カノンハブ-FR » 太陽が沈む時 ハブ » SCP-JPN13-235
セクター識別子: SCP-JPN13
オブジェクト番号: 235
脅威タイプ: keter(暫定)
脅威レベル: ●(低)
封じ込め手順: SCP-JPN13-235はそれ自体が差し迫った脅威であるとはみなされていません。望まずにSCP-JPN13-235に遭遇した場合、速やかに再度入眠することが最も早く、かつ安全に影響から免れる方法であると考えられています。
SCP-JPN13-235の正確な性質は不特定多数の有志財団メンバーによる協力のもと、調査が継続されています。SCP-JPN13-235に遭遇した場合、可能であれば当ページにその状況を記載してください1。編集権限は解放されていますが、いわゆる荒らし行為に該当する編集は差し戻されます。希望する場合は匿名での報告も可能です。内容について当ページに記載したくない場合は、プライバシーポリシーに則った財団非公開アーカイブへの収載処理がなされます。
ローカル手順: 現在SCP-JPN13-235の発生条件や影響範囲の調査が試行されています。調査にご協力頂ける財団メンバーは、安藤俊明(財団ID:A_Toshi)までご連絡ください。
2026/08/09追記:SCP-JPN13-235を利用して違法行為を行わないでください。財団は非公開のものを含めたSCP-JPN13-235の痕跡の特徴や調査方法を警視庁と共有しており、SCP-JPN13-235が関連する犯罪の痕跡は法務機関において有効な証拠として取り扱われます。当ページへのアクセス履歴は記録されており、財団が必要と判断した場合その情報が捜査機関に開示される場合があります。
説明: SCP-JPN13-235は東京都内で夜間に人間が消失する現象です。SCP-JPN13-235の発生の条件は、東京都内で眠っている人物(以下、遭遇者)が深夜0時から夜明け前の間に目を覚ますことであると見られます。ただし、詳しい発生条件については不明な点が多く、アラームなどを用いてSCP-JPN13-235の発生を人為的に再現する試みには成功していません。
SCP-JPN13-235の影響下では遭遇者が確認可能な全ての人物が消失すると報告されます。消失した人物の衣服や持ち物などはその場に残されるようです。一方でインフラなどの都市機能やインターネット回線が利用可能な状態で維持されることも報告されているほか、事象が発生したとされる時刻に目が覚めており何事もなく過ごしていたとする非遭遇者の報告も散見されます。
SCP-JPN13-235の影響から脱する条件は、遭遇者が再度入眠することであると考えられています。消失した人間は遭遇者の入眠中、不明なタイミングで再出現するものと見られますが、その瞬間を観測することに成功した報告はありません。遭遇者が日の出まで入眠しなかった場合、これとともに異常に強い眠気に襲われます。この現象と消失事象との関連は不明ですが、この眠気に抗って覚醒を保った報告はなされておらず、これが実質的にはSCP-JPN13-235の影響時間の上限として振る舞うものとみなされます。
遭遇報告 - 2026/6/2: 6月1日の11:40ごろに就寝した報告者(安藤俊明)は、6月2日 午前2時未明に急な尿意のため起床しました。用を足した後、寝室に戻った段階で報告者の妻である安藤沙苗の不在に気づきました。
寝室の電気をつけて妻を探した報告者は妻が就寝時に着用していた肌着を含む衣服を発見しました。衣服に脱いだような痕跡はなく、「抜け殻のような」または「妻の肉体だけが消失したような」と言えるような配置でした。確認した限りでは衣服を着替えた痕跡もなく、玄関の靴もそのままでした。スマートフォンや財布も自宅に残されていました。
妻が何も持たずに家を出たとは考えがたく、事件性を考え警察に通報を行ったものの応答がありませんでした。車を運転して最寄りの交番に直接向かおうとしましたが、車道に車が停止していたため通行できず、車での移動は断念しました。停止していた車には誰も乗っていませんでした。運転席のシートベルトは掛かった状態で放置されており、運転手のものと見られる衣服が放置されていました。
