直後に痙攣を起こし、回復しなかった。その他の影響は6793-Gと同様。転送されたデータは、天体が凝集し回転する映像を伝達している。激しい空電により視覚映像が歪んでいる。 | ||
| 6793-L | Dクラス職員 (D-5863) 1名 | パニック。意識の変化。失語症。失認症。コタール妄想。6 |
| 注: 10分間の曝露。対象は20時間以上発話できず、その間外部刺激にも反応しなかった。コミュニケーションが取れるようになった際、D-5863は自身の存在を激しく否定した。影響は1週間持続した。対象は幻覚の内容について詳述を拒否したが、PTSDと対人恐怖症の症状を示した。皮下頭蓋インプラントが組み込まれた。 | ||
| 6793-M | Dクラス職員 (D-5863) 1名、REID対応データ転送機能を備えた皮下頭蓋インプラントを搭載。 | パニック。意識の変化。極度の恐怖。生物学的生命に対する持続する嫌悪。 |
| 注: 10秒間の曝露。対象は鼻血を催したが、意識は維持し、実験は可能だった。映像は歪んでおり、惑星の急速な植民化が映し出されていた。生物が母星を完全に支配し、銀河中心に向けて恒星間植民化を開始しているのが観察された。より先進的かつ/または遠方のコロニーは、推進力のある巨大建造物の建設を開始した。 | ||
| 6793-N | Dクラス職員 (D-5863) 1名、REID対応データ転送機能を備えた皮下頭蓋インプラントを搭載。 | パニック。意識の変化。極度の恐怖。不安感、差し迫る破滅感。失神。 |
| 注: 15秒間の曝露。対象はRCS TYCHO職員に対して苦悩と恐怖を覚えた。インタビュアーへの協力を拒否し、頻繁な鎮静が必要となった。映像は以前の実験と同様に歪んでおり、それぞれの銀河中心にある超大質量ブラックホールを中心とする技術的に支援された不明な規模のCKクラス現実再構築イベントの様子が映し出された。生物が融合しているのが観察された。 | ||
| 6793-U | Dクラス職員 (D-5863) 1名、REID対応データ転送機能を備えた皮下頭蓋インプラントを搭載。 | 苦痛。パニック。意識の変化。差し迫る破滅感。脳活動の停止。 |
| 注: 10秒間の曝露。対象は実験中叫び声を上げ、激しく暴れ回り、その後間もなく死亡した。発声は不明な性質の暴力行為を示唆していた。死因は脳出血と断定された。 | ||
| 6793-V | Dクラス職員 (D-6731) 1名 | 極度の苦痛。パニック。意識の変化。失神。 |
| 注: 対象は前回の実験と同様の行動を示し、5秒間の曝露後にSCP-6793が明滅と暗転を開始したため中止された。SCP-6793は20秒後に消失し、8時間33分間後に再発した。説明された視覚現象は消去済。 | ||
| 6793-W | Dクラス職員 (D-6731) 1名 | 苦痛。意識の変化。吐き気。 |
| 注: 2分間の曝露。対象は見当識障害を呈し、色彩の爆発と眩い光を説明した。対象は、急速に薄れていく重度の多重感覚、圧倒的な混乱、そして複数の感覚が同時に襲ってきたような付随する知覚異常を報告した。対象は長期的な悪影響がないか監視されたが、何も発見されなかった。ETTRA覚書の要請に基づき実験は中止され、O5評議会に調査結果が報告されて最善の対応策について協議が行われた。 | ||
その後の実験結果はこのサイクルからほとんど逸脱していません。SCP-6793の性質に関する神学的認識に起因する損失的影響の可能性のため、実験は無期限に中止されています。SCP-6793は副指定Numenに再分類されました。補遺6793-2に以降の、新たな超越的固有技術に関するあらゆる研究は偶然の産物であり、SCP-6793の性質とは無関係であるとみなされるべきです。
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