クレジット
SCP-CN-2832 - カーリー
著者: sciencekiller
感謝: DouglasLiu、
ZZZZZac、
Re_spectators
翻訳責任者: poshirona
作成年: 2022
翻訳年: 2025
初訳時参照リビジョン: 16
元記事: https://scp-wiki-cn.wikidot.com/scp-cn-2832
アイテム番号: SCP-CN-2832
オブジェクトクラス: Thaumiel
特別収容プロトコル: 現行の収容プロトコルに基づき、崖の不安定さを理由にSCP-CN-2832周辺地域を封鎖することで一般人及び非許可職員による立ち入りを禁止します。
現在SCP-CN-2832の使用は禁止されており、既にSCP-CN-2832の内部資料は最大まで回収されています。
SCP-CN-2832地下2階の一室。財団職員が駐屯するために整備されているが、床には未だに暗赤色の粘液が残留している痕が確認できる。赤いパイプは地下リーマン輸送管の非異常部分である。
説明: SCP-CN-2832は、ネパール国内のヒマラヤ山脈南に位置する大型地下施設です。SCP-CN-2832の地上部の入口は既に崩壊しているものの、入口付近から表面に6種の異なる文字による「SCP財団怪奇部門 - 阿迦尼吒天あかたにてん1協定」の文字と財団シンボルが刻まれている銅製の銘板一枚が発掘されました。この銘板は当該オブジェクトに関連するものと推測されています。
SCP-CN-2832の内部構造はSCP-2000と高度に一致しており、深部は地下2kmまで広がっています。しかしSCP-CN-2832は大きく崩壊しており設備の大半は既に廃棄されるか破壊されています。さらに床及び壁は暗赤色から黒色の、血液や人類を含む複数種の組織成分が含まれる粘液で覆われています。オブジェクト内部には大量の人類の遺体が存在し、うち一部は破損しているが識別可能な財団制服を着用しているほか、近辺に破損した財団機動部隊の標準装備が放棄されていた遺体も確認されています。また一部の遺体において、異常に細長い上肢の骨が2対以上存在するという点で人類と相違がある骨格が確認されています。
SCP-CN-2832の地下2階には500,000台のブライト/ザーションヒト科複製機が組み込まれていたものの、内部は前述の暗赤色の粘液で完全に満たされており、良好な状態で保存されているものはごく少数のみでした。
SCP-CN-2832の地下3階にはSCP-2000の内部構造には無い部屋が存在します。当空間の視認可能な入口は無く唯一の通路は一方の壁が崩壊することによって形成されています。部屋の壁面には古代の戦争に関わる情景が描かれています。崩壊した壁面と向かい合う壁に描かれた壁画は題材が異なり、2対の腕と漆黒の肌を持つ血を吐いた裸婦が、手に持った武器を白色の研究服を着た男性へ手渡している様子が描かれており、両者の顔面が共に塗りつぶされています。また全ての壁画には大量の人間の指骨と頭蓋骨がはめ込まれており、床には人間の頭蓋骨の破片と全長約20cmのメッキされたインド様式の湾刀が血痕の残留した状態で散乱しています。部屋内部には、原材料を輸送するための地下リーマン輸送管、数基の財団標準地熱発電アレイ、密封された空の巨大な金属円筒が配備されていました。
円筒構造物の外部は黒色に塗装されており、表面には著しく損耗しているため内容を解読不可能なデーヴァナーガリー2の文章が刻印されています。円筒の上面と底面には財団シンボルが、中央の三本の矢がそれぞれ中央を凝視する三つの人間の目と三本のヘビ亜目(Serpentes)の舌に改変された状態で刻印されています。赤外線観測によれば円筒内部には温度が摂氏1500度に達している塊状の領域が存在しますが、一方で円筒表面の温度は常に摂氏15度前後を保持しています。円筒構造物に接近した人物は圧迫感と恐怖を感じるほか、遠方から女性の叫び声が聞こえると訴え、最終的に構造物付近に10分以上留まった人間はショックに陥ります。3
部屋中央には既に生産を終了した財団製MAHE-SVR.3計算エンジン3台が設置されています。しかしオペレーティングシステムがサンスクリット語である点で当該計算エンジンとは異なり、さらに現在ロック状態であるため使用不可能です。
補遺-CN2832.1.探索記録: 2020/1/2、イエローストーン及び人類存続委員会がSCP-CN-2832へ侵入し、SCP-CN-2832の解明を試みました。この際にヒト科複製システムを起動したところSCP-CN-2832内部で激しい地震が発生しましたがSCP-CN-2832の構造は損傷を受けませんでした。しかしスキャンの結果、円筒構造物の高温領域の位置が上昇し、伸長する触手状構造体が周囲に4本出現して互いに絡み合って複雑な形状を形成しました。
残存していた各ヒト科複製器は約1時間後に作動を開始し、リーマン輸送管が人間に類似した胚を放出し始めました。この胚は暗赤色の粘液の中へ入った後、粘液を急速に吸収して急速に発育しました。ヒト科複製器が停止したのは約1日後に96体の異常人型実体を生産した後でした。
この異常実体は外貌においてインド・イラン型血統の特徴を備えていたものの、体格はより痩身で背が高く、体毛が存在せず、肌の色がより深く、口から垂れ下がった数十cmにも及ぶ舌を有していたほか、一部は数対の異常に細長い上肢を有していました。実体は培養槽を離れ次第直ちに職員への攻撃を開始しました。その際に負傷した人員は急性失血の症状を示したにも関わらず出血しなかったことは特筆すべきです。また、一部の実体が粘液を舐め取っているのが観察されました。
複製器による複製が完了すると、既に著しく損傷した上部表面がほぼ正方形である鉄の台座が、円筒構造物の底部から高温領域の下まで上昇しました。その後周囲の触手状構造体が収縮すると、鉄製の台と高温領域も元の位置まで下降しました。MAHE-SVR.3計算エンジンのディスプレイには「接続プログラム完了、対象は安定済」という字幕が出現し、さらに3秒後に「接続プログラム中止、対象が異常状態」という字幕に変化しました。これらの具体的な意味は不明です。
発見されなかった13体を除き、異常実体は全てが近隣の収容サイトへ移送されました。残る実体は現在までSCP-CN-2832内に留まっているとみられます。
また後の検査において輸送管に複数の分岐が発見されました。そのほとんどはSCP-CN-2832外部の施設へ通じており各システムへエネルギー供給を行っていたものの、輸送管に接続された地熱及びマグマ循環処理装置は実際にはエネルギー供給を行っていませんでした。
更なる検査により全ての秘匿されていた輸送管の分岐はヒマラヤ山脈の地下3.24kmに位置する広大な地下空洞へと通じていたことが発見されました。当該空間の80%は不明な黒色の液体で満たされており、調査した職員はこの液体から鼻を刺すような異常な血生臭さがし、電子合成された女性の咆哮が聞こえたと報告しています。また空間スキャンによれば、空洞の底部にはさらに深部へと通じる輸送管の存在が複数確認されました。
補遺-CN2832.2.状況更新: 2020年1月のSCP-2000の再起動プロセスにおいて、SCP-2000の下方に未確認の巨大な地下構造が発見されました。さらにその内部において、SCP-CN-2832内の円筒構造物と同位置に地下リーマン輸送管によって覆われた状態の金属円筒が確認されました。スキャンにより、円筒の構造配置はSCP-CN-2832内の円筒構造物と同一であり、内部には類似した高温領域が存在することが判明しました。現在、SCP-2000の真の性能に関する調査が進行中です。