↑質問です。車が停止していたとのことですが、エンジンやサイドブレーキはかかっていましたか?運転中に運転手が消失したのであれば交通事故が多発していてもおかしくないように思えます。(観隅)
ご質問ありがとうございます。車のエンジンはかかっていないようでした。サイドブレーキについては確認できませんでしたが、坂道に停止していた車もその場に止まっていたので車のサイドブレーキは引いてあったものと推測できます。(安藤)
この段階で、深夜とはいえ一切の人の気配がしないことに気づきました。注意して見れば、路上にも衣服や靴が転がっていました。失踪したのが妻だけではないということがだんだんとわかってきました。ようやく辿りついた交番の椅子には警官の制服だけがもたれかかっていました。
妻が外出したわけでも連れ去られたわけでもなく、頼るあてもない以上、自宅に帰る他にできることは残っていませんでした。呆然とした頭で事故を起こさずに運転できたのが不思議なくらいでした。車庫に車を戻す余裕もなく自宅に駆け戻り、玄関の戸を硬く閉め、鍵の上のドアガードまでかけましたが、鍵がかかっていることは何度確認しても足りませんでした。
リビングのソファに倒れ込み、しばらく暗い天井を眺めていました。妻が居なくなった寝室に戻る気にはどうしてもなれませんでした。空が白んできた頃に強烈な眠気に襲われたことを覚えています。
気がつくとそのまま眠っていたようで、おそらくは「再出現」した妻に揺り起こされました。未明に妻を探した時のままの荒れた部屋が朝日に照らされていました。部屋をさんざん散らかした挙句に深夜にあてもなく外出した私を叱責する妻の聞きなれた声を聞くと、涙を抑えられませんでした。妻は悪い夢を見ただけだと言ってくれましたが、玄関先に乗り捨てられた車はそのままで残されていました。
(報告者:安藤俊明)
遭遇報告 - 2026/7/16:SCP-JPN13-235に遭遇したと思われる体験をしたので報告します。報告者は渡邉祐華です。
期末試験の対策に追われ、徹夜をするつもりで机に向かっていた時のことです。報告者は眠気に耐えきれず、机で眠ってしまいました。ノートの上にはよだれが小さい水たまりを作り、慌てて起こした顔からは消しゴムが転がりおちました。額には指で触れてわかるくらいくっきりと消しゴムの跡がついていました。
コーヒーでも飲もうか、と部屋を出ると薄暗い廊下の中ほどに何かが置かれているのが見えました。電気をつけて近づいてみると、それは母の服で、その手前にトレーに乗せられたおにぎりとコーヒーが湯気を立てていました。(今思うと、コーヒーを飲もうと思ったのはこの匂いが漂ってきたからかもしれません。)
追記:母が夜食を運んでくる途中でSCP-JPN13-235によって消失したと思われます。SCP-JPN13-235による消失はある程度短時間で起きるようですが、瞬間的に消失するのであれば、夜食のトレーは床に落ちてコーヒーがこぼれるはずです。安藤さんの報告にあった車の状態と同じようなことが起きたのかもしれません。(渡邉)
その時には、SCP-JPN13-235のことはこのページを読んで知っていたので、とても眠かったこともあり、用意された夜食を持ち帰り、おにぎりだけを食べて眠ってしまいました。正直なところ、SCP-JPN13-235との遭遇ははかどらない試験勉強を切り上げるためのいい口実でした。
翌朝、母はいつもと変わらぬ調子で朝食を作っていました。
「あんたせっかく昨日勉強頑張ってると思って夜食用意したのに、コーヒーだけ飲まないで寝ちゃったんだから朝くらいはちゃんと起きなさいよ!」
早口で捲し立てる母はそのことを知らないはずです。勉強机には冷めたコーヒーが残っていましたが、それを見て推理したというようなふうでもなく、見てきたかのように断定的でした。何か記憶の補完のようなことが起きていたのかもしれません。報告は以上です。
(報告者:渡邉祐華)
遭遇報告 - 2026/8/6:
遭遇報告です。
深夜に首都高を運転しているときに眠くなってしまい、一瞬意識が遠くなっただけだったはずなんですが、その間にSCP-JPN13-235の影響下に置かれたようです。すれ違う車、追い越す車はどれも停止していました。反対車線の車はいつもより混雑していたように見えましたが、幸いにしてこちらの車線の方が車は少なく、道路上で立ち往生することはありませんでした。もしそうなると高速道路上で居眠りをしなければならなくなってしまうので、いちばん近くのサービスエリアに入ることにしました(ハザードも焚かずに高速道路で止まっている車を避けるのには肝が冷えました。
サービスエリアの明かりはついていましたが、店員は1人もおらず、その制服と思しきものがレジ裏に落ちていただけでした。結局自販機からポタージュを買って駐車場の車内で休んでいます。
カーラジオも放送されていましたが、特に渋滞情報などはありません。インターネットも繋がりましたが、渋滞だとか、そのほかSCP-JPN13-235による影響を述べるような書き込みは見られません。このページにもアクセスできたので状況を整理するついでにこれを書いています。書き込みが終わったら可能な限り起きていようと思います。(報告者:赤羽)
以下、遭遇中に試したこと、考えたことを追記していきます。編集タイムアウト時に保存されるよう設定したので、私が寝落ちするか、何か事故にあうかしても編集内容は反映されるはずです。(赤羽)
・他の遭遇報告を見てもおそらくこれが夢や幻覚の類ではないように思えるがこれを確かめるのは自分が起きたあとになるだろう。
・インフラやネット回線が生きているということは、世界中すべての人間が消失する現象ではない?
今試したら海外のサイトが更新されるところも確認できたし、日本の匿名掲示板も動いている。この現象にはおそらく効果範囲とその境界がある。
・何か手掛かりがないか、少し外を回ってみると、明らかにきた時にはなかったはずの、駐車場の曲がり角、不自然な位置に大型トラックが止まっているところが見えた。これから少し調べてみます。
↓
トラックは角を曲がる途中で急にその場に停めたような状態でした。エンジンはかかっておらず、サイドブレーキも引いてあった。当然というべきか運転手は不在で、衣服が運転席で抜け殻みたいになっていた。ドアの鍵は開いていたが、中を物色するのは気が引けたので遠慮して車に戻った。
・どうやら効果範囲はそう広くないらしい。明らかに人の乗ったトラックが見ていないうちに動いていたということから考えると、遭遇者が知覚できる範囲の人物が消失するということなのだろうか?渡邉さんの報告と照らしても矛盾はなさそう。
考えてみれば、サービスエリアに入る前、対向車線の車の方が多かったのは偶然じゃなかったのかもしれない。私が存在を認識して「つかまった」人物が消失して車が停止するとすれば、同じ方向を走る車よりも対向車線のほうが「つかまる」数が多いのはむしろ自然なように思える。
・安藤さんの報告によると警察に電話をしただけでも消失が発生するらしい。インターネットの書き込みはどうだろうか?いま他の人からこのページに追記があれば理想的なんだけど。
誰かみてませんかー。今なら気になること色々試せますよー。
・そうそううまく行かないか。日の出もちかくなってきた。報告によると抵抗できないレベルの眠気に襲われて目が覚めたらそうしつした人は再出現するってことらしいけど、眠いは眠いが、異常性によるものなのかは正直わからないです。それよりも懸念しておかないといけにのはかりに
書き込みタイムアウトのため自動送信されました。
赤羽さんご報告ありがとうございました。ご無事でいらっしゃいますでしょうか。落ち着いたタイミングで構いませんので、安否確認の連絡をお願い申し上げます。(安藤)
↑お騒がせしました。赤羽です。無事起きました。車内で書き込み中に入眠して影響から脱したみたいですが、消失現象はおさまっていて、とくに周囲で混乱のあった様子はなさそうです。影響下で買ったポタージュの缶もそのままで、ドラレコも生きているみたいなので、準備ができたら提出もできると思います。(赤羽)
まずはご無事で何よりです。重ねてご協力頂きありがとうございます。動画データの扱いについては後ほど個別メッセージでご案内します。差し支えなければ、さきのご投稿にある「懸念」についても詳しくお聞かせ願えますでしょうか。(安藤)
↑その節は寝落ちしてしまい。乱文で失礼しました。懸念というのは、SCP-JPN13-235の遭遇者が、その性質を利用して、窃盗などの犯罪に手を染める可能性についてです。SCP-JPN13-235に遭遇している間は他者の干渉を一切受けない状態になり、報告したとおり他人のトラックにも容易に侵入できるような状態になります。
何の事前情報もない状態でなら、遭遇者は身の安全を確保するので精一杯であろうと思いますが、仮に反社会的な性質をもった人物がこのページの内容を知った上でSCP-JPN13-235に遭遇したとして、既知のSCP-JPN13-235の異常性を利用して犯罪に手を染める可能性を考慮しなくてはなりません。財団の活動は公益に則るべきとの考えから、このページの公開を停止、または制限することを提案させてください。(赤羽)
承知しました。その件についても個別メッセージでご相談しましょう。(安藤)
通達
財団メンバーの赤羽氏より、当該ページの内容について、意図せず犯罪を助長しかねない内容となっているとの観点から公開制限措置を行う提案がなされました。
これを受けてモデレーター間で協議した結果、公開制限を行わない決定がなされました。
協議内容の要旨は以下のとおりです。
ご存知のとおり、SCP財団は、夜間にのみ発生する自己隠蔽性の異常現象についての情報を共有し、報告された脅威から身を守ることを目的とした、非営利の互助組織であり、当該ページは不特定多数の市民に情報を共有し、脅威を排することを目的として公開されています。その理念上、ここで共有された情報がかえって新たな脅威の火種になり得るという状況はたしかに憂慮すべきものと言えるかもしれません。
しかしながら、今回指摘された内容が悪用可能であるという事実のみでは公開制限をかけるに足る理由にはならないと結論づけられました。SCP-JPN13-235は安全な対処法が確立された比較的脅威レベルの低い異常であり、その対処法のみを公開する提案もなされましたが、後述の理由でこれも却下されています。
性質上、財団サイト上で共有される情報には悪用可能な情報が常に含まれうるものであり、その可能性を0にまで抑えることはできません。今回の場合、共有された情報が悪意ある人物によって悪用される蓋然性よりも、この情報を有益に利用して遭遇者が安全に朝を迎えることができる蓋然性のほうが高いものであると判断されました。
加えて、SCP財団は法務部門を有しています。これは日本政府や警察、司法機関と連携し、共有された情報をもとに異常現象に関連すると見られる違法行為や係争について、法的に有効な証拠・証言を提出し、時には妥当な法的処置を検討するために編成された内部部門です。ナンバリングされた異常については財団法務部門から司法機関に対して随時情報提供がなされており、SCP-JPN13-235もこの例外ではありません。
SCP-JPN13-235が違法行為に悪用される可能性に対し、財団はこれを訴追するに足る証拠を提出する機能を確保する必要があり、これが犯罪に対するある種の抑止力として機能します2。この観点からも、財団はSCP-JPN13-235について、より詳細な性質の調査やさらなる情報提供が必要であると見做しています。
SCP-JPN13-235の性質上、その調査には不特定多数の有志財団メンバーのご協力が不可欠です。皆様の引き続きのご尽力をお願いするとともに、この場でも感謝を述べさせていただきます。
2026年8月9日
SCP財団日本支部理事会


